見出し画像

おみくじ

こんにちは、ぱんだごろごろです。
今日は、おみくじについてのお話です。

実は、私には、引いてからもう何年にもなるのに、手許に置いたままにしているおみくじがあります。

おみくじの効力に関しては、

お守りと同じく1年
という説もあれば、

次におみくじを引く時まで
という説もあり、

引いた時の願いが叶うまで
という意見もあります。


いずれにしろ、未来永劫、効力があるわけではないので、凶を引いてしまっても、一時的なもの、注意して生活していれば大丈夫ですよ、ということらしいのですが。

私のそのおみくじの場合は、あまりに内容が良かったので、捨てるに捨てられず、丁寧にたたんで、ずっと引き出しの中に入れておいたのです。


そもそも、おみくじの内容は、神様からのメッセージ。
私たちの生きる道しるべになるよう、アドバイスを下さっているのだそうです。

ですから、そもそも、おみくじは家に持ち帰って、時々読み返すと良いそう。

凶が出たら、おみくじ掛けに結んで帰ってくる、という方も多いでしょうが、本来は神様からのメッセージですので、持ち帰って、手帳などにはさんでおき、事あるごとに、神様からのアドバイスを読み返してみるのが良いのだそうです。

たとえ凶でも、そこに書かれていることに気を付けて暮らすことで、わざわいを避けることができる、という意味なのですね。


さあ、この辺りで、私を有頂天にさせたおみくじの内容をお見せしましょう。

引いたのは、京都の伏見稲荷大社。
娘との二人旅で、京都へ行った時のことですから、もう10年以上前のことになります。


総本宮
稲荷大社神籤いなりたいしゃのおみくじ

大吉


もろ人のねがひをみつの山風やまかぜ浮雲うきぐもはろふ身こそやすけれ


このみさとしは、今まで諸人の為に尽力して来た結果、望外の喜びのあるちょうである。
世人の尊敬を受け、一家の興隆の気運きうん到来であるから、慎重に万事にはかるべきである。

一、方角  西南の方よし
一、うせもの  おそく出づべし
一、病気  養生を第一とする時は、なおる
一、勝負事  はかばかしからず
一、まち人  きた
一、たびだち  悪し
一、えんだん  よろ
一、たて家やうつり  よろ
一、あきない  うり大いにし、買い悪し


☆望外の喜び
☆一家の興隆の気運到来

いかにも壮大なスケールの、素晴らしい幸運がやって来そうな内容ではありませんか。


そして、思わせ振りな運命は、いっとき私に甘い夢を見せてくれたのですよね。
結局、思った通りにはなりませんでしたが。

その渦中で、私は、何とか物事が良い方向へ動くようにと、このおみくじを何度も読み返し、すがったものでしたが、そうはなりませんでした。

「良い方向」とは、私が思う『良い』であって、それは、私ひとりの我欲に過ぎなかったのです。


そんなこんなで、時は流れ、このおみくじのことも忘れかけていたのですが、ふっと昔のことを思い出したついでに、もう処分してもいいかな、と思うようになりました。

神社へ持って行って、お焚き上げにしてもらう、返納箱に入れる、おみくじ掛けに結ぶなど、古いおみくじを捨てる方法は色々あります。

粗塩と一緒に、しっかり半紙で包んだり、封筒に入れたりすれば、感謝の言葉とともに、燃えるごみに出すこともできるそうです。


捨ててしまう前に、記録を取っておこうと、この記事を書き始めましたが、何だか今すぐ別れてしまうのも切ない気がします。

もうしばらく引き出しの中に入れておいて、次におみくじを引いた時に、返納してこようかな。

甘い夢を見せてくれた、このおみくじ、効力はとっくに切れているでしょうが、懐かしさはつのるのでした。


今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
あなたの史上最幸のおみくじの内容は、どんなものでしたか?




この記事が参加している募集

この経験に学べ

サポート頂ければ光栄です!記事を充実させるための活動費, 書籍代や取材のための交通費として使いたいと思います。