喜久井伸哉

詩人・フリーライター。https://twitter.com/ShinyaKikui

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喜久井伸哉 プロフィール(2024年修正版)

喜久井伸哉 (きくい しんや)  (別名義 喜久井ヤシン) 1987年東京都生まれ。詩人・フリーライター。 日本で唯一の不登校専門紙『不登校新聞』、ひきこもり当事者が作るメディア『ひきポス』、全国ひきこもり家族連合会発行の『KHJジャーナル たびだち』などで、取材・編集の活動をおこなっている。 共著に『いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり』(日本評論社 2020年)、単著に『詩集 ぼくはまなざしで自分を研いだ』(私家版 2020年)がある。 8歳の頃から学校を長期欠席(

    • 【ご案内】2023年5月21日開催〈文学フリマ東京〉 参加決定

      当ページをご覧いただきありがとうございます。 《文学フリマ》出店のご案内です。 今回私は、「ひきポス」のメンバーとともに、5月21日(日)開催の《文学フリマ東京36》に参加します。   開催・出店情報 名称 文学フリマ東京36日時 2023年5月21日(日) https://bunfree.net/ 時間 12:00〜17:00(最終入場16:55) 場所 東京流通センター 第一展示場 および 第二展示場Fホール(2階) (〒143-0006 東京都大田区平和島6-1-

      • NHK「ひきこもり文学」朗読作品のご案内

        2020年12月5日 23時放送の、NHK「ETV特集 ひきこもり文学」に出演いたしました。 この番組はNHKオンデマンドでの配信、NHK+での同時・見逃し配信・再放送の予定があります。 ▼再放送 12/10(木)午前00:00~01:00 Eテレ ▼NHKオンデマンド 配信開始:2020年12月6日 18:00~ ※販売開始まで無料 販売開始:2020年12月13日 販売終了:2021年12月2日 公開終了:2021年12月5日 ▼NHK+ ・放送と同時に配信 ・

        • 詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』ご案内

          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』を発表しました。    書籍情報 題名:ぼくはまなざしで自分を研いだ(ぼくはまなざしでじぶんをといだ) 著者:喜久井ヤシン(きくいやしん) 制作:子ども若者表現応援基金(https://hyogen.thyme.jp/) ページ数:132p サイズ: 12.8 × 18.2 × 1.0 ㎝ ※本書は「子ども若者表現応援基金」の助成により制作されました。通常の書店でのお取り扱いはありません。    著者  喜久井ヤシン(きくい やしん)…

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        喜久井伸哉 プロフィール(2024年修正版)

          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第1章

          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』の第1章です。 サポート(購入)をしていただいた方のみ閲覧ができます。   概要 『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第1章 章題 生まれてくる前からぼくの顔があった 作品数 24編 原著 6~61ページ   収録作品 ・逆上がりのように ・まなざし ・に ・怪獣 ・時ははやくすぎる 光る星は消える ぼくにもういちど顔を投げろ ・ヒーローああああの栄光 ・ぼくたちごっこ ・プール開き ・昼 ・ほんとうは ・児童のうた ・「いぬ」って知って

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          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第1章

          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第2章

          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』の第2章です。 サポート(購入)をしていただいた方のみ閲覧ができます。  概要 『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第2章 章題 短文集 原著 62~81ページ ※この章は通常の詩ではなく、言葉の断片・警句などの短文が収録されています。   収録作品からの抜粋 子供であったという喪はまだあけていない。    ♦ 学校 僕は毎日ゆっくりとした落雷に打たれていた。    ♦ 僕は僕に顔向けができない。    ♦ 僕に何も教えなか

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          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第2章

          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第3章

          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』の第3章です。 サポート(購入)をしていただいた方のみ閲覧ができます。   概要 『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第3章 章題 ぼくはまなざしで自分を研いだ 作品数 13編 原著 82~116ページ ※「後記」(131~132ページ)が付いています。   収録作品 ・〈十年〉のトリプティークⅠ ・〈十年〉のトリプティークⅡ ・〈十年〉のトリプティークⅢ ・ふつうじゃない人が「ふつう」って言っている時のふつうをどうして僕のふつうにしない

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          詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』第3章

          【歌詞のリミックス】中村佳穂『きっとね!』

          今回は、中村佳穂さんの代表作「きっとね!」の歌詞のリミックスをおこなう。 「きっとね!」(作詞:中村佳穂 作曲:中村佳穂 荒木正比呂)公式MV Kaho Nakamura - Kittone! [Official Music Video] 中村佳穂さん自身がインタビューで語っているように、歌詞に決まった意味があるわけではなく、こまごま考えるよりも音に身をまかせた方がよほど良い。 ただそれはそれとして、普段詩を書いている私はどうしても歌詞が気になってしまう。 なので試みとし

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          詩人・最果タヒさんの魅力は?

