みかわちカレー皿・魂
1年前のいま時分、どこからも電話のまったく鳴らない、もはや為すすべのない状態だったことを思い出します。
政府の様々な助成の手続きや金融機関へ走り回っていた中、組合から「長崎県産地パワーアップ事業」へのチャレンジを進められました。
これまで有田焼で佐賀県事業に参加してきたことはあったものの、長崎では皆無。というのも、長崎には波佐見焼というトレンド産業があるため三川内地区として参加することは考えらえなかったことがあります。実際、弊社は三川内焼としてのお取引はほとんどなく、業務用食器ばかりが三川内の窯元へのメイン取引。家庭用食器で何かチャレンジと言われても経費かかるし、窯との協力体制も整っていないし…。とにかく無理!…っと決めつけていました。
しかしコロナ渦…
先行き不透明感しかない私のマインドが「やります!」と言わせていたという…。
チーム立ち上げ、コンサル、窯元、デザイナー、型屋、生地屋…つくづくとものづくりの大変さを思い知る工程なのです。
しかし、私が一番胸を打たれたのは窯元の抱える個々の悩み。
三川内焼と言ってもそれは単なるモノではなく、窯元それぞれに守り抜いてきた技とそれを支える職人、本窯という不動の存在があり、個々の窯の存在こそが三川内焼の継承意義なのだということです。
この緊急事態でもしっかりとブランディングに力を注ぎ変わらぬ運営をできているところもあれば、もろに影響を受けてしまった窯元もあります。
今回私がご一緒した三窯も事情は様々…。展示会やイベントに参加できないことや飲食店が締まっていること、インバウンドや観光がないなど…
それなら、三川内の窯元の誰もが使えるフリーな家庭用食器はどうか。
しかも、企画でもなきゃ絶対やらんわ…ってものがいい。だってこんなご時世に茶碗やマグを売り込んでも埋もれてしまうではないか。
そんなこんなで、カレー皿です。独断です。
売れるかなーなんて言ってられない。絶対!という気持ちで乗り込んでいかなければECのビッグウェイブにのまれてしまうー。
あー、えらいチャレンジになってますがもう始まってますから。後戻りできないんです。作っちゃったし。しかも、しかも、出来上がりがマジでかっこよすぎる笑。デザイン解説はこのあとで。
「#みかわちカレー皿 」応援よろしくお願いします…
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