部活動と教員と労働

やっと文科省が部活動の問題に取り組み始めた.

”文部科学省は、教員の長時間労働の解消に向けて、中学校の部活動に休養日を設けることや外部指導員を配置することを促す新たな指針を策定するとともに、省内に対策室を設置し、助言や指導に当たるアドバイザーを全国の自治体に派遣する方針を決めました。” http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160613/k10010555231000.html

中央教育審議会は昨年度中に外部指導員の配置を決定するとか言っていたような気がするが.

こんなの簡単な話で部活を無くせばいいだけの話.無料で利用できる習い事に我が子を預けっぱなしている,ということを全ての親は理解しなければいけない.部活動は労働ではない.何故なら正当な対価が支払われていない,労基に違反している.週7で部活をしているのだから高いレッスン代を払うか,保護者が"保護"者らしく部活動の面倒を見るか,地域で面倒を見るか,プロを雇うか.いくらでも解決策はある.今の部活動という制度はとっとと無くした方が良い.

また,部活動は教育を劣化させている原因だ.部活動に時間を取られ授業の準備をできない有能な教員たち.部活動を教えるために教員になりましたなどと抜かす無能な教員たち.学生時代に後者を見ると鳥肌がたった.やめてくれ,日本を潰す気か,と.

部活動の議論をすると現役の教員が部活動顧問制度改善派を否定する.驚きの一言なのだが.そういった教員は「私は部活動で学生Aを見ている.部活をあれだけ頑張れるのだからAは勉強も頑張れる.部活でのAを見ていないからあの先生はAができないと思っているのだ」とかなんとか言い出す.趣味で部活をやっているくせに何を言っているのだ,だ.こういった教員が教育界全体を引き下げる.だから部活動を廃止するしかもはや改善策は残されていないのだ.

義務教育での部活動の意義とは勉強が苦手な生徒の逃げ場にあると思う.しかしそれは教科教育を受け持つ教員の仕事ではないし,教員が適材だとは思わない.教員は教科教育に集中させてあげるべきだ.外部指導員などと言わず,学校の場所を貸し出したクラブとして運営すればいいのだ.無料でスポーツなどが出来る環境は生徒にとって重要なものだと思う.だからこそ,教員が顧問を務めるような無理矢理な状態を廃止してきちんとした運営をすべきだ.

教育とは教員にとって労働であることを忘れてはいけない.

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