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メダカ旅行記【徳島県・大塚国際美術館】

※この記事は約6分で読めます

どうもメダカです
初めましての方は初めまして
今回は徳島県・大塚国際美術館に行って来ました。

※いろいろ読むのが面倒な人は写真でめぐる大塚国際美術館まで飛んでください


大塚国際美術館

大塚国際美術館って知ってますか?
結構有名ですよね。
大塚製薬グループが創業75周年事業として1998年(平成10年)に開館した美術館で、国立新美術館が開館するまで日本一の敷地面積を持つ美術館でした(現在日本二位)

ここの特徴はすべて陶板で作られた世界26カ国190余の美術館が所蔵する約1000点の名画のレプリカです。
古代のギリシア・ローマから始まり現代の抽象主義まで西洋の美術史を全てたどれる巨大な美術館です。

大塚国際美術館 入り口

とにかくデカい大塚国際美術館

敷地面積では国立新美術館に負けますが、国立新美術館は常設展示が存在せず、
企画展の展示スペースは館のごく一部である事を考えれば、
4階建てで所狭しと名画のレプリカが1000点以上並ぶ大塚国際美術館のほうが充実度では圧勝しています。

行けばわかりますがとにかくデカい!めちゃくちゃデカい!
じっくり時間をかけて回れば丸一日使う計算で行きましょう、
一点一点が国宝級の名画ですので、じっくり見ていたら一日じゃ終わらないかもしれませんね。

僕は開館の朝9時30分に入って気になる物だけ見て出たのは午後1時30分ごろでした。
(約4時間)

くそ長エスカレーター

陶板絵画美術館

陶板とはタイルの事ですね。
地元鳴門海峡の砂を材料にタイルを作り、そのタイルに名画のレプリカを描くという世界でも珍しい試みによって作られた美術館で、
巨大な絵画に合わせて巨大なタイルを作るのって実はかなり大変でいろいろな試行錯誤があったらしいです。

レプリカなので写真を撮ってもいいし、なんなら触っても大丈夫なんです。

こんなアップで撮っても何も言われません
誰の絵かわかるかな?
筆の質感までしっかり再現されています

写真でめぐる大塚国際美術館

前置きが長くなりましたがそれでは実際に美術館を回ってみましょう。
とにかく展示が多くすべてを紹介したら記事がパンクするので僕の気になった作品をダイジェストで紹介していきます。

古代 (紀元前~4世紀)

まずは古代からです
ここでは絵画より壁画やツボが中心になります。

特に注目して欲しいのがツボのコーナーです。
下の写真のようにツボを引き延ばして一枚の絵のように広げてくれています。これ斬新ですし見やすいですよね。

ツボが引き延ばされて見やすい!

中世 (5世紀~15世紀)

中世はキリスト教全盛期
封建主義の時代、非常に禁欲的で古代ギリシア・ローマのような肉体美を追求した美術は禁止され、平面的で禁欲的な絵画が中心となり、
中世は暗黒時代とも呼ばれる文化的にも技術的にも非常に停滞した時代ともいえます。

作品も基本宗教画
個人的に好きではない時代です
スクロヴェーニ礼拝堂壁画
建物の内部がそのまま再現されています

ルネッサンス期 (14世紀~16世紀)

中世暗黒時代が終わり近代、新たな時代の幕開けです。
キリスト教の影響力が弱まり、ギリシャ・ローマ文化がフィレンツェを中心にルネサンス(再生・復活)する時代です。

誰もが知る芸術と文化の大黄金期ですね。

フラアンジェリコ【受胎告知】
かのサイゼリヤにも飾られている
「今日めっちゃ冷えるわ~」の絵です
ミケランジェロ【システィーナ礼拝堂】
イル・ディビーノ(神のごとき人)とまで言われた
ルネサンス最高の芸術家
ミケランジェロの超大作の一つ、圧巻です
ラファエロ【アテネの学堂】
古代の哲学者達をルネサンスの
偉大な芸術家になぞらえて描かれた作品
ボッティチェリ【春】
キリスト教的な教えとギリシア・ローマ哲学が融合した
ネオ・プラトニズムを表現した大傑作

バロック期 (16世紀~17世紀)

僕の大好きなバロック絵画。
その特徴は劇的すぎる演出と激しい明暗対比。
ドラマチックで大胆な技法は数々の傑作を生みだしています。

ベラスケス【ラス・メニーナス】
名画中の名画
西洋絵画における最高傑作の一つ
構図の神様ベラスケスの超傑作です
詳しくは自分で調べてみましょう
この一枚で本を一冊書けるレベルです
絵の前に立って
絵の中に入り込んでしまうような
錯覚を体験してください
ベラスケス【王太子バルタサール・カルロス騎馬像】
馬の胴体太すぎじゃね?と感じると思います
構図の神様ベラスケスはそんなミスはしません
これは高い所に飾るべき絵であり
この絵を下から見ると馬の胴は
見事にバランスが取れます
天才はすべて計算済みです

