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vol.14「どんな仕事でも何かしら発見がある」紀北広域連合 福山好伸さん

どんな仕事をしていても「見つかるもの」はあると、僕は思っています。

発見って、楽しいですよね。

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「きほくる | 紀北町魅力ナビ」にお越しいただき、ありがとうございます。

今回の「しごとカード」インタビューは、紀北町船津にある紀北広域連合で介護保険関連の仕事をしている福山好伸(ふくやまよしのぶ)さん。

大学卒業後、大学図書館で司書として働いていた福山さんが、どうして紀北広域連合に勤めることになったのか…

「自分に合う仕事」の考え方や、仕事において大切にしていること等、穏やかに語っていただきました。

紀北広域連合は、尾鷲市と旧紀伊長島町と旧海山町から設立され、尾鷲地区広域行政事務組合と統合し誕生した地方公共団体の組合。介護保険事業及び尾鷲地区広域行政事務組合から引き継いだ障害者自立支援事業(知的障害者授産施設の設置、管理及び運営)を業務としている。


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この記事は「しごとカード」に登場していただく“紀北町で働くひと達”に、地域おこし協力隊の豊川がインタビューしていくシリーズです。

あなたは、どんな風に働きたいですか?どんなところで、どんな人たちと働きたいですか?

あなたが、自分に問いかけ、自分の中にある答えと出会っていく。そのきっかけに、この note がなれたら嬉しいです。


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1. じゃあ、帰ろうかな。



ーーこれまでの経緯を教えて下さい。


福山さん(以下、敬称略) 1987年(昭和62年)、紀北町船津(きほくちょう・ふなつ)生まれです。

船津小学校、三船(みふね)中学校、尾鷲(おわせ)高校と進み、奈良県天理市にある天理大学文学部国文学国語学科に入りました。

大学卒業後は、天理大学の図書館で司書として3年間働きました。その後、京都の大学図書館で1年間働いた後、紀北町にUターンしました。

Uターン後は海山(みやま)図書室に2年務めたあと、紀北広域連合に入りました。


ーー大学では国文学専攻だったんですね。


福山 僕は、昔から本が好きだったんです。

高校生の頃は、大学4年間は社会に出るまでの遊びの時間だと思っていました。「それなら、好きな本を読んで過ごそう」と思って国文学科を選びました。

けれど、実際の大学生活はそれほど楽じゃなったかも(笑)。


ーー司書として働くことは、在学中に決めていたのですか?


福山 はい。在学中に司書免許取得のための履修をして、卒業後は大学図書館で働きました。


ーーUターンのきっかけは?


福山 天理大学図書館の後は、京都の大学図書館で1年間働きました。

契約期間が終了し、目的もなく半年ほどブラブラしていた時に、実家の親から「海山図書室で司書の求人が出てるよ」と言われて…

「じゃあ、帰ろうかな」ということで、紀北町に帰りました。


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2. 正社員として働ける仕事を見つけないとなぁ。



ーー紀北町に帰ってみて、どうでしたか?


福山 8年ほどよそで暮らしたので、帰ってきてしばらくは、故郷と言えどもよその土地みたいな感覚でした。


ーー海山図書室で働いてみて、どうでしたか?


福山 (それまでは大学図書館だったので)一般層向けの小さな町の図書室で、お年寄りなど地域のひととの関わりが増えたなぁと感じましたね。


ーー司書から転職しようと思ったきっかけは?


福山 海山図書室は契約社員として働いていました。

「正社員として働ける仕事を見つけないとなぁ…」と思っていたところに、紀北広域連合の求人があったので応募しました。


ーー畑違いの転職だと思うのですが、どんな気持ちでしたか?


福山 紀北広域連合の求人は介護保険業務でした。

僕は介護に関わる仕事に関しては、正直なところ「これだ!」という気持ちは特になかったんです。でも、「業務内容は事務仕事だろうな」と思っていました。

それまでやってきた司書も、ほとんど事務仕事なんです。だから「業界は違っても作業内容はさほど変わりないだろう」と思いました。

僕はパソコンが好きなので「パソコンがある程度いじれれば大丈夫だろう」とも思いました。


ーー事務仕事だったら大丈夫だろう、と。


福山 司書をやっている時も、図書館の電球が切れたら取り替えたり、館内の雑事をやるのも苦じゃなかったんです。

僕は、細かいことをコツコツやるのも雑用も苦じゃない。だから、事務仕事は大丈夫だと思いました。

そして、もう1つの決め手は「家から近い!」。自宅から職場まで自転車で5分です。


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3. 何事もなく、きっちり終わらせること。



ーー紀北広域連合に入ったのは、何才のとき?


福山 29才です。最初は、介護保険の給付係を2年間やりました。


ーーそして、現在の係に?


福山 はい。今は、介護保険認定・監査係です。

僕の業務は、事業所が業務を適正におこなっているかを審査したり、事業所が提出した書類を審査したりしています。

今の係になって3年目です。


ーー仕事をしていて、楽しい・嬉しいと感じることは?


