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農作業で恋を育む!?農コンというビジネスチャレンジが生まれるまでvol.02~

いつかは自分でスモールグッドビジネスを立ち上げたい人のための実践型コミュニティ【Fukusen】には2023年1月現在、80名のメンバーが参加しています。彼らはどのようなバックグラウンドをもち、Fukusenという場を活用してビジネス「実験」を行っているのでしょうか?
こちらの記事ではビジネス検討が具体的に進んでいるメンバーを直撃し、その多様なバックグラウンドとビジネスの進捗を不定期でご紹介します。

前回の記事ではFukusenメンバーの辻さんがFukusenに加入し、1件目のビジネス【Gift】を起案し、実験する模様や、ご自身の婚活を通して数々の街コンに参加した模様をお伝えしました。

vol.02となる本記事では、街コンから農コンを着想するまで、農コンビジネス実験の模様と辻さん流Fukusen活用方法をお届けします。

「お金を払ってでも、やって欲しい作業を男女ペアでする街コン」
FukusenLIVEでのアドバイスが、着想のヒントに


-色々な街コンに参加して「こういう稼ぎ方がある」と知り、そこからどうビジネス検討へと至ったのですか?

FukusenLIVEでそのまま伝えました。「不登校に悩む親御さんが涙を流して喜んでくれてもビジネスにならないのに、街コンで儲かるのはズルい。僕も街コンなら儲けられると思うんですけど、細野さんどう思いますか?」って(笑)。

僕がやるなら肝試しをペアでやったり、ドキドキを一緒に体験して「吊り橋効果」から恋に発展するような街コンを企画します、とアイディアを持っていきました。企画型の街コンです。

そこで細野さんからもらったのが「どうせやるなら、お金を払ってでもやって欲しいという作業を、男女ペアでやってもらったらどうか?」というフィードバックでした。単なる街コンではなく、街コンを開催することで誰かがその場にお金を払ってくれたらいいよね、と。そのヒントから色々考えて行き着いたのが「農業街コン」でした。でも農業なんて全くの畑違いで勝手がわかりません。そこで、土日を利用して農業ボランティアに参加することにしました。

-さすがの行動力ですね。

まずは農家さんと仲良くならないと、と思ってボランティアスタッフとして1日働いた後に少し話を聞かせてもらったり。友達に農家さんを紹介してもらったこともありました。

僕が住んでいるのは大阪なので、関西圏から公共交通機関のみで行けるところだと街コンも開催しやすいかなと考え、立地からリサーチしたり。また農業イベントをやっている農家さんは、自分たちの農園に来て欲しいという思いを持っているので、そういうところを重点的に訪問したりしました。昨年(2022年)の夏ごろのことです。

いくつか回ったところ「仲間の農家が、少し前に農業街コンを開催していたから、興味あれば紹介しますよ」と、ある農家さんを繋いでいただきました。

自分たちで農業街コンを開催していた七彩ファームさん

-自分たちで街コンを企画・実施してる農家さんなんて、あるんですね。

全国でぽつり、ぽつりですがあるんです。結局その農家さんも、やってみたものの恋愛モチベーションのそれほど高くない、身近な人での開催で、思ったほどの成果は得られず終わってしまったとのことでした。そもそも街コンというものにあまり参加したことがなかったようで、内容の設計にも苦戦されていた様子でした。そこで数々の街コンに参加してきた僕が(笑)「こういう設計にするのはどうでしょうか」と経験談をもとにお話したところ「一緒にやりましょう」と言っていただいたんです。

そこから農コンの実験に向けた準備がスタートしました。農家さんがやってもらいたい作業を、いかにゲーム性を持たせて男女で楽しんでもらえるか。細野さんとに壁打ちをしながら、具体的なプログラム内容を詰めていきました。

Fukusen LIVEにて、ビジネスデザイナー細野と壁打ちをする辻さん

ミッション×トークテーマで農作業を楽しいゲームに!
農コンビジネス実験で得られた、確かな手応え

-2022年12月の頭に、農コンの実験を実施したようですね。どんな内容で開催したのでしょうか?

