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コロナ禍における『引きこもりの間に差が付く』ふふふ

これからまた寒い冬を迎えるにあたり、インフルエンザの感染や風邪の流行、それに今年は新型コロナウィルスの第三波が来ることも予測され、もうすぐ自粛による不要不急の外出を制限されたあの日が再来するのではという不安な季節になってまいりました。

フランスやイギリスでは新型コロナウィルスの第二波襲来によるロックダウンが始まっており、ヨーロッパは本格的なパンデミックが起こる様子ですが、とはいえ、オランダは規制無く行き来できるなど地域差も極端になっています。

そうかと思えば、アメリカでは大統領選で大規模な集会もバンバン行われていたり、日本はといえばGo Toキャンペーンで旅行や飲食店は活況を迎え、飲食店内からは宴の声が大きく響いている。
しかし一歩外に出れば通行者はほぼマスク着用という、、、カオス(混沌)とは、まさにこのような状況の事を言うのではないかと、日々感染対策の度合いに悩む日々を送っております。

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そんな状況下ながら、これから日本で起こるであろう外出の自粛規制に備え、且つ5月の自粛期間の経験から会社経営者であり家長としてのこの際やっておきたい「引きこもりの間に差が付くふふふ」をお届けしたいと思います。

まず、外出自粛(緊急事態宣言下)ならではの「出来た・そうなった」と実感したモノ・コトの3選を挙げてみたいと思います。

①出費が減った
②身の回りが片付いた
③コミュニケーションの量が増えた

①出費が減った

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先ず出費が減りました。これは皆さん共通ではないでしょうか。
「不要不急の外出を避けましょう」の合言葉を実践すれば私たちの日常は異常なほど不要不急に溢れていることに気づかされます。
そのどれもやめてしまうと個人的な経済活動がほぼ停止してしまいます。つまり出費が減るのは当然です。案外、自分自身の無駄使いの多さに気づかされたのではないでしょうか。

②身の回りが片付いた

余った時間で自宅や会社のデスク周りなど、普段から気になっていた不要なモノ達を片付けたり、掃除などが出来たりという方は多いと思います。
リモートで背景に部屋が映ってしまうので、この際片付けようと頑張ったというフレーズを特によく耳にしました。

それと同時に、ここからは私自身の話ですが、片付けの際に散見される思い出(不要物やゴミの事)達を見返していると、しようと思いつつ手を付けずのまま、もしくは手は付けたがその成果を見ないままやりっ放しになった事が相当数あることに気づかされました。

③コミュニケーションの量が増えた

私の場合になりますが、緊急事態宣言下においてコミュニケーション量が増えました。
正確に言うと、圧倒的に増えた方と全く途絶えた方の両極端になったかもしれませんが、全体量としては増えたと思います。

ここで重要なのは、普段しないような内容で議論することが数多くできたことです。
緊急事態宣言の解除後に起こりうるであろう社会の変化や生き方の変化、経済危機が起きた際の事業継続の方法や考えなど、経営戦略やビジョンの類を社員と膝を突き合わせて話すことはこれまでありませんでしたから。

決して答えがあるものではありませんが、想いや意識を共有することが出来たことは非常に価値のあることだと思いました。

また、家庭でも娘たちとゆっくりと食卓を囲み、人生観や仕事観などを話し合ったのはこの時が初めてだと思います。

いずれも寺子屋さながらの、学問ではない『観』の自己覚知や磨き方など、非常に意義ある学びを得ることが出来たと思います。

では、ここから至極私的な観点ですが、今後起こりうるであろう緊急事態下における『引きこもりの間』にこの3点で他社(他者)と『差が付く』過ごし方を考察した結果のアイデアをお話しいたします。

❶出費が減った=不要不急な事は本当に不要不急だったのか?

