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(三重県)紀北町地域おこし協力隊・前川あかねさん/紀北町の魅力発信!動画クリエイター

結婚してから「子育てが始まる前に、自分の好きなことをやりたい」「やり残したことは何?」と思うようになりました。

いろいろ考えて「やっぱり(大学で学んだ)地域振興・まちづくりだ!」と思って、そこで地域おこし協力隊のことを思い出したんです。

漁師さんの船に乗せてもらい撮影中の前川さん

「きほくらし | 紀北町暮らしナビ」にお越しいただき、ありがとうございます。

今回ご紹介する“紀北町地域おこし協力隊”は「紀北町の魅力発信!動画クリエイター」として活動している前川あかね(まえかわ あかね)さんです。

東京で過ごした大学時代にゼミの研究で紀北町を訪れた前川さん。

いくつかの職を経て、なぜ紀北町の地域おこし協力隊になったのか、協力隊という活動の面白さや大変さなどを楽しく語っていただきました。

■地域おこし協力隊とは
2009年度から総務省がスタートさせた制度。地域おこし協力隊は、1〜3年以下という決まった期間、都市部から地方に移住して地方自治体の委託を受けて、地域の問題解決や発展のための活動を行うもの。
令和3年度は6015名の地域おこし協力隊が活動し、任期終了後、およそ65%の隊員がその地域に定住している。

前川 あかね(まえかわ あかね)さん
〇生まれ年:1993年
〇出身地と直近の居住地:宮城県東松島市・大阪府大阪市
〇着任年月:2022年9月
〇ミッション(活動テーマ):魅力発信動画クリエーター
〇所属:紀北町役場・企画課

紀北町の絶景・氷瀑の清五郎滝にて

1. これまで


ーーこれまでの経緯を教えてください。

前川さん(以下、敬称略) 高校を卒業するまで宮城県東松島市で過ごしました。大学進学のために東京に出て、卒業後は埼玉や大阪で働いていました。

ーー大学の専攻は?

前川 観光を学びました。ゼミでは「まちづくり・地域振興」を研究し、ゼミのフィールドワークを通じて紀北町とご縁が出来ました。

ーー大学生の頃から紀北町を訪れていたんですか?

前川 そうです。大学生を紀北町に連れてきて、フィールドワークをおこなっていました。

ーー卒業後はどんなお仕事をされていましたか?

前川 ずっと営業職でした。雑誌の広告営業だったり、ホテルのアメニティの営業だったり。

ーー営業が好きなんですか?

前川 人と話すのが好きなんです。あとは「繋げる」のが好きですね。人と人とか、人と物とか。だから、やるなら営業かなと思って。

河津桜(通称:ごんべえ桜)の下で

2.きっかけ


ーー地域おこし協力隊になろうと思ったきっかけは?

前川 大学時代に観光を学び、ゼミでは「まちづくり・地域振興」を研究していたので、地域おこし協力隊には興味がありました。

関東で働いていた頃に、1度「応募しようかな」と思ったこともありました。でも、その時はタイミングじゃなかった。

ーーどうして2022年度募集に応募することに?

前川 結婚したからかなぁ。

ーーえっ、結婚がきっかけ?!

前川 結婚してから「子育てが始まる前に、自分の好きなことをやりたい」と思うようになりました。

そして「やり残したことは何だろう?」と考えるようになったんです。

ーーそこで出てきたのが、地域おこし協力隊?

前川 はい。私は大学時代の学びから「まちづくりや地域振興をやってみたい」と思っていました。でも、それが仕事になるのかは分からなかった。

ーー地域おこし協力隊なら、それが可能だと。

前川 はい。以前は飛び込めなかったけれど、このタイミングだから挑戦したいと思いました。そして、インターネットで関西圏での地域おこし協力隊の募集を検索したんです。

すると、一番最初に出てきたのが大学時代に関わった紀北町の募集でした。「もうこれは行くしかない!」と思って応募しました。

ーー旦那さんはどういう反応でしたか?

前川 相談したら「めっちゃいいじゃん!」と言ってくれました。

旦那さんは、それまでの私とのやりとりで「あかねのやりたいことはその方面のことだ」と思っていたみたいです。

ーー旦那さんと離れて暮らすこと(二拠点生活)は大丈夫だったんですか?

前川 大丈夫でした。協力隊のことを旦那さんに話してから1週間ぐらいで決めました。

紀北町の特産物・渡利かきのフライでイエーイ!

3.活動


ーー地域おこし協力隊としてどんな活動をおこなっていますか?

