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「編集とは」。vol.3
だいぶ涼しくなりました。しろくま食べてちょっと肌寒いくらいです笑。
編集とは。続きです。月刊誌の編集ってことで、より具体的な内容になります。
第一特集、第二特集、第三特集といった、その号をどんな内容で構成するかを考える、という話がずっと保留になったままなので、そちらを。
コンテンツと呼ぶものは、大きく広告と記事に分かれます。通常、第一特集に一番のページ数を割く必要があるため、普通は無料掲載になります。
第一特集が表紙の顔になるため(タレントを起用する雑誌は別ですが)、売れ行きにも大きな影響を与えるわけで、多くの人が関心を持つテーマを選びます。
第二、第三特集では、弊誌の場合は有料企画を立ち上げることが多いです。
シーズンに合わせて商戦になるようなもの、例えば「冬仕度」「かき氷」といったものですね。完全に全て有料にすることもあれば、基本データにプラスαで無料、サイズアップして紹介文や写真が掲載できる形にして有料で売る場合もあります。
季節を問わないテーマもありますし、全体で稼げる企画とあまり売上が見込めない企画を組み合わせて、満遍なく売上が立つように年間で配置します。
第一特集は販売増を狙い、第二、第二特集は広告売上増を狙います。
カフェやラーメン、そば、温泉など、第一特集で人気の企画は、一般広告の売上増を図れるので、月毎に売上結果に差は出ます。あと、やはりニ八(ニッパチ)は広告売上は落ち込みます。6月号も苦戦する号でした。
第二、第三特集以下は、サブ特集とも呼びます。読者からのニーズがある季節ネタは、無料でも詳しく紹介します。例えば高校野球の甲子園予選大会や観光農園などの情報ですね。
付随するコンテンツとしては、各種コラム、シリーズ記事、イベント情報、投稿コーナー(読者のページ)などがあります。
弊誌ではコラムにも有料と無料があるという、珍しい月刊誌かもしれません。広告収入を得るために、あの手この手です。
シリーズ記事というのは、例えば弊誌だったら、話題の人や団体を取り上げるインタビューや、旬の食材を提供する店の一品に焦点を当てる読み物など、雑誌が独自に企画して取材するコーナーを指します。
ビジネス誌を真似てトップインタビューを有料で立ち上げたのですが、それもシリーズ記事に該当するかと思います。
コラムは基本的に連載で、毎月掲載するのがお約束なので、たまに締め切りを守れずに原稿が飛ぶ(次号に持ち越し)ような執筆者には注意が必要です。
原稿を落とす、とも言いますね。
さて、そもそもの始まり、編集とはあるものとあるものを繋いで新しい価値を生み出すこと、という定義に関してですが、これらあらゆるコンテンツに関わることになります、と言いたいところですが、そうとも言い切れません。
例えば過去に行ったものでは、こちらから仕掛けて地元の美術館と和菓子店を繋いでみたり、ラーメン屋さんと異ジャンルの料理人のコラボを形にしたり。
普段は切磋琢磨する料理人に集まってもらって座談会を繰り広げたり、20○○年のスタートに合わせて20○○円の限定メニューを作ってもらったり。
医療界の先生と当事者の親の話を同じ企画で掲載したこともありました。
かなり大変な繋ぐ仕事になるので、毎回や全てのコンテンツで行うのは非現実的だし、その必要もないものです。
ということで、続きはまた明日。
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