放送作家がオススメする他人と被らないインプットの方法3つ
放送作家にとって大事なのは「情報」です。今何が流行っているのか、どういう面白い人がいるのかを常にリサーチしてインプットしておかないと仕事をしていくことができません。
時代を読むって結局は情報を読むってことですよね。
ある有名なクリエイティブディレクターも、案件がきたらその案件に似た広告の前例を世界中からリサーチし、その上で最良のクリエイティブを作ると発言していました。
アイデアの前に重要なのはリサーチに基づいた情報なのです。その上で情報の入手ルートが重要になってきます。
同じような入手経路だと同じような情報しか入ってこないからです。みんなが知ってるようなことしか知らない人は差別化が難しくなります。
情報の差とは情報網の差です。
個人的に三つの情報源を大事にしているのでそれについて説明していこうと思います。
まずは新聞からです。
新聞の取材力は一番
ここまでネットが発達してしまうと、ほとんどのリサーチがネットの検索で完結してしまいます。ただ、簡単に入手できる情報は、簡単に消費されてしまいがちなので多くのテレビで使われます。
だからこそ、簡単に入手できないような検索で出てこない情報を見ていくことが鍵になります。
それが雑誌や新聞などの紙媒体です。特に新聞の取材力は未だに高いレベルにあるので、ネットでは出てこないような良質な記事と出会えます。こちらの「何を知りたいのか」がわかっているので、内容も濃いです。
新聞を購読しなくとも新聞社のウェブサイトで有料会員登録すると、面白い記事がたくさん読めます。朝日や毎日あたりが個人的には好きなので購読してます。
一つの記事に対する文字量も多く、僕たちが到底たどり着けない人たちにアクセスできている分、希少な情報が多いです。それを月々1000円とかで入手できるので今では安いなとすら思うようになりました。
人に会って話す
僕は割りと人と話すのが好きです。話すのが好きというよりも聞くのが好きです。「へー面白い!」「なるほど!」と相槌を打っているとどんどん人は自分の話をしてくれます。
10年ほど前に田村淳さんが小学校?に行ってコミュ力をあげる方法みたいな授業をNHKの番組でやってて僕はたまたま見てたんですね。
そこでは、「はいはいはいはい!」「なるほど!」と相手の話に対して笑顔で相槌を打つことを実際の学校で生徒に教えていました。高校生だった僕はそれを練習して、実際に学校で使ってみたんです。そうしたらどんどん人が話してくれるようになったんですね。
そんなこともあって人と話すのがどんどん好きになって、いろんな人と話したり飲んだりするようになりました。そこで教えてくれることは全部「生きた情報」です。
例えば家売ってる友達に家のこと聞くと色んな事教えてくれます。ウーバーイーツやってる人にデリバリー事情聞くと家にいるだけじゃ知らないことを教えてくれます。
ネットや新聞の受け身の情報もいいけど、実際に人に会いにいくことでわかる情報もあるなーと思うんです。そしてそれは自分だけのものなんです。
待ち時間を作る
僕は原宿の美容院で髪を切ってもらいます。スタイリストの人は予約が超満員なので店に行っても待たされる時があるんですね。
待っているとアシスタントの人が雑誌を持ってきてくれます。その時に読む雑誌はいろんなヒントが隠されていることが多いです。先月渡された雑誌は「レモンサワーの教科書」で、レモンサワーの美味しい店をひたすら掲載してます。
これだけで一冊の雑誌ができるんだ!と思うんですが実はこういうニッチな雑誌ってたくさんあります。
こういう雑誌って普段の生活じゃ読まないんと思うんですが、待ち時間だと手持ち無沙汰になりたくないから読んでしまいます。
あえて、こういう待ち時間を作ることで、普段とは違うものを強制的にインプットするのもありだなと思います。
僕は高校時代に遠距離通学をしていたおかげで電車内で死ぬほど小説を読んでいたんですが、遠距離通学じゃなかったら読んでなかったと思うんです。
だから自分の中で強制的に待ち時間や移動時間を作って、その合間に違うものを読んだり触れてみることをお勧めします。
インプットは呼吸するように
インプットしよう!と生きるのはとても大変です。
僕も放送作家にしてはインプットしてない方です。呼吸するぐらいの感覚で気が向いた時にバーっとインプットしてるので、自分で勝手に情報を入手する時間とかを決めたり、生活の一部にしちゃうのが良いかもしれません。
インターネットによって情報の格差が進んでしまったんですが、別にネットからの情報じゃなくても良い情報って転がってます。
誰かがインプットしようと思って入手した情報よりも、何となく過去の記憶に残ってる情報の方が使えるんじゃないか?的なことを言っててそれも腑にに落ちたことがあります。
どちらにせよ色々なことに触れてみて、情報を摂取しないと始まりません。
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