会社の同期や友人を数名集めて、草刈りや杭抜き、収穫といった一連の農作業を体験してもらい、うまくゲームが機能するか確認しました。

例えば杭抜き作業は時間あてゲームという形式にしました。そもそも杭抜き作業とは何かというと、農作物を守るために土の上にビニールを被せます。そのビニールを固定するために杭がたくさん刺さっていて、その杭を抜くというとてもシュールな作業です。

男女ペアで杭抜きをする、実験参加者たち

とにかく、数がものすごいんです。さらに機械化できないので、ちょっとした道具を使って杭を抜き、土を払って…という作業を農家さんが一つ一つ手作業でやっています。腰も痛くなるし、農家さん的にも大変な作業なようで、これをやってくれたら本当にありがたいというお話でした。

そこで、参加者には「今から男女ペアで10分間杭を抜いてください。10分経過したと思ったら、こちらに戻ってきてください」という時間あてゲームにして楽しんでもらいました。「10分経ったかな?まだ8分くらいじゃない?」と会話をしながら、ひたすら杭を抜いてもらいました。

またセロリの収穫は、「500g収穫してください」というゲームで、よーいドンでペアで収穫します。

500gを目指してセロリを収穫

実際は、500gというミッションなのに、1kgと大幅な重量オーバーで収穫したペアもあって盛り上がりました(笑)。

大幅に重量オーバーするペアも

さらに初対面でも自然と会話が盛り上がるように、毎回作業ミッションとセットでトークテーマを設定しました。例えば、「休日の過ごし方」や「行ってみたい場所」など相手の価値観が分かるものから、「関西人あるある」や「ちょっと恥ずかしかった経験」など会話が盛り上がるもの、さらには「恋人と一緒にやりたいこと」といったドキドキするものまで準備をしました。参加者からは、トークテーマがあることでとても楽しく話せたと大好評でした。

スーパーに並んだ野菜の背後にある、農家さんの汗。
出会いの場を超えて気づいた、農コンの価値

-すごく楽しそうな様子が伝わってきます。この実験ではどのような気づきがあったのでしょうか?

当日の持ち物やオペレーションなど、やってみて初めてわかったことは本当にたくさんありました。ただ僕的に嬉しかったのが参加者からのフィードバックでした。「トークテーマやゲームで盛り上がって楽しかったのはもちろん、農家さんが普段こんなに大変な作業をしているんだと知れて良かった」という感想です。

農家さんの大変さを痛感した参加者たち

毎朝4時ごろに起きて収穫して、出荷作業をして…週6日は働いているわけです。スーパーで野菜を買うとき、特に何も考えずに買っていても、その裏には汗水流して毎日頑張ってくれている農家さんがいるんだと、農コンを通して気づけたと。参加メンバーが口を揃えて、こうした感想を寄せてくれました。単なる出会いの場だけではない価値があると実感できたことが、本当に嬉しかったです。

-農家さん側の反応はいかがでしたか?

農家さんからは、自分たちの農園にお客さんが来てくれること自体がすごく嬉しいと話してくださいました。先ほどの話にも繋がりますが、一度お店に並ぶと全部同じ野菜に見えますよね。でもその裏側には色々な農家さんがいるわけです。誰がどういう思いで野菜を育てているのかまで知り、味わってもらえることが農家さんとしてもやりがいに繋がるし、嬉しいんだ、と。ビジネス実験だったにもかかわらず「こんなに人を連れてきてくださってありがとうございます」と言っていただけて、僕もすごく嬉しかったです。

-素晴らしい手応えを得られたのですね。今後の展開についても聞かせてください。

今後は、3月4日(土)に、いよいよ本番となる第1回農コンを開催予定です。今回も、実験に協力してくださった農家さんと一緒に開催することが決定しています。どうせならそこで、野菜の直販ができないか?とか農園で採れた新鮮な野菜を使った農家メシを参加者に味わってもらえないか?など追加コンテンツも検討しています。

追加コンテンツとして検討中の農家メシ

今は本開催に向けて、デザイナーさんにホームページやチラシの制作をお願いしたり、キャッチコピーをクリエーターの方に考えていただいたりと、Fukusenに在籍するプロの助っ人の方々の力を借りて準備しているところです。

プロのクリエイターに作ってもらったキャッチコピー"No(農)Work,No(農)Meet"

興味のある方は是非、こちらからお申込みをお願いします。これまでにはない、新たな出会いの場をお届けします!

