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邂逅と断捨離と。

 色々な情報が右耳から入って左耳から抜けて行くような日々。。ちょっとしたことをしようにも、重い腰がなかなか上がりません。

 こんな時でも食べなければならないから、金曜日は朝市の買い出しに行ってきました。その後娘と銀行での用事を済ませることになっていたので、いつもより早く家を出ました。

家の中で色々あっても、いつもとなんら変わりのない光景


 夫が旅立ってから、渡伯以来ずっと馴染みがあったあの朝市(バナナ屋のおじさんがいる)には行っていません。ここは今住んでいるアパートの前の通りに立つ朝市です。(距離的には彼方よりずっと近いです。)夫はこちらで魚や、ブラジル名物のPastel(揚げパイ)などを買っていました。

この先にいつもウォーキングをする公園があります

 翌朝の土曜日も快晴。この日は公園に向かいました。娘は一足早く出てあちらでランニング。前日の朝市の残骸がきれいに片付けられた道を、一人でトボトボと歩きました。

 昔はこの道の中央部に小さな川が流れていたそうです。これは夫から聞いた話。通っていた日本語教室が公園の先にあったそうで(電気バスに乗って通っていたそう)とても思い入れのある土地のようでした。そんな昔話ももう聞けなくなってしまいました。

 思い出はもちろん大事。でもこのまま要らないものと一緒に暮らし続けるわけにも行かないので、少しずつ断捨離をしています。とりあえず一年前の引っ越し以来、アパートのデポジットに預けっぱなしで開封すらしていなかったダンボールを開けてみました。

試験勉強で作ったカードでしょうか
なかなか几帳面に書いてあります


 
 状態の良い子供たちの玩具、日本語の絵本などを仕分けして、息子が丁稚奉公をしている日本語学校に寄付しています。この作業はもう少し続きそうです。ぬいぐるみの中には娘のBFくんや息子のGFちゃんの家に行った子たちも。喜んでいただける方のところで可愛がってもらうのが一番ですから。

 そういう意味では日本語学校の幼稚部で引き受けてもらった子たちはなかなかハードな扱いを受けそう、とは息子談。バービーは裸でいることも多いそう。

サンパウロ 州のPraia
Grandeにて

 一方、息子は土曜日の早朝からサンパウロ 海岸部での陸上の大会に参加していました。家を出たのは5時ごろだったでしょうか。帰宅したのは夜8時過ぎ。(何かの競技でタイムが1秒上がったご機嫌さん。)その後GFちゃんの家に向かいました。こんな時こそ心の拠り所となる何かには非常に助けられると実感しています。

 ひと一人が突然いなくなってしまうって、本当に大変なことです。さまざまな手続き、今後の暮らし方。大波のように襲ってくる全てが未知の世界で、チャレンジングな毎日です。来週は果たしてどんなことが待ち受けているのでしょうか。

 ヘッダー写真は公園の林道で見かけた美しい鳩。アカメバトという、南米原産の鳩だそうです。いつものドバトとはまた違った気品のようなものが感じられて、足をとめて思わずパチリ。湧水の水溜まりで水を飲み、水浴びをしていました。そういえば夫はここに通りかかるといつも顔を洗っていました。水が冷たくてさっぱりするからと。この鳩くんは夫かもと思ったり。(そしてまた涙が。)


 皆さんの温かいお言葉、励ましに感謝いたします。

 良い1週間になりますように。

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