いつか再会するために出発しよう
プロローグ
2021年12月11日は「再会の日」
「初めまして?!いや、やっと会えましたね!」
多くの人がそんな挨拶をしたのだろうか。
待ち合わせ場所は、横浜みなとみらいにあるランドマークプラザ地下1階のBUKATSUDO。会場に入るまで室内の様子は分からない。
リアルミーツへのドキドキ、発表がうまくできるかどうかのドキドキ、この扉の前には独特の緊張感が漂っていたに違いない。
12月11日、阿部広太郎さん(コピーライター&作詞家)主宰の『いつか仕事で再会するための連続講座「企画メシ2021」』は、オンライン&オフラインにて最終回を迎えようとしていた。
スタートから約半年間で、企画生(「企画メシ」に参加する受講生)は、8つの課題と講義に挑戦した。
1つの講義は、約2時間半。
しかし、課題に取り組む準備や、他の企画生の課題を見る時間(心折れる時間も含め)、感動メモの記入(自分の感動を残すスプレッドシート)、noteの発信など、講義以外に費やす時間が圧倒的に多い。
きっと、それを含めて「企画メシ」なんだと思う。
最終課題は、「自分の企画」。
「あなたはどんな企画をする人になりますか?」という問いに対して、1枚の企画書に想いを込める。
これは課題というより、自分自身への約束のようだ。
3分×29名の想いが飛び交う
「どうしよう!カンペが開かなくなっちゃった!(笑)」
うまく起動しないスマートフォンとにらめっこするトップバッターのおかげで、会場の雰囲気が和らいだ、気がした。
最終回で「自分の企画」を宣言すると決めた29名の企画生に与えられた時間は1人3分。「埃を被っていた年に1度しか使わないベル」を鳴らす阿部さんの腕の見せどころだ。
この発表は、誰が優れているとか、発表しているから偉いなどを決めるものではない。
半年間の学びを、自分自身に感じた変化を、感謝を、夢を、誓いを、共に過ごしてきた仲間に伝え合うあたたかい時間だ。
「あなたはどんな企画をする人になりますか?」
1.「まき」こみ上手「まき」こまれ上手の企画人になります。
2.“心の動きを言葉で紡いで、あなたがあなたらしく生きるきっかけをつくる人”になります。
3.自分が持っている勢いはそのままで、私だからこそできる「うっとうしいけど、あったかい」企画をする人になります。
4.あなたの「晴れ心」を編集します。
5.プレゼントのような企画が贈れる人に、私はなります。
6.あなたの最初の一歩を応援する企画人になります。
7.大切な人たちを笑顔にしてしまう企画をする人になります。
8.これからもひとりのために言葉を歌っていきます。
9.日常に彩りを添える企画をする人になります。
10.企画メシで手にした種を、育てていく企画をする人になります。
11.企てる人が集まる基地(BASE)をつくります。
12.あなたを肯定して支える(企画をする)人になります。
13.あらゆる背景を持った人とハイタッチしたいから、私は、大きな公園のように企画する人になります。
14.自分の感情に名前をつけてやる、家業を世の中に送り出したい。
15.デザイナー兼\水彩画の/イラストレーターになります。
16.ことばで人と人をつなぎ こころをほかほかあったかくする わたしはそんな企画をする人になります。
17.占いを通して、色んな人の悩みを聞きながら解決方法をまとめて本を出版したいです。
18.許しの企画、始めます。―自分を許す、相手を許す、違いを許す、世の中を許す―
19.心にあかりを灯す、企画者になります。
20.自分の使命という「うぬぼれ」を持って、血の通った関係の人達と没頭する。
21.自分で自分に、OKを出してあげられる企画を。
22.自分の「楽しい」を起点に、誰かの「うれしい」を生む企画をする人になります。
23.大好きな「創る・考える」と 想うことをかけ合わせ、人の心を前向きにするモノコトが作りたいのです。
24.人を豊かにできる企画をする人に。
25.あなたに手を伸ばせる人に。あなたの手を握れる人に。あなたと私を紡ぐ企画。
26.Neoわたし。で企画する。わたしを出すこと、こわがらない。わたしであること、こだわらない。
27.人と人の間にある壁を溶かし 世の中にweを増やす。
