いのち短し、打破せよ恐れ
ニュージーランド生活16日目。あんまり元気じゃない日。
なんで元気じゃないかというと、美しいものをたくさん見てしまったから。あまりにも美しいものをたくさん見ると、立ち直れなくなってしまう。
そんなところに加えて、環境が変わろうとしている。(いやもう、すでに環境は変わっているのだけれど、さらにってことです)
新しい環境に飛び込んでいく時、不安になることはあんまりないんだけど、珍しく弱々な気持ちになっています。12月が近いからかな。季節によるものかと思っていたけれど、単に暦というか、周期的なものなのかもしれない。
様子見の価値はありそう。
いつもアイスラテを頼むお店で、たまにはと思ってホットを頼んだ。アイスのほうが好みかもしれない。
黒いキャップを買った。メンズ。8ドル。タグを切ってすぐ被りたかったので、タグのところを掴んで遠心力ぐ〜るぐるしていたら帽子がぶっ飛んだ。
でもおかげでタグは切れたので、問題なし。ちょっとしたライフハックです。遠心力であの白い透明のタグ、切れます。
DAISOに行って雨具を買った。そうDAISO、ダイソー。我らのダイソー。全然100円じゃないけど、手軽にレインコートを調達できてうれしい。
店内ではJUDY AND MARYの『そばかす』が流れていた。
だだっ広い公園で、パレスチナ問題の集会があった。階段に座って彼らの主張に耳を傾ける。日本人は声を上げることをしない民族だな、と思った。それがどこから、歴史上のどの時点からそうなってしまったのかを考えて、考えているうちに、私はこの世界のことを何にも知らないと気づいて絶望した。
ニュージーランド人のルームメイトと「ロシア・ウクライナ」のこと「パレスチナ問題」のこと、そして「中国と日本」について議論した夜を思い出した。
それらの国について考えながら、その国に住む友人あるいは知り合いのことを思い出しているうちに、すごく悲しい気持ちになった。もっと世界のことを知らないといけないのに、私は、私の手が届く範囲でしか、物事を考えられない。情けない。
日本にいる友達から最近聞かれた「ニュージーランドどう!?」の質問に答えていきたいと思います。
答え:いいえ
全くもって寒いです。肌寒いです。日本から近年消滅しつつある「春あるいは秋」の気配がします。日中は少し汗ばむんだけど、朝晩はぐっと冷え込む感じ。冷たい風が吹く感じ。夏はどこですか。
答え:いいえ
1匹たりとも見ていません。どこに隠れているのでしょうか。早く会いたいですね、ひつじ。
答え:いいえ
常にそこらじゅう工事しています。こっちの人に聞くと一生工事してるらしいです。何をそんなに工事する必要があるのでしょうか。ハイキングはしていませんが、坂道が多いので、ちょっとした運動にはなります。
答え:いいえ
キラキラな海外生活とは無縁です。全くもって普通の生活を送っています。気を抜けば日本語がすぐに飛んでくる街、オークランド。日本人と英語で話すのが気まずいので、私は台湾人ですけど何か?みたいな顔して話しています。好きです台湾。我愛你。
とまあこんな感じで、みんなの思い描く「ザ・ニュージーランド」とは程遠い生活を送っています。
そして自分に問うのです。
こ、このままでいいの・・・????????
私なら、もっと人生を楽しむことができる気がする。
現状を打破しなきゃ、このままじゃやだやだ。
と思ったので、拠点を移すことにしました。
どう転ぶのかなあ、ああ、ワクワク・ドキドキ・ハラハラ。
生きていたら、ちょっぴりしんみりしちゃうこともあるよね。人間だもの。
落ち込んじゃう時は音楽のちからを借りましょう。
今日も生きたね。
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