見出し画像

ブラジル女性が幼少期から受ける「女らしさ」の教育


ブラジルでは小さな女の子がとても綺麗に着飾られていて、みな童話のお姫様のようです。大きなリボンにフリフリのドレス。時には派手なメークも。ブラジルに来てからはこんな小さなプリンセスたちを見るにつけ、女の子ならではの華やかな可愛らしさに癒されてきました。

私は男の子の親ですので、日本との女の子の教育の違いをはっきりと認識できてはいません。そんな私ではありますが、自分なりに感じたブラジルでの女の子が受ける、「女らしさ」の教育についてまとめてみたいと思います。


 
ピアスは赤ちゃんの頃から

赤ちゃんの用品店やギフトショップに行くと必ず目にするのが「女の子の赤ちゃん用ピアス」です。実際に街中でもピアスを着けている赤ちゃんが本当に多いです。痛さを強く感じる月齢になる前に穴を開けてしまう親が多いとのことでした。赤ちゃんながらキラキラのピアスを身につけると一気にゴージャスな感じになります。

大きくて派手なリボン

こちらもブラジルの女の子は赤ちゃんのころからよく身につけています。日本のものよりはるかに派手で大きいため、とても華やかで目を惹きます。宝石箱のように華やかなリボンの専門店も数多く存在していました。個人的にはとっても可愛くて大好きでしたので、日本でもこの大きなリボンが広まったらなあと思っていました!

化粧(パーティの時など)

化粧をする子も日本に比べて多いです。盛大なバースデーパーティーがブラジル人のイベントとして定着していたからかもしれませんが、特にパーティーの時など化粧をしている小さな女の子を頻繁に見ました。幼児向けの「食べても大丈夫で肌にも優しい」という化粧品を作り販売する女の子のママもいました。

Tバックの下着

こちらは日本人で小学生の娘さんを持つ方からの話なのですが、小学校に上がるくらいの年代からは女の子用のパンツはTバック気味のものしか売られていないのだそうです。Tバックに機能性があるからというより「おそらくお尻の美しさにこだわりのある人が多いため、ズボンなどにパンツの跡を見せたくないからだろう」とのことでした。
このような一見セクシーとも捉えられかねない下着が着れるのは、ブラジルでは幼い子への性犯罪が日本と比べて圧倒的に少ないためだろう、ともその方はおっしゃっていました。話は逸れますが本当に女の子は幼い頃から水着もかなり露出の高いものを着ています。お尻がほとんどあらわになったTバックを着た女の子がいて、見た目から大学生か二十代くらいなのかなあと思っていたのに実際は14歳だったとわかりびっくりしたことがありました。

ダンス

こちらは日本で想像される「女らしさ」とはことなるかもしれません。また私が個人的に感じたことで実際は異なるのかもしれません。幼稚園でのダンスのお披露目会で女の子たちはそのステージでの「華」として輝いていました。男の子は3歳くらいの時点から女の子を引き立てる役にまわっていて、女の子はその中で堂々とスカートをひらひら揺らしながら踊っていました。6歳くらいになるとコミカルなダンスの中で男の子は女の子に蹴飛ばされる振りなどもありました。このようなものを見てきた中で、ブラジルの女の子は「華」やある種の「気高さ」のようなものが求められているのかしら、と思いました。

15歳の誕生日

15歳の誕生日会が女の子らしさの教育のある種集大成のようになっているようです。「社交界デビュー」というポルトガルからの文化を引き継ぎ、15歳の誕生日会は大いに着飾り、盛大に祝うのだそうです。華やかなドレスに身を包み、大人数(百人以上はザラだそうです)の前で美しく成長した姿をお披露目する、というとても豪奢なイベントになるのだそうです。

まとめ

以上、思いつくままにブラジル人女性が受ける「女らしさ」の教育のあれこれを記しました。「美しくあること」そして「気高くあること」を幼少期からひたすら求められる、というお洒落が大好きな女性にはおそらく天国のような、またお洒落には興味がない女性にはある意味地獄(?!)のような教育のように感じました。通常他人のことを批判しないブラジル人でも、ブラジル人女性の間では美しくあることを怠った女性に対してなんと陰口を言ったりすることもままあるのだそうです!このような教育を受けてきたために美しくあることが彼女たちの中で絶対的な価値となったからでしょうか。お洒落に無頓着な友人はこういう点でブラジルで暮らすことに息苦しく感じる、と打ち明けてくれました。また15歳の誕生日会は悪夢のようだったとも。。私も同様にお洒落に気を遣えないタチなため、ブラジル人女性たちのこのような姿を見るにつけ、ブラジル人女性として生まれてこなくてよかった、とつい思ってしまいました。

※最後に冒頭の絵をdorobounecoさまよりお借りしました!美しい絵をありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?