          某取材にて、詩人の最果タヒさんについて聞かれる機会がありました。 一部は『ひきポス』(https://www.hikipos.info/)の記事に活用しましたが、多くは未使用だったので、当ページで掲載します。 ※※※※※※※※※※※※ ―—最果さんの詩を読むようになったのはいつからですか? 数年前の、20代後半からのことです。 新しい詩人を集中して読んでいった時期があり、その中の一人でした。 読む前の印象は「若い女性に人気の人」くらいのものでしたが、現代詩のなかで、いま

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          【諷刺録】特筆すべき現代アーティスト5組 バンクシー/アイ・ウェイウェイ/カテラン/ムニーズ/Chim↑Pom

          気まぐれ更新の「諷刺作家備忘録」で、今回は現役の現代アーティスト5組を取り上げる。 “騒ぎになること”を商売としているかのようなお騒がせな面子(めんつ)がそろった。 あるラッパーに、『オレは人を不快にさせるのが仕事なんだ』という発言があったが、以下のアーティストたちはその筋の仕事のプロといえる。 詳細版は以下のブログページにあります。 http://kikui-y.hatenablog.com/entry/2020/01/27/070000 諷刺録No.83 バンクシー現

          【諷刺録】特筆すべき現代アーティスト5組 バンクシー/アイ・ウェイウェイ/カテラン/ムニーズ/Chim↑Pom

          【散文】特に救いはないショートショート集

             西の大泥棒と東の大泥棒 あるところに、西の大泥棒と、東の大泥棒がいました。 二人の大泥棒は、どんなものでも盗みだします。 西の大泥棒が、東の町から宝石を盗んだ日には、東の大泥棒も、西の町から宝石を盗んでいました。 西の大泥棒が家一軒をまるごと盗んでいった日には、東の大泥棒も、家一軒をまるごと盗んでいました。 双方は同じ日に、同じものを盗んでしまうのです。 そのため、西の町も東の町も、毎日盗み、盗まれながら、町のようすは変わりません。 そうやって何世紀ものあいだ、宝物も

          【散文】特に救いはないショートショート集

          【本】読んでいて「へー」っとなった箇所ランキング2019 国際インポテンツジャーナル、米良地方の子守唄、配線用差込接続器について他

          今回は、この一年くらいの読書中に「へー」っとなった箇所をランキング形式にして並べていく。ベスト10のうち上位にいくほど個人的な要因で選んでいるため、基本的に伝わりづらくなっている。あくまで私の読んだのが今年というだけで、出版年は無関係。適当に読み流してくれたら良い。 10位 プレスチモグラフの具体的な解説 (プレチスモグラフは、)『ゴムのなかに水銀柱の入った円柱歪みゲージで、性的刺激に対する勃起反応を測定するために用いられる。これを装着した状態では、ペニスの外周の変化

          【本】読んでいて「へー」っとなった箇所ランキング2019 国際インポテンツジャーナル、米良地方の子守唄、配線用差込接続器について他

          【諷刺家ファイル】日本の戦中・戦後の画家たち 河原温・中村宏・石井茂雄・浜田知明

          今回は、「諷刺作家備忘録101」の一つとして、「日本の戦中・戦後の画家たち」4人を取り上げる。 ※※※※※※※※※ 諷刺家ファイル No.70 河原温 河原温(かわら おん 1932‐2014)はコンセプチュアルアートの巨匠として、国際的な評価が極めて高い。しかし傑出しているのは50年代のドローイングで見せた戯画的かつ悲壮な人物造形で、恐ろしいほどの痛切な極地へと至っている。特に「浴室」の連作は、人間関係の血みどろの赤裸をあばいたもので、一人の人間にこれほどまでの悲しみが

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          【現代詩】 誤答(終戦は終わった)

             誤答 何人までが殺人で 何人からが英雄か。 どの線までが愛国で どの線からは敵国か。 ひらがなでかかれていたつちのうえ カタカナにさせるアノデキゴト。 文字にならない声を集めて 歴史のマス目は埋められた。 テストのために子供たちは 正確な偽書を暗記していく。 令(うるわ)しく縫われたくちびるで 新品の沈黙を語り継ぐ。 全滅ではなく玉砕をして  退却ではない転進をして  占領ではなく進駐をして  敗戦ではない終戦は終わった。 過去がいかなる素数であっても まっす

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          うってんぱらりん中村佳穂 『そのいのち』の歌詞を激しく意訳する

              《活動報告》  雑誌『ミュージックマガジン』2019年8月号に映画評を書きました。機会があればご覧ください。 ミュージック・マガジン2019年8月号:株式会社ミュージック・マガジン musicmagazine.jp  そしてそれとは一切関係なく、今回は中村佳穂の『そのいのち』について取り上げる。  今年に入って特に聞いた曲の一つが、中村佳穂の『そのいのち』だった。アルバム『AINOU』(2018年)に収録されており、ライブ版を以下のYouTube動画の後半で聞く

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          うってんぱらりん中村佳穂 『そのいのち』の歌詞を激しく…

          【本】芥川賞が選ばなかった最先端の日本文学3選

           村上春樹、高橋源一郎、島田雅彦、中原昌也。これらの作家たちに共通することがある。それは、優れた前衛小説を書きながら、芥川賞を取らなかったことだ。芥川賞は、半年に一度やっているわりに、これぞという作家たちを漏らしてきた。(新人の傑作が候補にもならないケースが多々ある。)受賞作に不満はないけれど、2010年代の重要な作品が忘れられているのはもったいない。  私はべつに専門家でもないが、日本の現代文学で、忘れられてほしくない作品を記録しておきたいと思う。近年のベスト3をあげるな

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          【本】芥川賞が選ばなかった最先端の日本文学3選