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寫眞note:小野篁と紫式部の墓所@京都市

2012年10月26日参拝
紫式部と小野篁。紫式部は没年不詳だが、藤原道長の時代で西暦1000年前後のひと。小野篁はそれより古く852年に亡くなっている。
不思議な取り合わせ。時代の違う二人が隣り合わせの墓に眠る。もっとも、正確にはどちらの墓も誰が眠るかは伝承の域を出ないと思いますが、伝承には伝承になる種があるはず。
これは紫式部は物語で愛欲を描いたために地獄に落ちた。それを小野篁が助けたという言い伝えがあったようです。小野篁は冥府を往来したという話は耳にします。閻魔大王の信任篤かったことでしょう。
紫式部が地獄に落ちたのは、物語=ウソを書いたから、あるいは男女の愛欲を書いたからだそうです。式部が亡霊となって現れる『源氏供養』という能もある。落ちた式部の救済は『源氏物語』への敬意なのでしょう。

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