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私がPTA活動をするようになった理由

こんにちは、ぱんだごろごろです。

春になると、職場の女性たちの間では、PTAの役員決めが話題に上ります。

学校に通う子どもを持つ人達は、仕事と家事・育児の両立のほか、
学校におけるPTA活動を、どう時間をやりくりしてさばいていくのかも、悩みの一つなのです。

昔も今も、PTA活動を進んでやりたがる保護者は少数派のようです。

役員決めの日は、出席しているお母さんやお父さん方は、皆下を向いて、お互いに、目を合わさないようにしています。
うっかり先生と目が合ったり、何かを言ったりすると、委員にされてしまうのではないかとおびえて、まわりをうかがっているのです。

沈黙のまま、時間だけが過ぎていきます。

私の家のお向かいの奥様は、お嬢さんが中学生の時、周りの沈黙に耐えられなかったのと、保護者会のあと、用事があったのとで、間に合わなくなっては困ると、
『私がやります!』
と、手を挙げてしまったそうです。

あとで、『失敗したわ』と笑っていましたが、何とか一年間、周りの人の協力もあって、やり遂げたとのことでした。

幼稚園



私は、専業主婦時代の9年間、PTA活動をしていました。
上の娘が小学校に入ってから、下の息子が小学校を卒業するまでの9年間ですね。

うちの子どもたちは、三つ違いなので、娘が小学校に入ると同時に、息子は幼稚園の年少さんになりました。

その年は、バザーのお手伝いをしました。

息子が年中さんになると、「母の会」(そういう名称でした)の副会長になり、年長さんになった時に、会長をやりました。

人数の少ない幼稚園でしたから、二人目の子どもがお世話になると、たいてい役員が回ってくるのです。

内々にお話があり、まず一年目は、現在副会長の方が会長になるので、その方の下で副会長をやり、次の年に会長をやる、というシステムでした。

専業主婦時代でしたし、下の子ども(息子)が一風変わった子だったので、幼稚園の先生方だけに面倒を押しつける訳には行かないと思い、会長さんからお話があったときには、すぐに承諾しました。

会長になると、市議会議員さんへの陳情なども仕事の一つですから、行く先々で、市内の他の幼稚園の会長さんたちとも顔見知りになりました。

大変なこともありましたが、小さな幼稚園でしたので、母の会活動は、概ね楽しい思い出に彩られています。

小学校


私の子どもたちが通っていた小学校では、子ども一人につき、一回は委員をやらなければならないという不文律がありました。

そのため、なるべく簡単で、時間の拘束の少なそうな役割から、委員のなり手が決まっていくので、私も、今年は回ってくるな、と思った年は、忘れずに役員決めの保護者会に出席して、委員に立候補しました。

自分からPTA委員に立候補すると言うと、驚かれることもあったのですが、その頃、私は、ジル・チャーチルのミステリー小説に夢中になっていて、そこに出て来る主婦探偵のジェーンと親友のシェリィが、母親として、子ども達のために、当たり前のようにPTAの委員を引き受けるのを読んで、『自分もやらなくちゃ』と思ったのです。

右がジェーンで、左がシェリィ

実際に行ったこととして印象に残っているのは、校外委員会の委員になった時のことです。
子ども達を危険から守るため、学校外にある危険な場所、空き地であるとか、交通量の多い通学路であるとかを見て回り、必要であれば、地元の警察の方々とも話し合って、対処を考えたりしました。

空き地というのは、草が茂ったままになっていることが多く、子どもが連れ込まれると、外からは容易にはわかりませんから、危険なのです。

所有者に、草を刈ってくれるように頼めないか、
児童たちに、空き地に近づかない、空き地で遊ばないことを徹底させるにはどうすれば良いか、などを話し合いました。


さすがに、三役や四役(会長・副会長・書記・会計)になるのは荷が重いので、ふさわしい方になって頂きましたが、委員会の委員長までなら、ジェーンとシェリィを見習って、引き受けました。

あと、これは、当時噂で言われていたことで、本当かどうかはわかりませんが、当時、ある小学校で、PTA役員のなり手がいないため、PTAを廃止にしたところ、問題のある先生が配属されてくるようになったというのです。

理由は、PTAがないため、声を上げる保護者がいなくなったからだそうです。

確かめようがないので、何とも言えませんが、本当だとしたら、PTAの必要性はあるのだな、と思わされました。

高校


息子が中学生になってからは、仕事を始めたので、PTA活動からは遠ざかっていましたが、
息子が高校生の時に、1年間だけ、PTAのクラス委員を引き受けました。

体育祭の時に、生徒たちに飲み物を配る役をしました。

これも終わってみれば、楽しい思い出です。


今まで、幼稚園、小学校、高校と、PTA活動に参加してきました。
その理由は、ジル・チャーチルのミステリー小説に登場する、主婦探偵のジェーンとシェリィが、当然のように、PTAの委員を引き受けていたからです。

もう一つの理由は、息子があまりに変わっているので、心配だったため。
PTA委員になると、ちょくちょく学校に行ってもおかしくありませんから、こっそり息子の様子を見ることもできました。

先生方とも顔見知りになれるので、良い方法だったと思います。


今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
ジル・チャーチルがなつかしくなって、アマゾンで見たら、まだ読んだことのない本が、中古でお安く出品されていたので、つい買ってしまいました。


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