森きいこ

シナリオライターです。 主にためにならないことを、時々書いています。

森きいこ

シナリオライターです。 主にためにならないことを、時々書いています。

最近の記事

同人誌寄稿情報【5/19更新】

『森きいこ』として同人誌に寄稿したものなどをまとめております。 (ゲーム等のシナリオライティングはこちらには載せておりません。また適宜まとめさせていただきます) 少女文学館さま 『少女文学 第六号』 「偉大なる『バディ・リンク』」を寄稿しました。 『少女文学 別館』 「川」を寄稿しました。 『少女文学 別館二号』 「モンスター・イン・ザ・チャイルド」を寄稿しました。 自由本放さま(主宰:桜川ヒロさま) 『締切前夜』 「夢はおわらない」を寄稿しました。 おいしいたに

    • 波の音が聞こえる部屋で、神様の下した罰とは? ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』ゲネプロリポート

      概要  東池袋駅直結の劇場あうるすぽっとにて、2024年2月16日ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』が幕を開けた。  こちらの作品はブロードウェイ・ミュージカルとして1959年に上演され、日本でも度々上演されてきた名作ミュージカルのひとつだ。  主人公のチャーリー・ソレル役は山本一慶。チャーリーの親友で映画監督であるジョージ役には、山本との共演も多い井澤勇貴。そのほか、ルー大柴、大湖せしる、神谷敷樹麗、枝元萌、柳内佑介が脇を固める。  今では、いわゆる『なろ

      • 第三話 殴って怪我した拳は名誉の負傷じゃなくて労災です

        ◆梨本調査事務所  平は帳簿を見下ろしている。 平M(この数週間、俺は人生で一番頑張った……そう、この帳簿を作るために)  梨本調査事務所 帳簿 と書かれたファイルが年度ごとに並んでいる。 平「俺は!! 自分をほめてあげたい!!」 百輔「お前、ずーっとパソコンとか帳簿とか見てるけど、飽きねーの?」 平「事務は飽きるとか飽きないとかじゃないんですよ、必要なんです……!」 百輔「ふーん? まぁ、好きにやってくれよ、美鶴さんがお前に頼むって決めたみたいだし」 平「好きにはや

        • 第二話 レシートの感熱紙部分を外側に折るやつは死刑

          ◆梨本調査事務所  朝、美鶴が事務所に顔を出す。 美鶴「~♪ おや……?」  ドアに手をかけると鋭くなる視線。シリアスな顔で。 美鶴(この気配……何者!?)  バッと扉をあけると、部屋中にまきあがるレシート。 平「うわあああああああああああああああああ三年分のレシートがあああああああ」 美鶴「レシート……?」 百輔「美鶴さんおはよーさん。なに朝から騒いでんの?」 美鶴「騒いでるのはわたしではありませんよ」 平「ぜんぶっっっ並べたんですよ!!! 月ごとに、科目ごとに

        同人誌寄稿情報【5/19更新】

        • 波の音が聞こえる部屋で、神様の下した罰とは? ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』ゲネプロリポート

        • 第三話 殴って怪我した拳は名誉の負傷じゃなくて労災です

        • 第二話 レシートの感熱紙部分を外側に折るやつは死刑

          第一話 会社じゃねぇのよ、反社だよ

          ◆梨本調査事務所ビルの非常階段  並んで夜景を見ている男女ふたりの後ろ姿。片方はスーツの中肉中背のいわゆるモブ顔男性(平)、女性(彼女)はロングヘアでワンピースだが顔は見えない。 平「俺たちが一緒に暮らすようになって、どのくらいだっけ。俺さ、君と一緒に暮らせて、本当に楽しかったよ」 彼女(幽霊)「……」 平「どーんなに遅く帰ってきても、なんなら完徹して会社に連泊しても、帰ったら、それだけで嬉しそうにしてくれてさ」 平「ああ、俺にもこんな優しい恋人ができたんだ。って」

          第一話 会社じゃねぇのよ、反社だよ

          『梨本霊能事務所の会計簿』あらすじ

          「ひ、人殺しいぃ……!」 「誰も殺してねーだろうが。ふざけたこと言うとぶっ殺すぞ」 新人事務員の平(ヒラ)は筋金入り、生まれつきの社畜だった。 同居女性の幽霊にとりつかれ、心中しそうになっていた所をヤクザのような男に助けられる。 彼は自分を霊能事務所の所長だと名乗った。 憑依体質を見込まれ事務所においてもらうことになる平だったが、事務所の経理は、控えめにいっても壊滅状態だった。 幽霊を物理で殴る所長。怪しい呪術を操る副所長。二人には、何やら秘密もあるようだったが──? 人

          『梨本霊能事務所の会計簿』あらすじ

          夢の舞台の幕が上がる『うたかたのオペラ』勝手に観劇レポート

          ※今回の観劇レポは、個人的に書いているものであり、各種プレイガイドや公式等からご依頼いただいたものではないことをあらかじめお断りいたします。 また、個人の感想であり、なんらかの公式的な見解は含んでおりません。 はじめに 2022年1月13日、東京都六行会ホールにて『うたかたのオペラ』が幕をあけました。 オミクロン株の急速な感染拡大で、公演自体が危ぶまれる中、無事に初日を迎えることができて、正直ホッとしている自分がいます。 直接的な公演関係者ではありませんが、取材させてい

          夢の舞台の幕が上がる『うたかたのオペラ』勝手に観劇レポート