ジェンダーと色とかシンボルとか

物というのは何かとジェンダーと結びつけられて考えられがちだったりする。

顕著なものが「色」だろう。
女性は赤系、男性は青系だとか…
かなり前なんて、ランドセルの色なんかは性別でほぼ固定だったし。

性別がわからない赤ん坊の洋服を大人に選ばせると、その大人は勝手に赤ん坊の性別を想像してピンクかブルーか選ぶなんて言うんだから、(黄色とかも用意されてるのに)、少しばかりゾッとする。

シンボルやモチーフだってそんな感じがする。
女はリボン、男はネクタイ。
女の子はハートマーク、男の子は星マークとか。
…星はそこまででもないけど。

昔、ボクが性別に違和感を感じつつもまだ髪を伸ばしていた頃、妹と髪飾りを見に行った。
「女性」としてのボクはかわいいリボンは大好きだから、一生懸命手に取り選んでいた。
しかし、「男性」としてのボクは男の格好をしたいときもあるわけで。

そんなわけでリボンを物色しながら、
「男装したいよなー」
…なんて言ったら、
「リボンフェチの男とかやばいから」
と妹に鋭く突っ込まれてしまったのである。


そのときはXジェンダーなんて言葉は知らなかったからモヤモヤしたままだったけれど、Xジェンダーの揺らぎってこんなもんかもしれない。

ともあれ、本来性別とは無関係のものに性別のレッテルを貼るのは誰かを苦しめることになりそうだ。

そういえばかつて、ニットの貴公子・広瀬光治さんがいわゆる「オネエ」と勘違いされてびっくりしていたけれど、ひとつのいい例なのかもしれない。


#エッセイ #LGBT #セクシャルマイノリティ #セクシュアルマイノリティ #ジェンダー #Xジェンダー

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