前川 紀北町の魅力発信動画クリエイターとして、YouTubeチャンネル「きほくらし」を開設し、YouTuberとして動画の企画・撮影・編集・配信をやっています。

ーー動画編集などの経験があったのですが?

前川 いいえ、初めてでした。「新しいことにチャレンジしたい」という気持ちがあったので、勉強しながら取り組んでいます。

ーー町の魅力を発信するYouTuberとして大切にしていることは?

前川 紀北町の人たちに親しみをもってもらえるように、町の人と触れ合う機会を多く作るようにしています。

ほかには、自分の足で稼ぐことが大切だと思うので「突撃スタイル」でやっています。

ーー地域おこし協力隊になって半年経ってどうですか?

前川 楽しいです。今が一番生きてるって感じがします。

紀北町のどこにいっても協力隊(自分)だと認識されている。自分の活動が形になってYouTubeで発信されている。

自分が主体になってやってるなぁ」という感じがいいです。

自分が主体でやっているほうが責任感も芽生えますね。人のせいにもできないし、意識が変わるなって感じています。

ーー地域おこし協力隊の喜びは?

前川 いっぱいありすぎて答えにくいですが(笑)

食べたことないものを、知らない人達の中で、いい景色を見ながら食べる!

今までの人生分を全部取り戻している感じです。

ーーYouTubeで美味しい物をたくさん食べてますものね(笑)

前川 あとは、協力隊になってたった半年なのに経験値がめちゃくちゃ上がったと思います。それが楽しさでもありますね。

同じミッションの先輩がいるわけではなく、自分で勉強して動画製作をやっているので経験値は本当に上がっています。

そして、町の人達に協力してもらいながら動画を作っているという感じが本当に有り難いし、楽しいです。

ーー大変なことは?

前川 自分がいかに早く仕事をするかが重要なところでしょうか。

更新ペースを保とうとすると、編集作業が結構大変です。

スキルを学ぶ時間がないし、1人で全てをやるのはちょっと大変かな。もう1人ぐらい動画メンバーがいるといいなと思います。

ーー今後やりたいことは?

前川 協力隊としてまだ1年目なので、まずは良い動画を作っていくことですね。

動画クリエイターとして紀北町ならではの魅力(地域の文化・産業・人物・レアなスポットなど)を情報として入手できる立場なので、任期終了後のイメージとしては、入手した情報を活かして紀北町に還元できればいいなと思っています。

ーーあなたにとって、仕事とは?

前川「やりたい」を現実にしていくことかな。

「働かなきゃいけない」じゃなくて、私は「働きたい」という気持ちで働きたいと思っています。

好きなことで食べていくって難しいかもしれないけれど、やってみたいんです。私の一番のモチベーションは「仕事」なので。

伊勢エビ漁の船に乗せてもらい、撮影へ。

4.好きなところ・好きな言葉


ーー紀北町の好きなところは?

前川 私、ほんとに紀北町の人が好きなんです。人柄がいい。

一生懸命で、人思いなところ。ただ優しいだけじゃなくて、芯があるところとか。そんな一面に触れられて、私も嬉しいです。

ーー好きな言葉は?

前川「なんて贅沢な人生だ!」です。

好きな理由は「私、今、人生において贅沢してるな」って思ってて…

私はもともと人が好きなんですけど、働き始めたら新しい出会いってそんなになかった。けれど、協力隊の仕事を始めたら毎日新しい出会いがあって、いろんな話を聞いて精神的にも勉強になっています。

これだけ成長というか、自分がどんどん膨らむ日々ってないなぁって、贅沢してるなぁって思うんです。

たくさんの美味しいものを食べることが出来ているっていうのも贅沢ですよね。「なんて贅沢な人生だ!」は今の自分にぴったりの言葉だなと思います。

5.地域おこし協力隊に興味をもっている人へ


ーー最後に、地域おこし協力隊に興味をもっている人にメッセージをどうぞ。

前川 知らない地域で新しい生活って、ワクワクの反面、不安や心配も多いですよね。

でも、地域おこし協力隊なら仕事もあるし、仲間もいる!そういった意味で最初の一歩のハードルって下がるのではないかなと思います。

あと、田舎で暮らすのに「周りに馴染んでいくこと」ってすごく大事だなと私は実感していて、協力隊って町民の皆さんに認知されるのが早いから、町に溶け込んでいけるスピードも自然と早くなるのかなと。

少しでも早く町の一員として楽しい移住ライフを送りたい人には「地域おこし協力隊」とってもおすすめです!

ーー前川さんの今後の活動を楽しみにしています。今日はありがとうございました!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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取材時期:2023年2月
文:豊川(紀北町地域おこし協力隊)
写真:前川・紀北町役場広報係


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