たっこちゃん、齢ほぼ80歳 #12 たっこちゃんと小さいおじさん(不思議系)

ある朝のこと、目覚めたたっこちゃんが、
「おはよう」より先にこんなことを言った。

「昨日夜中に目が覚めたらテレビの上に小さいおじさんがおってん(いた)」

はぁ？何を言い出すんだ。
夢で見た話かと聞いたら違うと言う。
寝ぼけてたんじゃないかと言ったら

「絶対にいた」

しかも、

「それがね、すごくかわいいねん」

怖くなかったかと尋ねたら、

「全然怖くないよ。3匹のおじさんみたいやねん」

3匹のおじさんって、北大路欣也と泉谷しげるかと聞いたら

「違うやん。シンデレラの」

あー7人の小人のことね。
それって白雪姫だし。帽子は被ってないけど、あんなふうだったらしい。

たっこちゃんが言うには、小さいおじさんは10センチくらいの大きさで、めちゃくちゃ笑顔で、両手をあげてばんざーいをしているようだったとか。

たっこちゃんの家系には霊感が強い人が多く、たっこちゃんも幽霊は見えないものの人よりは強いらしい。

以前「テーブルの上から煙が3本上がっていた」なんておかしなことを言うなと思ったら、近しい人が亡くなったという知らせが入ったこともあった。

私としては正直気味が悪い。
ついついテレビの右上に目がいってしまうじゃないか。

ネットで検索をかけたら、ある種の認知症による幻覚のかもしれないなんて、気になる記述を見つけてしまった。

認知症・・・齢ほぼ80だけど、華流俳優のチャン・ビンビンとかシュー・カイ、ウォレス・フォとかウィリアム・フォンなんてややこしい名前を覚えてて、ちゃんと言えるからそんな心配はないはず。

なにより先日頭のMRI撮ったけど、大丈夫だった。

うーん、お願いだから私の前には現れないでおくれ、小さいおじさん。