三種の痛み

解決した際の痛み

どんな問題に取り組むにせよ、解決を得るためにはなにかを失わなければならない。

たとえば、大学受験をするとなれば「勉強しなければならない」という問題が発生する。これを解決するために労力と時間、好きなテレビ番組を見たいときに見る機会、などを失う。
しかし、この場合は「勉強した」という、他のなによりも優先していたことを得られるので、解決した際の痛みには意味があり、これを努力と呼ぶ。

解決されない際の痛み

ある問題に挑み続ければなにかを失い続ける。問題を解決できなければその痛みに意味はなく、それを徒労と呼ぶ。

解決を諦める際の痛み

ある問題を解決できなくて、解決を試み続けることもできないとき、その痛みに耐えかねて人は諦める。しかし、諦めとは徒労を自覚することであり、諦め自体も痛みを伴う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?