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「編集とは」。vol.12...編集長の書き置き。

編集とは。続きです。これまで同様に、月刊誌のさらに情報誌の編集ってことで、具体的な内容になります。

昨日約束した、さまざまな取材の場で登場してもらうことの多いユーザー(お客様)とスタッフの取材の際に気をつけることについて、ご紹介します。

モデルさんの起用と同じように、ユーザーやスタッフに登場してもらう場合には、取材先の担当者または編集サイドから事前に日程の調整を行ってもらうことになります。

モデルの出演料と同様、代金やお礼の品が必要なときは、編集やライターサイドではなく、取材先(依頼主)に負担してもらうのが一般的かと思います。従って、起用するかどうかを決定するのも取材先が決めるべきことかと思います。

逆にそういった料金を一切払ってくれない場合は、決められた予算内で、違うやり方を用いて誌面を構成する必要があります。

編集やライター側の希望でユーザーやスタッフに登場してもらう場合には、丁寧に企画の趣旨を説明して、ギャラは払えない旨を伝えつつ、協力してもらうようにお願いします(払える場合には是非、双方納得の形で進めたいものです)。

スタッフの方なら仕事の一環でもあるので、そこまで難しくない場合もありますが、ユーザー(お客様)の場合は配慮が必要でしょう。

ユーザーの方にとっても、取材に協力することが何らかのメリットになることが理想的ですね。

例えば、ユーザーの方が知名度を上げたがっているとか、ユーザーの方が取材先から仕事をもらっている立場だとか、ユーザーの方が取材先から寄付を受けた側だとか、ですね。

美容院のモデルさんならカットカラー代が無料になる代わりに出演してもらうということは、良くあるケースですね。

そういった前段階を経て、取材当日を迎えた際に気をつけるのは、ユーザーの方もスタッフの方も、身だしなみです。

特にネクタイ。気を配っていないと結び目が傾いていることが後から判明して撮り直し、ということもあります。

さらにスタッフの方の場合は、制服の着用基準があるので、名札が必要だとかスニーカーNGだとかを確認する必要があります。

ライターサイドが気をつけるのは、名前や肩書きなどの間違いです。名刺をいただけない場合もあるので、間違い防止のためにも自分で聞き書きするのではなく、相手に書いてもらいましょう。

達筆すぎる場合には、自分で書き直して「この字で合っていますか?」と、確認するのが間違いありません。

加えて、ユーザーの方に取材はするものの、取材先が欲しいコメントがあるのも確かです。広告などの場合には、その辺りの趣旨を伝えた上で、メリットになるようなコメントにご協力をいただく必要があります。

その辺りの見せ方については、ステルスマーケティングに関する法律が10月から始まるのもあり、ヤラセ等にならないような注意が必要です。

明日は遡って、取材相手が企業の場合についての話をしようと思います。

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