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TVに向かって文句を言う夫

こんにちは、ぱんだごろごろです。
三浦梅園の原稿は、再度のチェックの後、今日、メールに添付して、恩師に送りました。
書き直しになるのは辛いなぁ、と心配しつつ、送ったあとは、素晴らしい解放感に浸っています。
朝のうちは雨の残っていた空も、徐々に晴れてきて、今(午後2時)は気持ちのいい快晴です。
どちらかと言うと、暑過ぎるくらいですが、弱くクーラーを入れて、のんびりした気分で、部屋の中にいます。

廊下では、リフォーム工事の大工さんが、床板の張り替えをしてくれています。
時々、大きな音がしますが、さして気になりません。

あと少しすれば、洗濯物を取り入れて、たたんで、アイロン掛けをしなければなりません。
そのあとは、晩ごはんの支度。

でも、今はのんびり。

考えてみたら、家の中が静かなのは、夫がいないからでした。
今日は、毎年受けている、大腸検査の日なのです。
あとしばらくは帰って来ないと思います。

夫は、普段は無口なのですが、スイッチが入ると、止めどなくしゃべり続ける癖があります。
ここ数年は、TVのニュース番組を見る度に、政府の無能振りをあげつらったり、
スポーツニュースを見る度に、プロ野球チームやサッカーチームの監督の無能振りをあげつらったりする頻度が増えています。

これは、明らかに老化のせいでしょう。

政治家にしろ、官僚にしろ、私や夫よりは、遙かに事情に精通している人たちなわけで、彼らが日々真剣に仕事をした結果の、国の政策でしょう。

素人目に物足りないところがあったり、迅速さに欠けるところがあったりしても、その裏には、いくつもの外せない過程や要因があるはずです。

そういう要素をすべて取り払って、
自分の言うようにすれば上手く行くのに、そうしない政府は駄目だ、と言ってしまう夫は、
やはり、老人になってしまったのだとしか思えません。

私は、夫がニュース番組を見ながら文句を言い始めると、相槌だけ打って、あとは右から左に聞き流すようにしています。

野球にしろ、サッカーにしろ、相撲にしろ、
それ専門に、何年も修養を積んできた選手や、コーチや監督たちがやることを、
ただの素人がなぜ、
自分ならこういう作戦でいくのに、そうしないこの監督は阿呆だとか、
こんなところでミスをするなんて、この選手は駄目だ、などと言えるのか。

やはり、夫は老人になってしまったのですね。
夫も、いよいよ前期高齢者ですから、年相応の行動をしているに過ぎないのでしょう。
つまり、私たちは、老夫婦になりつつあるのです。

そのうち、私も、TVに向かってしゃべり出すようになるのかもしれません。
今はほとんどTVを見ている時間がないので、語りかけることもないのですが。

今は夜です。
夕方、5時半過ぎ、夫が病院から帰って来ました。
幸いなことに、異状なしとのこと。
とりあえず、ひと安心です。

夫と過ごす、これからの老後。
あれあれ、またTVの中のプロ野球選手に文句を付けています。
あなたより、その人の方が、はるかに野球は上手なのよ。

それくらいのことはわかった上で、ひいきチームだからこそ、文句を付けているのだと思いたいのですが。

ともあれ、大腸には、ポリープもなかったそうで、良かったわ。
夫の父が大腸癌で亡くなっているので、夫も大腸の内視鏡検査は、きっちり受けています。

これからも、何事もなく、夫が平穏に、TVに文句を言い続けることができますように。

私も、TVに向かって、願い事をしましょうか。

今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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*タイトル画像は、心に毛を生やせ!@吉倉たまさんよりお借りしました。
ありがとうございます。


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