前述の際に、既にお感じの方も多いかと思いますが、第一に無駄遣いは本当に無駄なのか?という検証をすることが必要かと思います。

「不要不急」の外出を避ける前に、「何が不要不急か」をしっかりと考えないとビジネスパーソンの未来には暗雲立ち込めることになるように思うのです。
何故ならば、私たちが引きこもっている間もワクチン開発やその接種に関する法整備が進んでいたり、在宅ワークに関する商品開発や飲食店の新たなデリバリーサービスの開発が進んでいたりと、様々な分野でこの時代のモノから次時代向けの商品開発へと進化しているものが台頭してきています。
きっとその奥では戦力強化だけでなく戦略変更まで遂行されていると思われます。

この間、出費が減った方は、次の自宅待機時には、経済効率化の裏に隠れているビジネス上の『取り残され』がないような知恵と工夫、頓智をひねり、この後訪れるであろう経済不況への自身の対策を考える時間と投資にその財源を使われてはいかがでしょうか。

❷身の回りを片付けた時に見つけた『思い出』を蘇らせてみる

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私が見つけた『思い出』は、当社が運営する1つの特養(特別養護老人ホーム)施設の改築計画の事でした。

その施設は、令和3年2月で開設10年を迎える老人ホームなのですが、10周年記念にプチリニューアルをして、次の10年に向けてご利用者様の気持ちやスタッフのモチベーションの上がるような事をしようと思いながらも、日々に流されてうやむやにしていたことを思い出しました。

引きこもり時間中にはそれを深~く考える時間がたっぷりとあることに気づきました。どんなコンセプトでどの位の規模・予算感で、どんな効果を求めてどんなデザインにしていこうかなどです。

もしかしたら、リモート中心の社会になるのかも知れませんし、人が人を介助することが疎まれる価値観に変わるかもしれません。もしくは、すっかり元の価値観に返り咲くのかもしれません。

見通しと、予想が合わなかった場合の作戦変更の仕方を考えておくことも必要です。
やるかやらないか、予想が当たるか当たらないかを考えるだけでも相当なアドバンテージではないかと思います。まずは意識を前方向のベクトルにしておくことが重要だと思います。

❸コミュニケーションについて

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コミュニケーションに関しては、結論を言うと『量が質を生む』と思いました。

私たちの運営する介護というジャンルは、コロナ禍で大きなリスクを抱えている事業であることは異論のないところだと思います。
そこにはどんなリスクがあり、最悪の事態ではどんなことが起こり得るのかを考えることが必要です。

また、現在の状況を把握し、どんな現象が現れているかの検証をすることも必要です。
情報に踊らされないように実証を集めることが重要になります。

そこから、それらのリスクを最小限にとどめる策も必要になります。

それらを色んな角度で検証することや様々な意見を交わすこと、そして意識を共有することに時間を掛けました。

そして、ある重大なことに気づかされたのです。それは、何のためのリスクヘッジかという事でした。
つまり、介護サービスを利用されている高齢者の幸せの為の安全確保なのか、働く人が幸せになるためのリスクヘッジであるのかという視点が抜けていることに気づいたのです。

つまり、感染しないための対策がハッピーに繋がっていないのではないかと。リスクヘッジの為のリスクヘッジであって、コロナ対策の出口が見えないまま、リスクヘッジを続ければ私たちの未来に幸せがあるように思えないと。

この結論は娘と仕事観の話をしている時に気づきました。これから就職を考える娘とどんな仕事に就けばいいのかという議論をしている時に、仕事の意義や目的の議論になり、仕事の本質の話へと議論が深まり、何が大切なのかを思い出したのです。

それを社内会議で持ち出し、再度感染防止対策を皆で検討しました。それまでに感染防止対策で時間を費やしていましたので、方法の検討や浸透はスムーズに進みました。

コミュニケーションは人間関係を構築する時も、価値観を共有する時も、問題を解決する時も、そして質を高める時もその量の多さが影響するように思いました。

これから寒さも増し、コロナウィルスの感染拡大は必至と思われます。『引きこもりの間』を利用して自分を高め、仲間との関係を深め、そして考えやビジョンを明確にし、計画実行することでアフターコロナにも生き抜くコミュニティーの形成と戦略に差が付くと思います。

みんなでピンチをチャンスにできれば幸いです。

Text by ミスターSK


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