カラバッジョ【バッカス】
美少年大好きおじさんカラバッジョ
そのヤバ過ぎる性格も相まって生涯独身です
見りゃわかりますよね

オランダ黄金時代 (17世紀)

画風も時代もバロック時代と被りますがあえて分けました

レンブラント【夜警】
まあ言わずと知れた名作ですよね
集団肖像画の概念をぶち壊し
レンブラントの全盛期であり
落ちぶれたきっかけとなる名画です
フェルメール【真珠の耳飾りの少女】
みんな大好きフェルメール
フェルメールブルーと言われる
この青はウルトラマリンと言われる
ラピスラズリを使った超高級絵具で
地中海を渡って輸入される事からついた名前です

お昼休憩

これでやっと半分終わりました
モネの睡蓮をイメージしたお庭を眺めながらカフェでお昼休憩です

モネの池
おすすめはビーナス誕生イメージした
ビーナスカレー
何を表しているかは実際の絵と見比べてみてね
味は普通です・・・

では後半編行きましょう

ロココ (18世紀)

ベルサイユのばらで有名なフランス・ロココ時代
退廃芸術と呼ばれる文化芸術。
とにかく官能的で半分下品、成金趣味的なイメージですね。
一方で庶民の生活も多く描かれています。

フラゴナール【ブランコ】
ロココのイメージがすべて詰まった一枚
いやらしく女性のスカートを覗く男
若い男に自分の愛人を誘惑させて喜ぶ後ろの老人
忠誠の証である犬が吠える
退廃美の極致です

新古典主義 (19世紀初頭)

フランス革命により退廃主義のロココも終わりをつげ台頭してきたのが新古典主義。
ルネッサンス期のような美しい肌と精密描写が特徴です。

よく言えば精密ですが悪く言えば精密さにこだわりすぎて、生命力を感じないと言われます

新古典主義の巨匠にしてサロンの超重鎮アングル
色白ムチムチの女性が大好きだったようですね

ロマン主義 (19世紀)

フランス革命後、ナポレオンが各国に戦争を仕掛ける事によってヨーロッパ全土で広がったロマン主義またの名を民族主義といい、自国のアイデンティティーを芸術に落とし込むことが流行ります

ドラクロワ【民衆を導く自由の女神】
サロンでアングルに並ぶ重鎮として活躍したドラクロワ
革命だらけの激動のフランスを描いています

印象派 (19世紀)

新古典主義しか認められない19世紀サロンに意を唱えて広まった芸術運動

特徴は筆触分割と言われる点画と外光派と言われるくらい外の光を使った作品が多いですが、
反サロンを旗印に集まった集団なので必ずしも同じ手法ではありませんし、結構仲悪かったりしますが日本でも有名な画家がたくさんいます。

※新印象派とか素朴派とか細かく分けるときりがないのでざっくりとした区分けになります

まずはクールベ
写実主義ですが、人間関係で印象派
無政府主義のやばい男ですが誰もが
その才能は認めざる得ない天才
モネ【印象日の出】
印象派と呼ばれるきっかけになった一枚
ドガ 印象派イチの変態
周りがドン引きする性壁をとことん見せつけてくれます

ウィーン分離派 (19世紀)

まあここは言うまでもなくクリムト一強ですよね
誰がどう使っても下品になる黄金をこれでもかというくらいに使っているのに、ありえないほど優雅で官能的

レプリカですしそこまで大きくもない作品ですが
あまりの存在感に圧倒されます

ピカソ (19世紀~20世紀)

この人も言うまでもありませんね
ジャンルを絞ることが出来ないのでピカソはピカソです
古典主義・印象派・キュビズム・シュレリズム・アフリカ芸術あらゆるものを取り込んで最後に完成したのがピカソです

ゲルニカ
スペインでは門外不出の超傑作が
原寸大で観れます

抽象主義 (20世紀~現在)

僕はもうここら辺は理解不能です
芸術って言い張ってるんだから芸術なんでしょう

青いよね
めっちゃ青い
・・・・・・
ペンキ屋のズボン?

まとめ

以上が超駆け足でまわった大塚国際美術館です
他にもいろいろな画家がいますが全部紹介するのは不可能です。

僕の好きな初期フランドル派もラファエル前派も象徴主義もシュレリズムも紹介していません。
全部紹介してたら美術史の本が一冊書けてしまいます。

なので「〇〇が抜けてる」とか言われても知りません、無理です紹介しきれません🤮
ぜひご自分の足で回ってみてください、今回の写真は全体の極一部で一割も紹介しておりません。

死ぬほどオシャレな靴下が売ってる
ミュージアムショップ

あと徳島に行ったら徳島ラーメンを食べましょう
味を一言で言えばすき焼き+ラーメンです
オススメは中華そば 田村
トッピングの生卵をお忘れなく

癖になる味

ここまでお読みいただきありがとうございます。
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