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褒められた時に喜ばれる返しとは

主人は彼に言った。「よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。」

マタイ25:21および23

皆さんは褒められた時、どのような反応をしますか?

「いえいえ、そんなことありません」
でしょうか? それとも
「喜んでくれてありがとうございます」
でしょうか?

いろいろなリアクションがあると思いますが、共通しているのは、内心にある「やったー!」という嬉しさではないでしょうか?

あるアメリカの教会での礼拝メッセージをYouTubeで聞いていたところ、新約聖書マタイの福音書から、この記事冒頭の聖句が含まれる箇所が語られていました。

クリスチャンの中では有名な『タラントのたとえ話』です。

ざっくりと、たとえ話の内容をまとめます。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
ある主人が長旅に出掛けるにあたり、3人のしもべに留守の間の財産管理を任せます。
1人目には5タラント、2人目には2タラント、3人目には1タラント、それぞれ預けて旅に出ました。
1人目と2人目のしもべは、それぞれに預けられた財産を利用して商売をし、それぞれに財産を増やします。
一方、3人目はその財産を地面の中に隠してしまい、一切使いませんでした。
その後、主人が帰ってきたとき、1人目と2人目のしもべは主人に大いに喜ばれましたが、3人目のしもべは「預けた財産を使わなかった」ことで非常に厳しく叱責されました。
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「ご主人様の財産を使って商売するなんて!」とついつい思ってしまう日本人も多いかもしれませんね。

でも、このたとえ話のポイントはそこではないのです。

ここに出てくる「タラント」は当時の貨幣の単位であり、「神様からのプレゼント」(賜物)という意味があります。
そして、現在の「タレント」(才能、賜物)という単語の語源でもあります。

計算すると、1タラントでも22~23年分のお給料に相当するので、かなりの高額です。

そんな大金を、この主人は3人のしもべを信頼して預けたのです。

せっかく主人が期待してしもべに預けたのに、3人目のしもべはそれを隠して一切使わなかった——
そこに主人の怒りがあるのです。

そして、礼拝メッセージで流れている音声を聞いている時に私の耳に飛び込んできた部分、それは「he… hid his master's money」——
急いで日本語の聖書を見ると、確かに「主人の金を隠した」とありました。

そう、「しもべの金」「しもべが稼いだ金」ではなく、主人から信頼されて託されたものを、しもべは隠してしまったのです。

このたとえ話は有名ですし、私も何度も読み、何度もメッセージで聞いてきました。

でも、今回改めて「主人の金」という部分に納得がいったのです。

もう一度、冒頭の質問に戻りますが、褒められた時、あなたはどのようなリアクションをしますか?

そのリアクションは、どこに視点があるかで違ってくるのだと思います。

それを自分の努力で獲得した、と考えるか、誰か素晴らしい方から信頼されて預けられたと考えるかで、大きく違ってきますね。

いただいたギフトを褒められた時、そのギフト自体をけなすでしょうか?

「これは本当に素晴らしいギフト」
故に
「これを預けてくださった神様は本当に素晴らしい方!」
という意味を込めて、
褒められた時に、素直に「喜んでくれてありがとうございます」と言えるクリスチャンが増えたらいいな、と願っています。

それは、自分を誇ることとはまったく違いますから、安心していただきたいですね。

また同時に、神様からいただいたギフト(賜物)に気付き、それを大いに喜んで主を賛美する人々がたくさん起こされるように、と祈っています。






数年前まで無神論者だった私は、聖書とイエス・キリストと出会い、人生が180度変えられました。
少しでも多くの方に聖書を身近に感じていただければ、という思いで、このシリーズではおもに私自身の経験や聖句を発信しています。
よろしければ、また覗いてみてください。



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