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smashing! ところてんとあくりょくと
佐久間鬼丸獣医師と喜多村千弦動物看護士が働く佐久間イヌネコ病院。第4土曜はお休みですが1月はやっております。週一でここに勤務している獣医師(理学療法士)伊達雅宗は佐久間鬼丸獣医師と喜多村千弦動物看護士の先輩。
今日はちょうど出勤日だった伊達雅宗。さっき佐久間と喜多村が近隣商店街の急な用事で出かけてしまい、帰りが読めないという。その間の掃除だのご飯作りだのお泊まり準備諸々を引き受けた上で、リビングでのんびりごろごろ昼寝していた。すると毎度玄関ワンノックオープンでやってきたのは男の娘・結城卓。こう見えて伊達より年上だ。
結城の持参したもちもちドーナツを食べながら、伊達は結城の持っていた若い子向け雑誌を何気にめくった。その中には…
「え握力50kgでニギられてるってことなん?」
「面と向かわれるとアレなんだけどさ。ほらここ、書いてあるの」
こういう雑誌ほんとわかんない。ティーン向けと思いきや、ビーとエルの世界観特集とか。俺らみたいのをビーとエルでお花表現してくれるのはいいけど、なんかいたたまれないんよね。そこに表記されていた問題の文。
受が中または外にてアレした時、攻のちんkに「握力50kg」の負荷がかかる。
「一体どのような意図を持ってして握力に換算してるっていうその計測法と比喩の表現が」
「…伊達くん、ハルちゃんみたいになってるよ」
「あごめぇん。てか、握力て」
成人男子平均握力はだいたい40kg前後だというが、それを上回る力でギュムーされてしまうというのか。あのような部位を。伊達はちょっとだけ心配になった。そういえば雲母とのアレな時もけっこう悶絶するほどキツキツだったりするが、おい大丈夫なのか設楽は。
「すぐるんはその…大丈夫なん?優羽くん」
「…でしょ、そんでこれ読んだ時にさ聞いてみたのね。そしたらさ…」
このあたりはすでに、ここでは書けない内容になっております。
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「じゃ!ハルちゃんと設楽くんにさよろしくねー」
「ウン、またねすぐるん…」
さんざん騒いで不安にさせといて(?)結城は迎えにきた小越とさっさと帰ってしまった。佐久間と喜多村はなにかしらの呑み会を断れなくなり、ごめん先輩ゆっくりしといてね!的なメールを送りつけてくる始末。伊達はささっと佐久間家の掃除をし、煮込みハンバーグを作って冷蔵庫に入れ、風呂洗って先に入ってやった。エプソムソルトマシマシで。そして一息ついた伊達は、リビングのローソファーでごろりと横になりながら、設楽にメールを打つ。
ー 俺がイク時にお前のちんkが50kgで握りつぶされてるらしいのよ ー
それから数十分後。いや無理だろ絶対こんな短時間になんでここ来れた?的な連打ノックが玄関から聞こえてきたのを、すっかりそのことを忘れていた伊達はチューハイ片手に震撼することになるのだった。
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