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日本の神様辞典 No.8

No.8 国狭槌尊

読み:くに・さ・つち・のみこと

神祇:天津神(あまつかみ)

称号:神世七代(かみのよななよ)

別名:国狭立尊、国之狭土神?

神階:なし

神格:神稲を植える土

親:なし

子:なし

神社:熊野速玉大社

次代:豊雲野神、豊斟渟尊(とよくもののかみ、とよくむぬのみこと)


「記紀」の記述

『日本書紀(にほんしょき)』の天地開闢の段に登場する神で、別名は国狭立尊(くにのさたちのみこと)。

『書記』においては、神代七代の二代目にあたる。

『古事記(こじき)』には登場しない。

『日本書紀』本文では、天地開闢の後、国常立尊(くにのとこたち)、国狭槌尊が登場し、次に豊斟渟尊(とよくむぬ)が化生したとしており、これらの三柱の神は男神であると記している。

第一、第二と第四の一書では、国常立尊の次に、国狭槌尊が登場し、他の一書には同一神とみられる神名は登場しない。

『日本書紀』にこれ以降、国狭槌尊が神話に登場することはない。


その後の歴史

『古事記』には大山津見神(おおおやまつみ)の子に、天之狭土神(あめのさつち)・国之狭土神(くにのさつち)がいるが、国狭槌尊と同一神かどうかは不明。

神名「サツチ」の「サ」は神稲、「ツチ」は土、即ち神稲を植える土の意と考えられている。


主要神社

☼熊野速玉大社(くまのはやたま・たいしゃ)

和歌山県新宮市新宮1

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