なぜあなたのダイエットは失敗するのか(4) ~カロリーについて
前回までの記事
ここでひとつ、基本的なことをおさらいしましょう。
カロリーについてです。カロリーとは熱量(エネルギー)であると書きました。ダイエットにおいては、取り入れるエネルギー、すなわち摂取カロリーと、消費するエネルギー、すなわち消費カロリーに分けて考えます。
①摂取カロリー
何かを食べたり飲んだりすると、それらに含まれる栄養素に応じたエネルギーを摂取します。エネルギーを持っているのは、以下の4つで、それぞれ1gあたりのカロリーが異なります
・炭水化物:1gあたり4kcal
・タンパク質:1gあたり4kcal
・脂質:1gあたり9kcal
・アルコール:1gあたり7kcal
さて、これをもとにごはん100gを食べた場合どれくらいの摂取カロリーになるでしょうか?ググればすぐに出てくるので、調べてみてください。その時、ごはん100g中に上記の栄養素がそれぞれ何グラムずつ含まれているのか、合わせて調べてみてください。圧倒的に炭水化物が多いはずです。なので単純に「ごはんは炭水化物」とみなすことが多いです。とりあえずそれで問題ありません。では肉はどうですか?魚は?卵は?牛乳は?ビールは?ワインは?・・・
あなたの食べたもの、飲んだものに含まれているカロリーの合計が、あなたの摂取カロリーです。
②消費カロリー
私たちは生きていくためにエネルギーを必要とします。何もせずにただ横になっていても、心臓が動いているし、呼吸もします。髪や爪も伸びます。それら基本的な生命活動をするのに最低限必要なエネルギー量があります。そのうえで、体を動かしたり何かを考えたりするにはさらに追加でエネルギーが必要になります。そのように活動したことによって使われるエネルギーが、消費カロリーです。
カロリーの計測
入ってくるのが摂取カロリーで、出ていくのが消費カロリーであるというのはわかりました。
摂取カロリーがどれくらいなのかは、その気になって頑張ればある程度正確に知ることができます。何を何グラムたべたのかを計測すればいいのです。ただし、ごはんが何グラムで、お味噌汁の味噌が何グラムで、魚の切り身が何グラムで、・・・正直、これをやるのはかなり面倒だし、毎回は無理でしょう。続かないと思いますので、やらなくていいですが、それでも初めのうちはできる範囲で計算してみることをお勧めします。
※そのような計算をしなくてもカロリー収支をマイナスにすることはできますので、絶対必要ではありません。その方法については後で書きます。
消費カロリーがどれくらいなのかは、実はちょっと難しいです。運動による消費カロリーであれば、こちらもある程度計算で出すことができます。体重xxkgの人が30分ウォーキングした場合の消費カロリーはxxxkcal、という風にすぐ調べられます。
問題は消費カロリーのうち、「生命維持をするのに必要な最低限のカロリー」のほうです。これをちょっと専門的なことばでいうと「基礎代謝」といいます。言葉は聞いたことがあるかもしれません。これがわかれば、基礎代謝分と運動で消費した分の合計が、消費カロリーとなります。しかしこの「基礎代謝」というのを知ろうとするところに、ダイエット失敗の落とし穴があります。なぜか?についてはいずれ説明するかもしれません(が、理由自体は重要ではないので説明しないかもしれません)。とにかく自分の基礎代謝を知ることは簡単ではないことだけ、覚えておいてください。これは重要です。
さて、困りました。基礎代謝が分からないとすると、消費カロリーを知ることができません。摂取カロリーがわかっても、消費カロリーが分からなければ、カロリー収支がマイナスかどうか、分からないからです。
でも大丈夫です。ちゃんと方法があります。
次回、その説明をします。
続きはこちらです。
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