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smashing! エンドレスなあいとあなたと

佐久間鬼丸獣医師と喜多村千弦動物看護士が働く佐久間イヌネコ病院。そこで週1勤務をしている、大学付属動物病院の理学療法士・伊達雅宗と経理担当である税理士・雲母春己は付き合っている。そして伊達は後輩の設楽泰司とも恋人同士。


昨夜からずっと、僕は伊達さんと一緒。ああ、一緒に暮らしているのでずっと、というのは当たり前なのですが、職種が異なるとすれ違ったりしますから。

久しぶりなんですよほんっとに久しぶり。僕らの久しぶりは大体三日空けるとそうなりますね。とにかく一緒にいるので、各自お部屋はあるのに、皆一箇所に集まってたり。基本はリビング、伊達さんのお家ではあの広い居間がそうですね。

最近あのお二人、伊達さんと設楽くんですが、お仕事場所が同じでも、シフトが違うとこれまたすれ違いなんです。先週くらいからそんな感じが続いて、やっと時間合ったからドライブ行ってきたん、伊達さんが温泉のお土産の美味しいガレットを買ってきて下さいました。そうそう、あれをあとで頂くとして、今はまだお昼を過ぎたばかり。

程よく空調の効いた部屋、ベッドの上でくっつきあったり抱き合ったり。こうやって戯れ合う時の伊達さんはね、けっこう男らしいんですよンフ。伊達さんは本当に優しく僕を扱ってくれるので、逆に僕がマウント取ったりする時もありますが。

あいしてるよハルちゃん。優しくて穏やかで、時には蠱惑的な焔を湛えたその瞳で、囁くように言葉を紡いで。知ってますよ。こうやってあなたからのラブを受け取るたびに、それは僕の中で稀有で煌びやかな澱となって心の奥深くに積もって。ふわふわきらきら、その中に沈んでこの上ない幸せを全身で感じるんです。

何度繋がっても満足ということはなくて、それでも「足らない」という意識ではなく、満ち足りる不満足、おかしな言葉ですが、満足という感覚でなくていい。欲しいと思ったら目の前のあなたから、欲しいだけ溢れてくるのだから。

そろそろご飯食べようかね。伊達さんがちょっと残念そうに起きあがろうとする。先にお風呂に入りたいです。手足を伊達さんに絡めて、耳元で強請る僕に嬉しそうに微笑みながら、またフェザーケットを思い切り被せて抱きついてきたあなたと戯れ合う。

全く持ってエンドレスなラブ。あ、こういうことなんですねきっと。

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