トロもウニもイクラも置かない。古くて新しい寿司屋の仕事について。
日本の寿司のおかげで、世界的に「水産物の生食」が広まってきた。
けど、脂がベタベタに乗ったトロや魚卵なんて、寿司屋に必要なんだっけ?
輸入されたサーモンやブラックタイガーなんて、わざわざ食べる必要ある?
そんなもの食べなくても、食材や味覚は食べきれないほど豊かなのでは?
そんな話が、資源のサステナビリティ意識やSDGsとかの台頭に合わせて、世間では語られるようになってきた。
まぁ、語るだけなら誰でもできるんだよな。昔のことや資源のことも学ばずに。結局たいして食いもしない人がやいやい言っている。なんだかな、笑っちまうよな。
もう15年になるだろうか。
僕がお世話になってる"兄貴"は、足の早い白身や青魚や貝しか扱わない。
それらを漬ける、寝かす、干す、炙る(焼く)、煮る。トロもウニもイクラもウナギも、仕入れることはない。そんな仕事をずーっと楽しんでいる。
長らく通う僕らもトロ・ウニ・イクラなどが必須ではないと教えてもらった。
なんて能書きをたれてはみたものの、
ただ美味しくて、ただ飲みたくて通う僕ら(みたいな酒飲み)も、兄貴を通じて水産資源を大切にしてる(賑やかしている)ってことで、まぁ許して欲しい。
そんな13日の金曜日でした。
では、良い週末を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?