28.「好き」の企画で、「熱狂の渦」を巻く。
29.あなたの人生の「道標」となる企画をする人になる。
当日、会場のプランニングとデザインの一部を担当したChisatoさん。
会場のレイアウトが分からず時間もない中ではあったが、「阿部さんのコピーに導かれ、ドキドキしながら企画メシのドアを開くと物語とともに81名の紙飛行機がふわりと全員分の想いと共に飛んでいく」のをイメージして、装飾したそう。
29名の宣言は、29通りだったが、届けたい相手を思い浮かべていたのは、みんな一緒だったはずだ。
半年前には生まれていなかった気持ちかもしれない。
自分に、仲間に、大切な人に、まだ見ぬあなたの元にも、想いを乗せた紙飛行機は届いただろうか。
そして、企画は続いていく
このレポートを書いている私きゃわのは、「言葉の企画2020」の企画生だ。
昨年は頑張り切れなくて悔しい思いをした分、もしも今年企画生に関わる機会があるのなら積極的に交流したいと思っていた。
結果的に「企画メシ2021」では、聴講生(先輩企画生)として5つの講義に参加し、4つのレポートに携わることができた。講義以外の交流会や自主企画にもチャレンジした。「きゃわのさんはほぼ同期でした!」と言ってくれた現役生もいて、「前のめりになってよかった!いつからだって再スタートはできる」と実感した。
「言葉の企画2020」や「企画メシ2021」は、コロナ禍で開催されたオンライン講座だった。
移動が不自由になったからこそ、出会えた人たちがいる。
私たちは、“会えない時代”だからこそ“会えた”。
そんな中で、企画メシオリジナルソング『プロローグ』は生まれた。
「企画メシ2021」の「チームの企画」で立ち上がった企画ではあるが、作詞・作曲、MV(ミュージックビデオ)の制作は未経験。チームメンバーだけではなく、他の企画生も巻き込んでいくことでカタチにしていった。
日本全国、海外に住む企画生から集められた言葉、写真、動画を元に一(いち)から作り上げたこのMVに、この半年間がぎゅっと濃縮されていると私は思う。
実は、このレポートを最初から見返すと、全ての歌詞が載っている。
MVを楽しんだ後に、歌詞や当日の写真を眺めながら「企画メシ2021」を味わってもらえたら幸いである。
エピローグ
これが本当に“初めまして”の集団なのだろうか。
そうか、これが「企画メシ」なのか…。
宣言後の懇親会も、みんなを楽しませる“企画”に溢れていたようだ。
門出を祝う食事として、色々と考慮して選ばれたのは「おにぎり弁当」。
弁当に入れるフラッグ(当たり付き!)を手作りしたり、全国のお土産を持ち寄った「推し土産」企画で会場を沸かせた。
「お土産の持ち寄り企画は、過去の企画生にも人気だったということで便乗しました!」と話してくれた食事担当のYukariさん。
アイディア次第で、いつもの食事が何倍も楽しくなる。
「大きなプロジェクトだけが企画ではない。週末のご飯や休みの日の予定だって企画になる。“企画”のハードルを高くしすぎないでほしい」と「チームの企画」の講義で話した阿部さんの言葉を思い出す。
こうして「企画生イズム」が受け継がれていくのだろうか。
食事の他にも、ビンゴクイズ、歌の披露などもあったようだ。とても楽しそう。
「現地に行きたかった」という企画生もいるだろう。その気持ちは痛いほど分かる。なぜなら、昨年の私も待ち合わせすることができなかったから。
だけど、大丈夫。
私は、ここを旅立った今でも、繋がっている人がたくさんいる。
むしろ、増える一方だ。
離れていても、繋がることはできる。
だから、いつかまた再会するために、企画を続けていこう。
駆け抜けたみんな、おめでとう!感動をありがとう!(拍手)
そして、忘れてはいけないこの二人。
「企画メシ2021」の先頭に立ちながら、企画生を全力で支え、見守ってくれた阿部さんと、背中をぽんっと押してくれるように励まし続けてくれた平賀さんに、BIG LOVEを♡
名残惜しいけど、出発しよう。
そして、未来で必ず待ち合わせしよう。
Photo by Ayana Okamoto, Miyuki Kinoshita, Chisato Wada
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