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「編集とは」。vol.5 …別名:編集長の書き置き笑。

果てしない気がしてきました。仕事もnoteも頑張ってますよ。

編集とは。続きです。これまで同様に、月刊誌のさらに情報誌の編集ってことで、具体的な内容になります。

第一特集の内容が決まったら、ページのレイアウトを考えるために構成要素(掲載するもの)を決めます。

写真は何(例えばメインは編集部おすすめ、サブは売筋No.1とドリンクメニュー、店員さん、外観と店内など)にするのか、本文と見出し以外に何を入れたいか、基本データに付随させるもの(住所、電話番号、営業時間、休み、駐車台数、支払い方法以外に何か追加するのか)はあるか、特集の切り口を表現するために付け加えるものは何かなど。

例えば映画のロケ地を巡る、という特集なら、映画に登場した場所、その解説、作品名、作品の解説、コピーライト(映画情報を掲載するときに必要)、ロケ地の案内人、見出し、本文、写真の説明文(エトキ)、地図、問い合わせ先の電話番号など。

1ページを基本に、分割してページを構成するのか、1ページで見せるのか、見開き使いにするのか。

さらに全ての掲載先を同じ扱いにするのか、注目する要素(新店、珍しいもの、他よりニーズが高いなど)がある先を選んで大きく紹介するのか、有料でサイズアップするのか、といったことを決めます。

弊誌ではスタッフの人数が減らざるを得なくなっていったため、件数を減らす代わりに1件あたりの内容を詳しくするやり方をとっていました。それでも毎月第一特集だけで最低20件は取材しています。

昨日書いた内容にも関わるのですが、件数を減らすなら減らすなりの切り口や条件の明確さが求められます。

「なんでうちは取材してくれないの?」と、地方の狭い商圏だからこその不満が聞かれることや、クライアントから「広告出してるんだから取材してよ」といった要望が出るため、きちんとした「選んだ基準」が必要になります。

正直なところでは「編集方針なので」と、一蹴したい気持ちもあるのですが、そうも割り切れないのが実情です。

編集内容に物申すクライアントは、まぁ、編集サイドからは嫌われてしまいますね。

弊誌は編集長の私含め、営業兼編集なので、逆に無料記事を利用して広告に結びつけることもあります。

読者にとっては、微妙な感じかもしれないですね。

なので、同じ先だけが取り上げられている、宣伝ばっかり、といった印象を極力与えない工夫も必要になってきます。

ま、私の場合はベースが広告畑なのもあり、クライアント寄りに考える方ですが。

だからこちらから頼む無料記事は別として、クライアントではない先からの取材依頼についてはシビアですね。

営利目的のものは、いくら立派なお題目を掲げたプレスリリースを作ったとしても、役に立たないかなと思います(ここで注意していただきたいのですが、営利目的が悪いと言っているのではありません)。

一方で地域ネタの「お!」と思うものには積極的に情報を仕入れるようにしています。

営利以外からの取材して欲しいという声も、出来る限り拾うようにしています。

なんだか第一特集の話から随分とズレましたね。失礼しました。

この辺りのネタ拾い、ネタ集めの話はまた後日に。

第一特集の取材先の件数を絞り込んでリストにしたら、完成した企画書(レイアウト見本)を持って取材交渉です。

また長くなったので、続きは明日。そして明日も休日出勤。最終号、ボリュームあるのでね、なんとか頑張ります。

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