日常というちっぽけな世界
夫婦でAUS放浪旅。
本日はBendigoからEchucaという街に寄り、Alburyで宿泊。
朝キャンプ場で目覚めると外は雨。
前日の夜に風が強かったために、テント泊ではなく車中泊にしたのが功を奏した。
寝袋から出ると外の寒さに驚く。
エンジンをかけて車の温度計を見ると12℃の表記。
先週40℃だったのが嘘のよう。
この異常気象の中でもなんだかんだで体調を崩していない自分。強くなった。よしよし。
そこから支度を済ませて一時間ほど走り、Echuca(エチューカ)という街へ。
Echucaというのは、アボリジニの言葉で「水の集まる場所という意味。」
その名の通り、羊毛や木材の運搬を行うための水運で栄えた街だ。
今は姿を変え観光地となっている。
街には陸の運搬を担っていた蒸気機関車などが展示されており、歴史のロマンを感じる風貌。
写真は当時木材を運ぶために利用されていた、台車。
森林資源も豊富な地域のため、多くの部品が木材でできている。
今となっては無用の長物と言わんばかりの有様だが、当時としては画期的なものとして扱われていたと考えると胸の奥が熱くなる。
街では蒸気船に乗るツアー等もあったが、時間の都合上お祈りさせていただいた。
Echucaを跡にし、Alburyのキャンプ場を目指す。
しかし道中、徐々に森林火災のおかげでかすみが出てくる。
不安な気持ちを抱えながら走っていると、更に霞が強まり空もオレンジ色に。
やべぇ。
連日こちらのテレビで森林火災についての報道があったが、まさかここまでとは思ってもいなかった。
車のエアコンを内気循環にしても、車内に煙の匂いが立ち込める。
まるで燻製機にぶち込まれたこのような気分だった。食べても美味しくないよぅ。
粉塵も入ってきたのか、途中喉に痛みが。
横を見ると嫁は何故か頭痛を訴えていたが。
兎にも角にもこのままでは危険と感じ、キャンプ泊の方針を取り止め、近くのエアビーへ宿泊。
ここが居心地が最高で、人なつっこい猫もいる。
ホストもすごく優しい方で、色々と交流もすることが出来た。
こういう思いがけない出会いは素直に嬉しい。
森林火災に感謝。というのはおかしいので、自分の判断に感謝。よくやった。えらい。
思いがけないタイミングで森林火災の被害を受けた一日となりましたが、結果としていい方向に転んだ一日でした。
日本のニュースを見ると、カルロス・ゴーンを筆頭とする汚職問題や芸能ニュースなどがメインで、火災のことは一切触れておらず。
日本にいて普通に生活しているだけでは、世界で起きていることなんてほとんどわかんないんだなあと、感じることが出来た気がします。
とりあえず夫婦もろとも無事で元気に過ごせています。
なんだかんだで良き一日でした。
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