オンラインぷち観光ガイド体験 −− 距離を超えて広がる・つながる
すべては、この引用ツイートから始まった。
元をたどると、このbosyuにたどり着く。(追記:bosyuサービスはクローズしちゃったのでリンク元はありません。涙)
旅行したくても567で入国禁止になってすぐの頃。予定していた今年秋頃の日本一時帰国をあきらめたところだった。
上のツィートにbosyu主のじょんじょんさんからリプが届く。プロフィールからオーストラリア在住と知っていただき、しばし盛り上がる二人www
もうね、そんなに楽しみにしてくださるなら、やっちゃうよ〜♬と、その後すぐDM。笑
***
突然ですが、ここで問題。
オーストラリアの首都はどこでしょう?
シドニー?
メルボルン?
ケアンズ?
ゴールドコースト?
どれも不正解。残念!
(知っている人、いるのかな?知ってたらすごい!って🇦🇺から拍手送ります)
オーストラリアってどんなトコ?
種明かしをする前に、ちょっとオーストラリアについてご紹介♬
国土が広くて、内陸は砂漠で乾燥している。それに暑い。だから、大きな都市はだいたい海沿いにある。
湾岸沿いを北から南下すると、日本をひっくり返したようだと感じる。北はトロピカルな常夏、南は冬が長い。真ん中あたりは四季があり、花盛りの春も紅葉の秋も楽しめる。
オーストラリアは日本との時差が数時間。日本から直行便もある。英語も通じる。
(今は難しいが)オーストラリアは観光や留学、ワーホリに来やすい国の一つ。カフェ文化のメッカ、メルボルンでバリスタ修行も面白そうだ。
そんななじみのある国なのに、その首都は全くと言っていいほど知名度が、ない。
オーストラリア在住の人でさえ、首都の名前を知らないことも(私の周りの日本人調べ)。
でも私たち家族は、そんな雑な扱いをされているこの街が好き。魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っていた。
だからオンライン観光エクスチェンジは、わたりに船⛴。ガイドの仕事、小さい頃の夢だったんだよね〜。
知られざるオーストラリアの首都とは
さて、冒頭のクイズの正解をそろそろお伝えした方がよさそうだ。noteフェスから「ググらない生活」を始めた人もいるかもしれないし、とりあえず答え合わせはしたい。
オーストラリアの首都は・・・
ダラララララララー(ドラムロールの音)
・・・・・
・・・・・
・・・・・
(ハヤク、オシエロ? ワカリマシタ)
ジャン!!
オーストラリアの首都は...
【キャンベラ】!!
別名、ブッシュキャピタル(森の都)と呼ばれている。
え?聞いたことない?
そんな街、あったっけ?
そうなんですよ。あったのです。
日本と言えば、東京。
TOKYO(トーキョー)と言えば、Japan。
・・・というぐらい認知されまくっている、かの国の首都に比べて、キャンベラは言ってみれば、首都界の『窓際族』。
国の政治の中心・国会議事堂があるにも関わらず、各国の大使館が一堂に会しているにも関わらず、知る人ぞ知るという存在。
中心部から東西南北どこへ向かっても、車で30分も走れば端っこに着いてしまうほど小さい街。
そこに政府機関、最高裁判所、警視庁、造幣局など国の中心機関が集まっている。
旧国会議事堂(今は博物館)
病院や大学も高水準。大型デパートや各国の料理が堪能できるレストラン、カフェはもちろん、美術館や博物館、ライブハウス、シアター。行き先には困らない。
*
そんなシティライフに加えて、もう一つの魅力は山や森、湖や川といった自然がすぐそばにあること。
・・・というより、自然の中に街があると言ったほうがいいぐらい。公園も敷地が広い。自転車専用の道もある。
この都市と自然が共存しているところが、ブッシュキャピタル(森の都)と呼ばれる所以だ。
ちなみに、オーストラリアの首都がキャンベラなのは、少し人間くさい訳がある。
オーストラリアが連邦国家になる時、二大勢力シドニーとメルボルンが、「首都にふさわしいのは自分たちだ!」と主張していた。論争が起こり、どちらを選んでも、もう一方が黙っていない状況。
という訳で、妥協案として2つの街の間に位置する場所に人工的な街キャンベラをつくったのだった。
もともと山や森だったところに建てられた街だから、土地がふんだんにある。おかげで、余白が多くて都市特有の窮屈さをあまり感じない。
しかも、首都なのに人口も比較的少ない。シドニー約20万人人、メルボルン約21万人と比べると、キャンベラは2万人弱。(2016年国政調査より)
わたしが一番好きなのは、空が広いことだ。
ここは、お気に入りのスポット。主な施設が集まっているエリアの一角なのに、開放感いっぱい。
オンライン観光やってみた
キャンベラ観光が実現したのは10月。ちょうど春めいてきていた頃。しかも、この日はピーカン晴れの観光日和。
まず向かったのは、山の展望台。
そこからキャンベラの街が一望できる。目の前には、まっすぐ伸びる大通りの先に湖。そして、その奥に国会議事堂という眺め。
そばに咲いている花を眺めたり、少し辺りを歩いたり。
オーストラリアの花、ワトル。
普通にそこら中にいる鳥と、のんびり日向ぼっこ中の人間。この鳥は、マグパイかな?
カメラ越しに観光気分が味わってもらうにはどうすればいいんだろうと思いながら。でも、じょんじょんさんが「それは何ですか?」とか「〇〇が見たいです」とか言ってくれたのが、良かった。
最後は、カフェやお店が並ぶ目抜き通りを散策。一緒にウィンドウショッピングをしているかのよう。
これは、キャンベラの花の祭典Floriadeのディスプレイ(ソーシャルディスタンス仕様)
ちょうどお昼時だったのでカフェにも入ってみた。
飯テロ!!笑
食事を待つ頃には、気心も知れてきてリラックスモード。
スマホの充電がなくならなかったらもっと話していただろう。じょんじょんさんもそう感じていてくれたのなら嬉しい。
それでも世界は広がる・つながる
コロナで各国が入国制限をしている今、物理的に海外旅行をすることは簡単ではない。国と国との距離を遠く感じる、世界中が鎖国しているかのよう。
それでも、こうしてスクリーン越しなら、かんたんに旅行ができる。ふだん行けない場所を椅子に座ったまま楽しめる。新しい『観光』『体験』のカタチ。
今まで以上に世界が広がり、異文化に親しめるようになる。一度離れたと感じた心理的なキョリがまた近づいた。
未来の旅を計画するのが楽しくなりそう。ガイドブックでは分からない、その瞬間の生の情報に出会える。
リアルで行き来できるようになった時、旅行がさらに充実したものになる。きっと。
終わりに
ひとつのツィートから、こんなすてきな体験ができたことに、今でも少しびっくりしている。
「できない」ではなくて「どうしたらできるか」「どうしたら楽しめるか」を探して、試して、体験できた。
一緒にオンライン観光 in キャンベラを実現してくれたじょんじょんさん。ちなみに、このnoteに載っている写真は全てじょんじょんさん提供📸
そして、つながりを作ってくれたTwitterとbosyuという2つのサービス。
おかげで、新しい挑戦ができました。ありがとうございます - 😊
【追伸】
プロフィールの『勝手にCBRアンバサダー』、CBRはキャンベラの略称。いつまでここにいるか分からないけど、離れてもアンバサダーしちゃうつもり。
noteというコミュニティの雰囲気がとても心地よく、安心安全の場所だなあって思います。サポートいただいた優しさの種は、noteの街で循環していきますね。