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ちいさいしあわせ、ひとつまみ

あまりにもかわいそうな7月だった。
なので、いつかつらくなった時に「アンタさぁ、この月乗り越えたんよ。だから大丈夫!」と思い出す用として記録したい。


●とつぜんのひと言


すごくすきな人だった。まさかそのひと言が出てくると思わず、絶望してしまう。
言ってしまえばその人を信じているというのは私の思い込みというか期待というか…その人が言わない確証なんてなかったのだけど。悲しくなったなんて私のエゴでしかないのに、わがまま姫になってしまった。


●人生初、肉離れ

花笠の練習中。いきなりブチっといった私の太もも。歩けないし座れない。靱帯損傷した時のことがフラッシュバックした。
1ヶ月は踊らないこと、と病院からは診断された。花笠を踊ることを諦める…と落ち込んでいたら優しい先生方がせっかくだから、とプラカード担当に選んでくれた。腕の筋肉痛が怖い。


●大事件

これはわたしにとって相当なやらかしで、内容的にも話さない方がいいので詳細は無し。10割わたしのせいだったのにわたしにはなんもなく、相手がわるいことになって申し訳なさでいっぱい涙が出てしまった。泣きたいのはどう考えても彼の方なのに。それでもあかるく振る舞って「気を落とさないでね」と言ってくれた。さらに涙が出た。


●週刊うまくいかない

仲の良かった友人との関係がギクシャク中。
もともと少し前からうまくはなせなくなっていた。わたしの生活の一部のような人間で、月の半分以上は同じ部屋で同じご飯を食べて寝るようなひとだった。どうしたらいいかも分からず極力話しかけていなかったけれど、ひとつ部品をなくした気持ちになった。


●突然の歯痛と発熱(ここ3日のはなし)

ちなみにPCR検査は陰性。
はじめて熱で幻覚を見た。夜中の3時、私以外誰もいないのに「ゼリーとポカリ買ってきて!」と叫び続けたり病院までの道で過呼吸になってしまい倒れたりしていた。ひとり暮らしの体調不良というのは地獄だ。

その後熱も下がり陰性も判明したところで歯科に向かったのだが、道中でまさかの履き慣れた靴で靴擦れ。血が出てきてしまい、流石の私も笑いが止まらなかった。
災難、というのはとことんどこまでも続く。
ちなみに歯のほうは神経が死んでいて麻酔でなんかしてもらった。当分固いものは控えてね、と言われた。ここまで3日間、熱でゼリーとヨーグルトとポカリしか口にしていなかった私にとって拷問のようなワードだった。

今月は私史上最悪の月だったかもしれない。
ストレスを感じると体重が落ちやすいわたしが8kgも痩せていた。ダイエット企画を考えていたのに企画倒れだ。

しかし、そんな中でもちいさなしあわせというものはひとつまみふたつまみくらいはあった。友人が作った牛肉ピアスをガチャガチャで引き当てたり、友人が山形に遊びにきてくれたり、リーダーを務めているプロジェクトが楽しくなってきたりした。将来が楽しみにもなった。

こんな最悪な月の終わりに、ちいさなしあわせを拾って味わうことの大切さに気づけたのだ。厄月であることに変わりはないけれど、そういうところから人生を豊かにするヒントを見出せるくらいには成長した。

人間らしいなあ。
お腹が空いてきた。噛めないから舌でつぶせる離乳食みたいなご飯を食べる。

きっと普通のご飯が解禁された時、これでもか!というくらいの幸せな顔をして「人間ほんと最高」と言いながら喰らいつくんだろうな。

来月もがんばるぞっ。

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