福山 僕は、新しいことに取り組むのが楽しいと感じるタイプなんです。

例えば、「ホームページをちょっといじってほしい」と頼まれたら、いろいろと調べて見様見まねで覚えたりとか。

この仕事に就くまで全然詳しくなかった介護保険についての知識は、やればやるほどついていきますしね。

新しいことに取り組んで、自分の見識が深まることが楽しいですね。


ーー福山さんは、コツコツやっていくことと不意にやってくる新しいことへの取り組みの両方が好きなんですか?


福山 そうなんです。だから、今の仕事は、自分の好きなことや無理なく出来ることに合っているなと思います。


ーー今の仕事(事務仕事)で大切にしていることは?


福山 何事もなく、きっちり終わらせることかな。


事務仕事って何事もなく終わらないことの方が多い、と僕は思うんです。予想外のことが起きる。

だから、なにか起きたとしても、最終的にはきっちりと終わらせることを大切にしています。

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4. 慌てず、ひとつずつ片付けよう。



ーー仕事をしていて、大変だったことは?


福山 とある年度末に事業所にある通知を出したのです。

それに対して、4月になったら各事業所から「これ、どうなってるの?」「どうしたらいいのですか?」などの電話がジャンジャンかかってきて…

その案件は年度替わりによって発生したもので前例もなかったので、こちらとしても「そんなことを言われても分かりません」状態で…

めちゃくちゃ大変だったけれど、なんとか対応して5月頭には終わった、ということがありました。


ーー問い合わせが集中して対応策も手探りとは、大変でしたね。


福山 大変だったけれど、「やり切ったーーー!」という達成感はありましたね。

予想外のことが起きたけど、なんとかきっちり終わることが出来ました。


ーー大変なとき、心掛けたことはありますか?


福山 「慌てず、ひとつずつ片付けよう」です。


先ほど話した案件のときは、こちらからの1つの呼びかけ(通知)に対して、事業所の反応がそれぞれ違いました。

たくさんの対応すべき問題が一気にやってきたけど、慌てずに1つ1つ問題を片付けていって、全て終わることが出来ました。


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ーー「1つずつ片付けよう」と思うようになったきっかけは?


福山 僕は広域連合に入って間もない頃、「出来るだろう」と思って2つ3つの案件を同時進行で手掛けて、総倒れになった経験がありました。

その時「こんなことになるなら、1つでもちゃんと出来ていたらよかった…」と思ったのです。

そこから「1つ1つ片付けよう」と心掛けるようになりました。


ーー1つずつ片付けるようになって、何か変わりましたか?


福山 全体がスムーズに進みますね。

そして、問題をひとつ片付けてから次の問題にいくと、応用が効くようになりました。


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5. 発見って、楽しい。



ーーあなたにとって、仕事とは?


福山 大げさに言うなら、自分のスキルや知見を広げることかな。

「どんな仕事でも、なにかしら発見はある」と、僕は思っています。

ゴミ出しに行くことだけでも発見はある。どんな仕事をしていても「見つかるもの」はある。

僕は、いろいろなバイトをやったのですが、それぞれに発見がありました。

発見って、楽しい
ですよね。


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ーー休日の過ごし方は?


福山 僕はコーヒーが好きなので、自分でコーヒーを淹れたり、自転車で海山(みやま)地区を走ったり…

たまに、木津(こつ)地区周りで尾鷲市まで行ったりしています。


ーー紀北町で好きな場所や紀北町の好きなところは?


福山 好きな場所は、魚飛渓(うおとびけい)かな。(上部写真)

紀北町のすきなところは「知り合いの知り合い」みたいな感じで、すぐにつながるところです。


ーー二十歳の頃の自分に声をかけてあげられるとしたら?


福山 「甘く見ていることは甘くないし、深刻に考えていることは何とかなるよ」かな。


ーー若い世代のひとたちへのメッセージをどうぞ。


福山 大変そうな仕事や物事にぶつかっても、自分のためになることもあるので、しばらくは投げ出さずにやってみてほしいです。

案外、楽しかったり、自分に合うこともあったりしますよ。バイトとか、若いうちにいろいろやってみて下さい。


ーーいろいろやってみることで、発見がありますよね。発見は楽しい!今日は、貴重なお話をありがとうございました。


【紀北広域連合・福山好伸さんからのメッセージ】
・慌てず、ひとつずつ片付けよう。
・発見って、楽しい。
・甘く見ていることは甘くないし、深刻に考えていることは何とかなるよ。
・大変そうな仕事や物事にぶつかっても、しばらくは投げ出さずにやってみてほしい。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回の 紀北広域連合・福山好伸さんのお話はいかがでしたか?

あなたの中にある仕事に対する思い大切にしていることを感じるきっかけになったら嬉しいです。

(取材先情報)紀北広域連合
https://kihokukouiki.jp/ 
〒519-3405 北牟婁郡紀北町船津881番地3 TEL.0597-35-0888


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