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「松平家 心の作法」――気品を身に付ける方法

こんにちは、ぱんだごろごろです。


先日、娘から薦められた本を読んだところ、内容のほぼすべてが、納得、共感できる、素晴らしいものだったので、ぜひあなたに紹介させて下さいね。

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「松平家 心の作法」


その題名は、「松平家 心の作法」(講談社 2014年)。
「気位の高いひと」として、生きるあなたにぴったりの書物なのです。


著者は松平洋史子(よしこ)さん。
茶道の協会の会長や、華道の教授、「日本おもてなしコンシェルジュ協会」の会長でもあります。
お名前からもわかるように、松平家のご出身です(水戸徳川家をルーツとする高松藩松平家)。
松平家と言えば、武家の中の武家とも言えるお家柄。


この方のお祖母様は、松平俊子さんと言って、昭和女子大の前身の学校で、校長を務めた方です。
洋史子さんは、祖母の俊子さんを深く尊敬し、その教えを色濃く受け継いで育ちました。
今は、俊子さんが提唱した、「松平法式」を広める活動をしていらっしゃいます。

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「松平法式」


その「松平法式」とは、

①美しい所作を身につけること。
②美しい心を持つこと。


この二つによって、気品を身につける方法なのです。
気品とは、高貴なオーラのようなもの。
その根底には、「人さまのために見苦しくない自分でありたい」という願いがあります。


「身だしなみは、自分の身を守ってくれるもの」
・・・隙のある服装では、相手に隙を突くきっかけを与えてしまいます。
現代では、身なりで人間性を判断されてしまうので、身だしなみを整えて、自分を守ると共に、相手への歓迎の気持ちを表しましょう。

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感情をコントロールする


松平家では、「どんな時でも美しく、疲れた顔を人さまにみせてはならぬ」と教育されるそうです。
また、人前で泣いたり、不機嫌な顔をすることは厳しく禁じられていた、とのこと。


武家の世界では、殿様や姫君が不機嫌な顔をしていれば、それだけで、お家の事情が外に漏れてしまったり、お側に仕える家来の首が飛ぶようなことになりかねませんでした。


不機嫌な顔をするということは、周囲への甘えであり、自分の弱さをあらわにしてしまうことでもあります。
それ故、松平家では、自分の感情をいかに上手くコントロールするかが、重要視されたのです。


これは現代にも通用する、大切な教えですね。
他人の前では決して感情をあらわにしないこと。
他人に足をすくわれたくないのなら、自分も人前で感情を垂れ流すような行為は慎まなくてはなりません。


大声で怒鳴ったり、泣いたりするのは、小学校に入るまで。
松平家では、子供でも、えーんと泣くと、女中さんにすぐ部屋まで連れて行かれ、「泣き顔は人さまに見せてはなりません」と、きつく言われたそうです。


これは、自分の部屋でなら泣いてもいいということ、即ち、人前では、感情を自制しなさい、ということです。
それが精神を鍛え、どんな時でも、そこに他人がいれば、はしたなく自分の感情をあらわにすることなく、コントロールできるようになるのです。

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「松平法式」と「気位の高いひと」との共通点


この「人さまのために見苦しくない自分でありたい」という、松平俊子さんの教えは、私の、

「心の中の気位を高く持つためには、<他者への心遣い>が必要」

という考えにも合致します。


私の考える「気位の高いひと」は、自尊心を持っていますから、自分が自分を尊重するように、他人が他人自身を大切に思っていることを理解しています。
それ故、他人に対して、心遣いを惜しまないのです。


そこには、相手への敬意を表すと同時に、相手からの攻撃を回避するという意味もあります。
「気位の高いひと」は、他人と友好的に付き合うことを大事にすると同時に、他人からつけ込まれないことにも心を砕くのです。

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まとめます。


松平家の教え「松平法式」は、美しい所作を身に付け、美しい心を持つことで、「気品を身につける方法」です。

今回は、触れることができませんでしたが、「松平法式」には、「残心」「自制」「心眼」の三つの型があります(「自制」に関しては、内容をご説明しました)。

いずれも、人さまのことをまず考えて、自分を役立てたい、という生き方からくる教えです。


「気位の高いひと」であるあなたが、ますます美しく、気品ある女性として生きるために、 この教えを、ぜひお役立て下さいね。


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