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高校生は、自分が詠んだ短歌を自分で解説したい。①

 序論。
自分が詠んだ短歌を自分で解説(批評)したい。
ではしていきます。

ここから序論2(じょろんつー)です。
私は短歌を詠むのが人より好きだと思っています。
しかし、毎回詠んだら自分の中だけで完結してしまい、それだとつまらないのでここで発信していけたらなと思い、約半年以上ぶりにnoteの執筆を始めました。

新古今和歌集とかそういうノリ良いですよねほんと。
勅撰されたいっすわ。
これは自分のただの感想なんですが、あの和歌集の中にある歌は全部最高に完成度が高過ぎます
あの時代を生きていた人は、今を生きる人に比べて圧倒的に「日本語が上手」というか、とにかくワードセンスが皆んな素敵なんですよね。
普段の日常会話の一部を切り取っただけでも一つの作品が作れそうな気がします。

少し本題からずれたので早速批評していきます。


環状線
沿うようにして
描きつつ
忘れた色を
探し飛ぶ鳥

我ながら好きですこれは。
そして今更かもしれませんが、自分の歌を自分で解説するのって野暮だしナンセンスかもしれませんね(笑い)
しかし、ただ短歌をつらつらと連ねてもそれはそれであまり面白く無いので、しばしの間野暮な文章にお付き合いください。

間話休題。
「環状線を沿うようにして」
まあつまり大きな円を描きながら飛んでいるということを伝えたいわけです。

「忘れた色を探し飛ぶ」
さあここは皆さんが想像を働かせるところです。
流石に歌の全てを解説することは野暮が過ぎます。
「忘れた色」とはなんでしょうね〜。
何色なのか、はたまた色は比喩なのか。
想像をめぐらせて楽しんでください。

この歌を詠んだ際に迷ったところがあり、
それが「探し飛ぶ鳥」の部分です。
元々「探し飛ぶ君」としていましたが、個人的に違和を感じたので「鳥」に修正しました。
皆さんはどちらが好きですかねえ?


赤信号から変わらない
東京都
時代の渦さえ
諦めた街

さてこれは少しリズムを変えています。
リズムを変えつつも全体の文字数は同様に纏めるスタイルですね。好きなんですよねこういうの。
このスタイルを振り切ったのが種田山頭火辺りだと思っています。彼は天才です本当に。会いたいし、一緒に寿司とか食べたい。

さて内容に触れましょう。
本当に野暮な解説ですが、少し皮肉の要素も込めて詠んだ歌です。

まず「東京都」の部分ですが、ここは各々のイメージする「都会」というものを想像してもらえば大丈夫です。
ここではリズムと文字数の都合上、東京都としました。

「赤信号から変わらない」という部分は、止まってる状態、つまり「成長をしていない」ということを表しています。表面上はものすごく近代的に成長しているように見えますが、その本質はどうなの?根本的に変わってる?みたいなことですね。伝わって欲しいです。

「時代の渦さえ諦めた」の部分はですね、
皆さん一度は「時代の渦に巻き込まれる」みたいな表現を聞いたことがあると思います。
つまり、その時代の渦さえ巻き込むことを諦めた、時代の流れに置いて行かれてしまっているということを言いたいわけです。

現代に一石を投じる歌になったかなと自負します。
意味がよく分からない人は、時代の渦に巻き込まれて来てください。


締め

取り敢えずまだ短歌のストックはあるので、今回はこれぐらいで止めておこうと思います。
そろそろ期末試験が近づいているので、次の更新は試験が終わってからですかねえ。

いやしかし、短歌ブーム来ないですかねえ。
生活の一部に短歌。
Spotifyみたいな感覚で短歌のサブスクとか面白そうですよね。
「古きを訪ねて新しきを知る」
この言葉好きです。
温故知新。新古今。

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