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なぜあなたのダイエットは失敗するのか(6) ~実践:維持カロリーを知れ!

いろいろと前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ核心に迫りたいと思います。維持カロリーを知り、カロリー収支をマイナスにする方法を説明します。

維持カロリーとは

維持カロリーとはカロリー収支がプラスマイナスの状態、太りもしないし痩せもしない状態のカロリー数です。人それぞれで維持カロリーが異なるため、同じダイエット法でも成功する人、失敗する人が出てくるわけです。向き不向きではありません。

では自分の維持カロリーはどれくらいなのか?これが問題で、「あなたの維持カロリーは、ズバリ1800kcal でしょう!」とは丸尾君でも言えないのです。

なぜか。

あなたは毎日毎食、同じものを食べていますか?朝食だとそういう人は結構いるかもしれません。かならず白いごはんに納豆と卵焼き、味噌汁。あるいはトーストと牛乳と目玉焼き。では昼食は?夕食は?毎日必ず同じものを食べている人はいないでしょう。つまりカロリー摂取量は日によって変わります。

消費カロリーについても、毎日同じという人はまれではないでしょうか。仕事の都合で沢山歩く日もあれば、一日家でゴロゴロする日もあります。毎日ランニングをするという人でも、雨の日は走らなかったりするでしょう。つまりカロリー消費量も日によって変わります。

維持カロリーとは、摂取カロリーと消費カロリーが釣り合っている状態なわけですから、日々、摂取もまちまち、消費もまちまちな中で正確な数値を出すことは簡単ではないのです。

体組成計

体組成計というものがありますね。あれを使えばわかるだろう、と思いませんでしたか?長くなるので理由は省きますが、あれは正確でない恐れがあり、私はあまりあてにしないほうがいいという立場です。あれって測定方法はいろいろあるみたいですけど(すみません、あまり興味がないもので詳しくありません)、体重や電気抵抗(?)みたいなものから「推定」してるわけですよね。つまり統計値であって、あなた自身の体から直接測定したものではないと理解しています。間違ってたらすみませんが。

そんなわけなので、なかにはかなり正確に「基礎代謝」やら「徐脂肪量」やら出してくれるのかもしれませんが、モノによっては出鱈目な値を出してしまうものもあります。ではあなたが使っている体組成計は本当に正確なのでしょうか?出鱈目でないことをどうやって確認しますか?もし仮に別の方法で正確であることの裏付けができるなら、そもそも体組成計は不要でありませんか?だって、体組成計が正確かどうかを確認するための、ほかの「正確な計測法」があるんでしょ?ならばその測定法で測定すればよく、体組成計は必要ありません。でも実際はおそらくそんな方法はありませんよね。じゃあ結局体組成計で計測するしかなく、そしてその値は正確なのかどうか分からないということです。

いま愛用されているものがあるなら、別にやめる必要はないです。いつも同じ条件、同じ器具で測定しているなら、経過を見るうえでは有用だと思います。

これから買おうとしているなら、無理に買う必要はないと思います。体重計があれば十分です。

じゃあどうしろと?

そういうわけで、体組成計に頼らずに維持カロリーを知る方法を考えます。一応、何通りかのアプローチがあります。順番に見ていきます。

アプローチ① 正攻法

まずは正攻法です。日々、摂取カロリーをなるべく正確に測定し、消費カロリーをなるべく正確に測定し、その差分と、自分の体重の増減を比較するのです。消費カロリーについては、生命維持に必要なカロリー(≒基礎代謝)に相当する分はわかりませんから、運動で消費した分を記録することになります。

たとえば1日2000kcal 摂取して、ウォーキングで200kcal 消費したとします。

差し引きで1800kcal ですね。この状態で痩せもせず、太りもしなかった場合、あなたの維持カロリーは1800kcal ということになります。それならば、2100kcal 摂取した場合は運動で300kcal 消費すれば良いですね。太りません。痩せたければ、この収支を1800kcalより少なくすればいいということになります。食べる量を減らすか、消費する量を増やすかです。

ただこの方法の問題点は、摂取カロリーの計算が面倒ということです。面倒に感じないならば、ぜひとも実践していただきたいのですが、カロリー表記ってある程度の誤差が認められていて、そこまで正確ではない場合もあります。食材ひとつの誤差はそれほどでもないにせよ、毎日の食事の積み重ねでいくと差が大きくなる恐れもあります。頑張って計算しても正確かどうかわからない難点があります。

ほかにも問題があって、結果を知るのに時間がかかるということです。体重は体脂肪の増減だけで変わるものではありませんから、前の日より体重が増えていたからと言って太ったとは限りませんし、体重が減っていたからと言って痩せたとは限らないのです。ですからある程度の期間、カロリー計算を続けながら、結果を見なければなりません。どれくらいの期間か?さて・・・最低1ヶ月は必要ではないでしょうか?

正直やってられない

というわけで正直やってられないのではないでしょうか。私はイヤです。

次回、別のアプローチをご説明します。

続きはこちらです。

あなたのダイエットはなぜ失敗するのか(7)

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