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仕事を通じて価値観も役割も変わっていく。建築業、介護職を経て現在は「伝道師」!

福祉用具の貸与や販売等を行う株式会社FAN-CTIONで、インスタグラムの中の人を担当しているなりたと申します。

現在45歳。介護の業界で働くようになって10年が経ちました。

それまでは建築関係の仕事をしていましたが、35歳でこの介護業界に転職しました。介護という仕事に志を持って…といった熱い感じではなく、ただなんとなく、という表現が正しいのかもしれません。 
前職が建築業の肉体労働だったので、「世の中で3Kと呼ばれている介護の仕事ってどんなにしんどいのだろう」と興味を持ち、建築業の肉体労働も頑張れたのだから、きっとどんなことでも出来るだろうと安易な気持ちで入った介護業界でした。

しかし、入職してからこの仕事にドハマりしてしまい、沼に入って抜け出せない状態で毎日楽しくお仕事をさせてもらっています。
何が良いかって、人の人生にここまで深く入っていけるお仕事って他にあるの?というくらいご本人やご家族と密な関係性になっていきます。生活されている住環境や人生の最期を迎えていく方々の暮らしに寄り添い、並走させて頂くことが出来る、こんな素晴らしい仕事は、他にはないと思っています。

介護の仕事に骨をうずめよう!と思っていた矢先、なんと2022年8月から経営者になりました。ぴかぴかの経営者1年生です。会社では「仕事を楽しもう、楽しく仕事をしよう」と周りの方に伝えています。

そんな私が楽しくしごとをするために大切にしていること、伝えたいことをまとめてみました。ぜひお付き合いいただければ幸いです。

40代、介護職から経営者に

介護業界に転身した私は、社会福祉法人基弘会で、特別養護老人ホームの介護職員として従事することになりました。そして数年後には同法人内のリハビリ施設「ココナラ巽」へ異動することになりました。その事業所では、ありがたいことに介護主任という辞令を拝命し、現場の事だけではなく、部下の育成やマネジメント、事業経営のことも勉強させて頂きました。

そんな中、グループ会社の代表取締役という大抜擢を頂き、経営者としての第一歩を歩ませて頂くことに。
異動を決断するときに悩んだかというと、実はそれほど悩みはしませんでした。

自分の年齢、将来のことを考えても、期待や応援をしてもらっていることに感謝してお受けしようと思いました。
何度も異動のお話を頂くと、途中でふと「自分の役割って何なんだろう」なんて悩んだりすることもありました。ですが会社の中の役割を次の世代に繋いでいく、組織内で大切な役割をリレーしているんだと思えるようになったことで、異動のお話を頂いたときに前向きに考えられるようになりました。
しかも経営者になるって、人生のなかでも体験したくてもなかなかできないことなのでわくわくします。是非チャレンジしてみよう!と決断することが出来ました。

人生100年時代とも言いますが、自分の年齢は折り返し地点に近づいていて、悔いの残らない人生を送ろうと強く考えるようにもなりました。
そうしたとき、これまでよりも考え方が少し変わってきたように思います。

自分自身の心や身体と向き合うようになったこと。
自分が思うまま行動するようになったこと。
世の中の常識を疑ってみるようになったこと。

最近は、そんなことを大事にしています。

 大きく変わった食生活

そんなふうに最近の自分はいろいろな価値観が変わってきていますが、一番変わったもの、それは食生活です。

そもそも、3食しっかり食べるって誰が決めたんでしょうか?

おなか空いてないなら食べる必要ないし、おなかが空いたら食べれば良いんじゃないか?
そんな考えになってから、1日の食事は夕食1回のみという生活が基本になりました。もちろん、おなかが空いていたら朝食や昼食を食べる日もあります。

自分の気持ちに素直になって、おなかが空いたら食べる、という生活です。もちろん好きなお酒も夜には飲みまくっています。

そのため、よく自分の体に聞くように自問自答しています。
「なにかたべますか?」「まだ、いりません」と。(…気持ち悪い?笑)

そうやって自分の体に向き合うようになると、あぁ今自分はストレスがかかっているなぁとか、この眠気は血糖値の変化からかなぁとか、身体を思いやることが出来るようになってきました。

また、私の会社では全国各地の昔ながらの製法で作られている生産者様や、無農薬栽培の生産者様と出会い、その商品を販売させて頂いています。その仕事を通じて「無添加」や「無農薬」、化学調味料についてなど、食の安全性にも興味を持つようになりました。

ざわざわ農園さんと私

無農薬で栽培されたお米(佐賀県基山町のざわざわ農園さん)の米ぬかを使ってぬか床を手作りし、ぬか漬けを作って食べるようになりました。

腸活というほどでもないのですが、ぬか漬けには乳酸菌が豊富で整腸作用に良いそうで始めてみました。ぬか床を混ぜることが毎日の楽しみになったり、身体に良い菌が身体に入って「今身体の中で菌が戦ってるんだ」と嬉しくなったり(笑)。

毎朝そのぬか漬けを食べています。

どうしてそんな食生活に変わったのかというと、尊敬する先輩の食生活を知ったことがきっかけです。その先輩の食に対する考えに共感したり、食の安全などの知識の深さにあこがれる気持ちもあり、真似をしてみたのでした。

 仕事と同じで、この世の中も、色んな人の色んな思想や知識があって、それがリレーのように繋がって成り立ってるんだなぁって感慨深くなります。

私の仕事は伝道師 

全国の無添加や無農薬の商材を探すのも私の今の仕事の一つなのですが、やはり生産者の方と直接お会いし、お話をさせて頂くのが大事だと思っています。

ただ商品を売るだけでなく、その生産者の方の思いも一緒に消費者の方へお届けするのが、私の大切な役割だと思うからです。

こだわりを持った生産者様は、商品にその想いを必ず乗せておられます。その想いを代弁するのが私の仕事、伝道師の役割になりたいと思っています。
小さな会社の商いですが、その仕事が社会の何かを変える一歩にもなるんだと、そう願っています。

おおよそ半分の折り返し地点に来た私の人生は、いま誰かに何かをリレーで繋ぐ最中です。

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