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寂しさを素直に認めるGW

独りで過ごしたGW前半の数日。

予想どおり普段に増して食欲がなくなり
肉や魚をまったく食べたい気がせず
タンパク質摂取が危ぶまれたので
慌ててコンビニにサラダチキンを買いに行った。
野菜たっぷりの味噌汁を作って
卵と豆腐も入れ
なんとか食べきるようにしていた。

相方が帰ってくるまでに
あちこち大掃除をしておくつもりだった。

ファブリック類に全部レイコップをかけ
普段なかなかできない細々したところを綺麗にし

ああ、やはり我が家はいいな

という気分になってもらえるような家で
相方の帰りを待ちたい。

頭の中で綿密な計画だけは立てていた。


それが
2日目の晩に
閃輝暗点から始まって偏頭痛を引き起こしたことで
あっさり計画崩れになってしまった。

子供の頃から年に1,2回閃輝暗点からの嘔吐や酷い頭痛に見舞われているタイプだったけれど
大人になってから閃輝暗点の段階で暗室で首をマッサージすることによって
軽い頭痛で済む程度に克服していた。

元々季節の変わり目に発症することが多かったけれど
大人になってからはそれに加え、ストレスのかかった時、環境の変化があったタイミングで
閃輝暗点を起こしやすかったが
対処法を身につけたので
偏頭痛がそこまでの恐怖ではなくなってきていたのだが・・・


久しぶりの独り暮らしで初日こそ

あああ、自分が食欲ないのにモリモリした夕飯作らなきゃという
役割から解放されて楽だわ・・・

と思えていたのだが

2日目あたりから自覚はないが心細くなってきていたのだろう。

雨続きだった気圧のせいもあろうし
ホルモンバランスが不安定な時期だったのもあろうし
色んな要因が重なって久しぶりに閃輝暗点が起きた。

大人しくしていればよかったのだが
今回もマッサージしとけばすぐ治るでしょ
と舐めた考えをし
暗室に移動してもなお
チカチカした目で読めもしないスマホ画面をずっと見ていた。

30分ほどで閃輝暗点は治ったのだが
なんだか目のピントが合わず
部屋の明かりやテレビやスマホの画面が気持ち悪くて見ていられないような
違和感はしつこく残り

翌朝起きたらまた閃輝暗点を引き起こしていた。

しばらくゆっくりしたらチカチカはなくなったものの
やはりテレビやスマホを見ると画面の情報を一瞬で捉えることができない感じというか
視神経に血が巡ってないような気持ち悪さで、しんどい。
部屋の明かりをつけると、さらにしんどい。

その日もほぼ何もできなかった。


そんなこんなで
全然計画どおりに掃除が進まないまま
相方が帰ってきてしまった。
1日目と2日目の日中に少しは掃除を進めていたので

お、綺麗にしたね

とは言ってもらえたものの

相変わらず視界は安定しなくて気持ち悪いし頭の片側が痛いしで
お土産の蓬莱の肉まん食べた後に
すぐに寝させてもらった。

たった数日の独り暮らしでダウンするなんて
情けないったらありゃしない。
本当に私はメンタルが弱いなと痛感した。
ちょっとしたストレスでこういう予期せぬダウンを引き起こすから
自分の体を自分で信じきれない。



私は独りが好きだと思っていた。
他人の関わると疲れるしストレスだし
もう誰とも関わらなくていいや、仙人になりたい、位に開き直り
コロナ禍に入ってから数少ない友達や知人と連絡もとらなくなった。

テレビでニュース番組を観ることもせず
ひたすら昔のドラマや映画を見続け
自分だけの世界に逃げ込んでいた。
それがノンストレスで心地良いと思っていた。


でも数日の独り暮らしであっけなくダウンする・・・という結果になってみると
やはり自分は寂しいのではないか
人を求めているのではないかという結論に思い至る。

例え同居人と大して会話を交わさないにしても
人の気配が家にある、という効果は
絶大な安心感なのだと思う。

ふと
占い師さんに

あなた本来は全然人付き合いに苦労するタイプじゃないはずなんだけどな。
複雑な家庭で育ったり色々事情抱えて生きてきたから苦手と思っているだけよ。
何か月後には何か地域のコミュニティ活動とか楽しんでるかもね!

と言われたことを思い出した。


引っ越し以来10年、新しい知り合いを1人も作らなかった私が
コミュニティ活動とか・・・絶対ないない!
これはさすがに大外しですよ占い師さん・・・

と内心思っていたけれど

割と、あるある!なんじゃないかと思えてきた(苦笑)


人付き合いを辞めてから
物忘れが酷くなったし
体力気力共に衰えたことも感じている。
きっとストレス以上に得るものもあるんだろうな。
やはり私は
人との関わりなしには生きられないのだと思う。
それを素直に認めたい。


そして。
GWにもう一つ、びっくりなことが起きて。
10年以上前に一時親しくしていた人から
突然メッセージが届いた。

内容は伏せるけれど
やはり
人間、人との関わりなしには生きられないのかもな
と感じる出来事だった。

私がすでに「過去」として記憶の彼方に追いやって
まったく思い出さない事柄を
その共通の過去を持つ相手が今も大事に思い出してくれていて
連絡とりたいという気持ちになってくれるのって
相手と時と場合によるけれど
結構ありがたいことなのかもしれない。

自分から友達や知人と距離を置いておいて
誰からも連絡こないもんだな
私ってやっぱり皆にとってそんな程度のどうでもいい人だよなって
次第に思い始めてた私。
こんなこじらせまくった人間のことを
思い出してくれてた稀有な人がいるなんてね。
ありがたい話じゃないの。


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