Fukusenには頭脳がある。
だから、行動こそがビジネスに繋がる

-非常に濃ゆい(笑)ビジネス検討の変遷を語っていただき、ありがとうございました。最後に、Fukusenをどんな人にお勧めしたいですか?

Fukusenの良さは、実験のハードルが非常に低いことだと思います。細野さんは個人がやりたいことを尊重しながら、小さな実験に向けて全面的にサポートをしてくださいます。だからこそ、ビジネスモデルは決まっていなくても「こんなテーマでビジネスをやってみたい」という自分なりの課題や、テーマを持っている方に向いているのではないかと思います。

Fukusenにはビジネスモデルを考えるヒントになるような講義動画もありますし、毎週の週次LIVEもあります。インプットの素材はたくさんある一方で、インプットだけしていても…と個人的には感じています。と言うのも、頭脳の部分は細野さんや強力なFukusenのプロ助っ人の方々がサポートしてくださるからです。僕らのような素人がインプットばかりして、ウンウン考え続けるより、こんなテーマでやってみたいんですけどどうでしょう?と壁打ちをすれば、ビジネスのプロがヒントをくださるわけです。そうなると僕がやるべきは、そのヒントを握りしめて、走り回って材料を集めること。具体的には、「農家さんのところに行って話を聞いてきます」と足を動かすようなこと。そういう役割分担がうまくできるとベストなのかなと個人的には考えています。

またいざビジネス実験がスタートすると、ウェブページを作るのも、そのビジネスの特徴をどう打ち出していくのかも、驚くほどバックアップしてもらえます。

Fukusen助っ人によって誕生した農コンのHP

アドバイスも細野さんを始め、プロの助っ人の方が親身にしてくださるので、僕はマーケティングもできないですし会計も法律もよくわかっていませんが、安心して前に進むことができます。もちろん、それでも新規事業に失敗はつきものですが、多少の痛みを伴った方が学びになると捉えています。前進あるのみです。

-なるほど。辻さんのそのスタンスこそが、ビジネスを生み出す鍵なのかも知れないですね。

賢さや経験、スキル。そんなものはなくても大丈夫です(笑)。これがやりたい、と週次LIVEで言えることが大切です。細野さんは絶対に怒らずに聞いてくださるので。自分の行動力さえ発揮すればビジネスに1歩1歩近付いて行くFukusenは、僕にとって最高の環境です。今は気づけば、どうすれば農作業が男女で楽しめるか?どんなトークテーマだと盛り上がるか?日々そんなことばかり考えています(笑)。楽しみながら自分のビジネスを作りたい方は、是非Fukusenに入会されてはいかがでしょうか。

(取材・文/藤井恵)

副業で年商1000万円。そのプロセスを、Fukusenがサポートします

Fukusenメンバーで農コンの起案者、辻さんのビジネスストーリーをお届けしました。実際に辻さんが細野さんとビジネス検討の壁打ちをしている様子は、FukusenLIVEのアーカイブ動画から視聴することができます。興味のある方は30日無料のFukusenファームにご登録ください。

また、Fukusenファームでは辻さんのように事業開発がしたい、自分のビジネスを持ちたい方に向けて、スモールグッドビジネスの立ち上げサポートをしています。ビジネスの種を着想するための基礎講座や、立ち上げ期の迷いを壁打ちするビジネスデザイナーによるサポート体制も充実しています。定員100名のファームメンバーは現在80名と残席わずかとなってきました。興味のある方は是非、お早めにご登録ください


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