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僕がサンタの正体を知ったわけ

☆Merry Christmas

みなさんは、子供の頃、サンタは何歳まで信じていましたか?
これから話すことは、僕が子供の頃の話です。

小学校2年生の頃、僕はやっと一人の部屋で寝られるようになりました。
それまでは暗い部屋で一人で寝るのはちょっと怖くて
両親と寝たり祖母と寝たりしていました。
そんな小2の頃、僕はまだサンタが雪の日にソリでやって来ると信じていて
雪が降らないとサンタさんが来られないから雪が降る日を待ち遠しく思っていました。
ただ、困った事に僕の家にはサンタが入って来れるような
大きな煙突がなかったことでした。
何故かそれでもサンタはやって来たのです。

クリスマスイブの夜、
家族で早めに軽い夕食をすませた後、
クリスマスケーキのローソクに火を灯すと、
そこに照らし出されたのは、父と母と祖母と祖父と兄と僕の、
6人家族の笑顔でした。
一家団欒、その言葉がぴったりでした。

父が突然、僕に「今夜は寒いから風呂に入って早くねなさい」と言う。
僕は「今日に限ってなんで?」という気持ちを隠しながら自分の部屋で布団に入りました。

時間にして何分後だったのかはよく分からないのですが、
父が部屋に入って来たのです。
畳の上を歩くその足は、抜き足差し足でまるで忍者か泥棒のようで面白かったのですが、
「これは気が付いてはいけないやつだ!!!!!」というのが咄嗟に分かりました。
そのまま薄目を開けて寝てるふりをしていると、父が枕元に何かプレゼントを置いて行ったのです。
ずっと欲しがってたスポーツカーのプラモデルでした。

嬉しかったのすが、サンタの正体を知ってしまった!!!!!
僕はそのことにショックを受けて複雑な気持ちでした。

翌日、朝早くから、僕の反応を楽しみにしてた父が「サンタ来たか?」と、聞いてきたので僕は「うん、来た!来た!」と返事をしました。
後に、大人の対応というのがこういうものなのだろうと思うようになりました。

この時の事は、父には今でも話す事はなく秘密にしています。
同級生でサンタの話で喜んでるクラスメイトには本当のことは教えないでおこうと思いました。

サンタのみなさん、お気を付けくださーい(笑)

Photo:かっつぇ
words:かっつぇ

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