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「建築士が築45年の中古物件を買ってリフォームしてみた」⑤ 建築士が中古物件購入!

おはようございます。設計部の室木です。
今回のNOTE記事は私が担当いたします。

私の記事では、「建築士が築45年の中古物件を買ってリフォームしてみた」として建築士主観での内覧の経緯からリフォーム完了後の住み心地までを連載記事としてリポートいたします。

建築士が物件購入!まじか!?内部解体 編

以下、解体時点でわかった内容です。

①基礎内配筋が少ない!=無筋基礎か!? 
②予定通り!シロアリ被害はなさそう!
③予定通り!床下は乾いている!
④こんなところに大きな梁が・・・階段がつかない・・・
⑤柱・土台・大引きがヒノキ、梁は日本松と良い材料を使っていて骨組みはしっかりしている
⑥屋根はやり替えているので土+瓦ではない

さあ!いってみましょう!

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①外周の基礎内配筋が少ない!=無筋基礎か!?
これはもともとの建物現況調査(インスペクション)の時点で鉄筋探知機を使って検査していましたので想定済みでした。
今の感覚ですと鉄筋が無筋(又は少ない)だなんて大丈夫?となりそうですが、45年前当時は土壁+無筋基礎は普通の仕様でした。手を入れたいところですがお財布と相談して45年を耐えた基礎を信じることにします。

②予定通り!シロアリ被害はなさそう!
購入前に床下の点検口から潜りまして、水回り付近に白蟻の痕跡がないかをチェックしておりましたので解体後のチェックでも見つかりませんでした。これで一安心で進めれます。
コノトキハマサカアンナコトガオキルダナンテオモッテモイナカッタ・・・。

③予定通り!床下は乾いている!
床下がジメっとしていると白蟻、木材の腐り、建物内の結露などの心配が増えるのですが、部分的に湿気ていることもなく全体的にカラっとしていましたのでその心配もなさそうです。
ですが今後のことも考え床下には湿気防止のシートを引き、上からコンクリートを流し込んで湿気対策と基礎石のズレ防止にあてます。

④こんなところに大きな梁が・・・階段がつかない・・・
間取りから柱・梁の位置はある程度想像できるのですが天井をめくってびっくり!階段を予定していた場所に大きな梁がいたのです。それにより設計変更を余儀なくされ工期にも遅れが生じました。構造図があれば事前に確認・対策が出来たのですが、ない場合は「こういうことが起こりえる」という事を想定したスケジュールと費用計画が必要です。
私? ふふふ…ゴフッ (´ཀ`) ...

⑤柱・土台・大引きがヒノキ、梁は日本の松 と良い材料を使っていて骨組みはしっかりしている
こちらは想定以上!土台がヒノキというのはよくありますが、大引きという床を支える材まで全てヒノキでしっかりしておりました。ヒノキは白蟻被害にあいにくいのです。当時の大工さんありがとうございます!
また、現れた2階の梁には大きな丸太が使われておりました。こちらはせっかくなので見せる方向での設計変更です。うれしい誤算ですね!

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⑥屋根はやり替えているので土+瓦ではない
こちらは購入前の資料でわかっておりましたが、2年前の大阪北部地震の際に瓦は全てやり替えられています。昔ながらの土と瓦から現代の軽い瓦への変更で、耐震性もあがっております。天井裏に雨漏り跡もなく湿気も溜まっていない良い状態を保っておりました。


さて、調査解体で大きくは以上の実態がわかりました。
良いものは活かし、悪いものはできる限りの対策をする。
その匙加減も建築士と工務店の腕の見せ所ですね。
今回うちの大工チームも45年前の素晴らしい大工仕事を見て気合が入っております!

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次回、
解体してからのプラン変更!シロアリ・・だと・・? 編 
お楽しみに!!


設計部 むろき

規工川建設株式会社

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