「編集とは」。vol.20...編集長の書き置き。
編集とは。続きです。これまで同様に、月刊誌のさらに情報誌の編集ってことで、具体的な内容になります。
レイアウトを、取材した後に決める際のポイントについてですね。その結論より前置きが長いですが予めご了承ください。
弊誌では基本的にレイアウトを固めた上で取材する手順を踏みますが、取材をした後にレイアウトを決めるパターンもいくつかあります。
記事体広告でそういったケースがある場合もありますし、第一特集だと観光情報や体験物が該当します。
スポット名やメイン写真、見出しや本文のスペースを一部分だけ固定にしてから、取材してみて面白かったり詳しく紹介したかったりするものを、写真の選定含めてレイアウトを切ります。
場合によっては、予定していたページ数には収まらずに拡大して紹介することもあります。
観光特集で外取材だと天候に左右されるので、一箇所の記事のために4回くらい通うこともザラです。体験物だとそう何回もできないので、一発勝負になります。モデル役も必要なので、手間や取材時間は通常の倍はかかると思います。
どちらも案内役、指南役の方に登場していただきコメントを載せることで、誌面に説得力が生まれます。
何人も絡めばそれだけ大変さも増しますが、楽しさと動きのある誌面が期待できます。
加えて、過去にやった企画では、○○作ってみました!といった形で、プロの料理人から事前に教わったレシピを編集部メンバーで再現してみる誌上レポみたいな記事をやったことがあるのですが、これも取材が先でレイアウトは後になります。
レイアウトを後にするやり方は、手間はかかりますが、臨場感や動きが誌面に溢れてくるので、やりがいと楽しさがあります。
今回はどちらのやり方を取るのかなども含めて、最初の企画会議で決めたいですね。
後からレイアウトを切る際のポイントは一つだけ。全て盛り込みたくなるので、写真の大小を含めて、メリハリを効かせるために取捨選択をすることです。
明日は、校正紙が出来上がってからの進行についてまとめます。
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