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#02 SD(持続可能な開発)って、誰のなんのため?

札幌市みんなの気候変動SDGsゼミ・ワークショップ。第2回目のタイトルは、「SDって誰の、なんのため?」。

まず、皆で心地よく意味ある時間をつくるための過ごし方の確認から始めます。

ドキュメント_2

そして、内容に入っていきます。

今回は、そもそもSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の前提となる「SD」という言葉がどういう願いを持って生まれたのかについて学びました。

SDとは

ドキュメント 2_2のコピー

SDGsの「SD」とは、sustainable development(持続可能な開発/発展)のことです。国連の「環境と開発に関する世界委員会」において、1987年にまとめられた報告書“Our Common Future”(邦題「地球の未来を守るために」)において、次のような概念が打ち出されました。

持続可能な開発/発展とは、将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今の世代のニーズを満たすような開発/発展をいう

もしかしたら、それだけではピンと来ないかもしれません。そこで、当日は牧原ゆりえさんのレクチャーで、その意味を掘り下げていきました。

・Development(開発/発展)とは、なんでしょうか。
・サスティナビリティにおける「ニーズ」とは、どのようなものでしょうか。
・そもそも、この概念は、どのような人間観に基づいた考え方だったでしょうか。

当日ご参加された方は、ぜひ思い出してみてくださいね。

SDを内側から味わう

ドキュメント 3_2

いわゆる「SDGsを学ぶ」というと、どんな学び方を思い出しますか。たとえば、企業の成功事例紹介、環境活動家の講演会、世界を俯瞰的に捉えるカードゲームなど様々なやり方があります。

このゼミ・ワークショップでは、「SDを内側から味わう」ような学び方を選びました。なぜなら、この会では、参加者が「明日からの暮らしで、実際にやってみれるようになること」を目指しているからです。頭で理解するよりも、心にピンときたことの方が、行動につながりやすいですよね?

具体的には、今回はチリの経済学者であるマンフレッド・マックス=ニーフによる考え方を用いて、参加者が実際に手を動かしながら「ニーズ」や「サティスファイヤー」といった概念を体験的に学びました。

参加者の皆さんからはこのような声が上がりました。

今回のSDGsのワークは非常に新鮮でした。本当に身近なところからスタートしている。これってボトムアップアプローチだと。しかし、どうしてもビジネスチックに考えるとトップダウンアプローチになりがち。どちらがいいというわけではないのですが、このボトムアップアプローチ、これがていねいな発展なんだな!
このゼミ・ワークショップ自体が、今までになかったアプローチ
なかなかワークも難しく、頭を悩ませたり、もしかしたら脳に汗をかいている、そんな時間でした。
追い付けない箇所があった。サティスファイヤーってよくわからないよー
もやもやしている、という話で、一致した気がします。その「もやもや」もきっと大事だと言うことでした。
とても貴重でしたし楽しかったです。その時に気づいたことや、自分の中に残った残響のようなもの、プチイノベーション新しい、価値があり、やってみることにつなげるとしたら?に変換する時間や、きちんと自分の声に耳を澄まして聴ける時間がもう少しあると良いなと思った。

わかりやすい事例ではなく、内側から学ぶやり方だったからでしょうか。その時間だけでは消化しきれないように感じられた方が、少なからずいたようでした。

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おわりに、札幌市の佐竹さんとホストのゆりえさんで、「どうやって実際にSDするか」について対談がありました。

「マックス=ニーフの考え方を学ぶと、共通言語が生まれるし、頭も整理される。SDGsをより自分に結びつけて考えやすくなるのではないか。」
「実は、SDGsは、『誰がやるか』について、書かれていません。」

今回は、内容が盛りだくさんの会でした。

手を動かすこと/まずはやってみることを原則とするこの会ですが、今回は、頭で理解することを求められる時間も多かったのではないでしょうか。また、自分の内面的なことを絵や言葉にしていくことも、慣れてない方にとっては難しいことだったかもしれません。

それでも、「なんとなくわかった気になる」よりは、意味のある時間だったのではないかと私は思っています。人は、本当はわかっていないのに、わかった気になってしまう時、それ以上の探求が進みません。

個人的には、「わかりやすーい!」という一方的な講義よりも、「わかりづらいものに触れて、こねこねとみんなで解釈しながら、『ああやっとわかった(かも!)』」という学びの方が、人生の役に立ってきています。

今回の参加の皆さんから、「なんとなく消化不良/モヤモヤした/頭を悩ませた/脳に汗をかいている」という声がありました。ここは、「わからないことを、わからない」と言いあえる場です。

これからも一緒に楽しみながら、そして苦しみながら(笑)、探求と実践を進めていきましょう。今、あなたが、私が、何をすることが、私たちにとって「実際に、より持続可能な発展をすること」なのでしょうか。

【ご案内】 参加者募集中です!

自由で多様な学びの機会たっぷりの「みんなの気候変動SDGsゼミ・ワークショップ」は、引き続き、参加者募集中です。開催期間は、2020年9月~2021年2月、18時30分から21時00分。

お申し込みの方は、各回のご案内をメールにてお届けします。

➡︎こちらからお申し込みください。

https://forms.gle/9pDvPskPTWqY82RS9

【リソース】

① Facebookページ

https://www.facebook.com/ourclimatechange.semi/

②これまでどんなことをしてきたの? (2019開催レポート)

https://note.com/kikohendo/m/m9a74a087ec5d

③ワークショップについてのお問い合わせ

https://www.city.sapporo.jp/kankyo/sdgs/workshop/2020.html

主催:札幌市 環境局 環境都市推進部 環境政策課

【第2回目】SD(持続可能な開発)って、誰のなんのため?(2020.10.2)
グラフィックハーベスター 絹村亜佐子
エディター 反町恭一郎
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気候変動や持続可能性をみんなでわりと「ガチ」に考え、動き始めるためのゼミ・ワークショップです。since2019 https://www.facebook.com/ourclimatechange.semi/
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