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【ぼっち旅行記】近江八幡 西国三十一番 長命寺


妻が実家に帰った。

寂しいので、気を紛らわすために自分も夏休みをとって1泊2日の小旅行に行くことにした。

行き先は滋賀。長浜で琵琶湖でも見ながらのんびりしようという考えである。
せっかくなので竹生島も行き、西国三十三所巡りを始めてみるのもいいなと思った。

このために納経帳を買った

どうせなら滋賀県内の他の三十三観音も行けるところは行こうと思い、夏休み初日は近江八幡市の長命寺に参拝することにした。

高速道路を竜王ICで降り、長命寺へ。

長命寺参道入り口

ヘアピンカーブ連続の激せま林道を使えば本堂近くまで車で行けるということであったが、運転テクニックに自信がないので、下界の駐車場に停めて、階段登りをすることにした。

金剛杖をお借りする
運動不足の身体に808段の石段が牙を剥く

プロの巡礼者だろうか、割としっかり白い服(おいずると言うらしい)を着用したマダムたちがいる。

覚悟を決めて登ることにする。
マダムたちよ、お先に行かせてもらいますよ。

謎の石積み
一段飛ばしに金剛杖の跡がある

登り出しは軽快だった。100段ほど勢いにまかせて登ったところで後ろを振り返る。なんと、誰一人として石段を登ってきていない。

登り口にタクシーが3台ほど停まっていたが、そういうことか…

山の中なので照りつける日光が直撃しないのがまだ救いだが、それにしても暑い…汗が止まらない…808段と30代の体力低下を舐めていた。

マダムたちを降ろしたタクシーが停まっている

苔むした急階段を一歩一歩踏み締めて登ること20分ほどで駐車場に辿りついた。
巡礼マダムたちは、とうにタクシーから降りたようで、タクシーの運転手さんが車両の方向転換をしている。

下から20分かけて登ってきた私と、タクシーを使ったマダムに授けられるご利益がこれで同じだとしたら、納得できんな。

駐車場からまだ100段ほど階段が続く
ついた!
本堂までの階段を登る

駐車場からの109段の階段もご老人にとっては一苦労なのだろう。みな達成感に満ちた表情をしている。私は8倍苦労しているんだが。

朱塗りの三重塔

本堂がタクシーマダムたちで混み合っていたので、クールダウンがてら周辺を探索することにする。

拝殿
紫陽花が綺麗だね

山の上だからか、心地よい風が通りずいぶん涼しく感じる。

本堂よりさらに奥まったところにある太郎坊大権現社まで登る。太郎坊大権現とは、どうやらこの地域の天狗さんらしい。

眼下に琵琶湖が見える
何か燃えてません?

拝殿に腰掛けてしばらく涼むことにした。眺望が良い。

本堂へ戻る

空いてきたタイミングを見計らって本堂へ。

蝋燭と線香を供える

じーちゃんばーちゃんが健康で長生きできるように観音様にお祈りする。

新品の納経帳に御朱印を頂く。お納めの金額がどこにも書かれていない。もしかして「お気持ち金額で」というパターンか。不安になりながらおずおずと300円を、あまり愛想のない書き手の方に手渡す。

青紅葉が綺麗だね

無事に御朱印を授かり、荷物を整理していると、タクシーマダムのうち1人から声をかけられた。
参道入口からタクシーに乗り込む時に、ちょうど808段に挑もうとしている私が見え、気になっていたらしい。

ひとりでこんな所にまで凄いねえとのこと。こりゃどうも。お母さんも暑いんで気をつけるんですよ。

とても暑い

マダムたちは駐車場で待機していたタクシーに乗って林道を下っていった。
私も帰路は石段ではなく、林道を通って帰ることにした。
歩くこと15分ほどで参道入り口に戻ってきた。

定休日

長命庵という蕎麦屋があるようであったが、残念なことに定休日。昼飯のアテがなくなった。

長命寺温泉 天葉の湯

汗だくで体がべとべとして気持ち悪い。
長命寺参道のすぐ近くにある温泉施設でひとっ風呂浴びることにする。

次の目的地、沖島行きのフェリーの時刻までの時間潰しができ、ここでお昼ご飯も食べれそうで良き。

入浴料は、平日1000円、休日1200円で少し割高感があるがフェイスタオルとバスタオルの貸し出し付きであった。
貸しタオル無しで、安い値段設定とかが無いのは少し残念。

温泉は内湯と寝湯、2種類のサウナに水風呂、露天にヒノキ風呂と1人サイズの信楽焼の壺風呂。綺麗であるが、あまり広くはない。
湯加減は熱め。
露天風呂から琵琶湖もっと見れたらよかったな。

週替り定食 アジフライとビーフシチュー
990円

2階のレストランでお昼ご飯。大きなアジフライが2尾も!ボリュームたっぷり。

ご飯後はレストラン横の休憩室で、少し横になる。寝てしまいそうになるが、はたして無事に次の目的地に辿り着けるのか…?

次回 【ぼっち旅行記】海なし県の離島 沖島
に続く

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