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結婚後、過食嘔吐がいよいよ…④

長年ダイエットとリバウンドを繰り返してきました。
今回は、26.7歳のまだまだ若いわたしが、極度の睡眠不足とストレスで身体がどんどん膨らんでいった頃の話です。

前回↓の続きです

可愛い盛りの娘を置いて、夫婦で経営を始めた飲食店は、おかげさまで、たくさんのお客様にかわいがってもらうことができ、この上なく有難い限りでした。

わたしはある意味、初めて大人の世界を知ったというか、世間を知ったような気分でした。

本当に素敵な先輩方と出会うことができて、とても恵まれていました。


しかし、夜中2時までお店を開けていたので、帰って寝るのは明け方。
にもかかわらず、娘が起きるのは決まって6時。
夜に家を空けて寂しい思いをさせているので、なんとか起きるのですが、それはそれは辛かったです。

電気カーペットの上でつい寝てしまう。
娘に起こされる。
ずっと面倒を見てくれている母の目も気になる。


昼間はせっかく家に居るのだから、娘を公園や色んな所に遊びに連れて行きたいのに、体は動かず、この子の"今"は"今"しかないのに、ムダにしているようで、心の中でダメな母親だと責めていました。


しかしここでも、天真爛漫な娘にとても救われていましたね。本当に。




お店のすぐ近くにコンビニがありました。
お客様の出足が遅かったり、早く落ち着いたりすると、頭の中はそのコンビニのことで、いっぱいになっていました。
そうです。
また駆け込んで、カゴいっぱいに菓子パンやおにぎり、ホットスナックなどを買って、お店の奥で貪り食べました。

夫にも気味悪がられていましたが、でも止められないのです。
それにもう、この頃は見られてようが、どうでも良くなっていました。

お客様と同じトイレを使うので、本当にビクビクドキドキしながら、吐いていたので、あまり上手にはできませんでした。
わたしの早技のおかげで、夫は気づいていなかったように思います。

でもタイミング悪く(?)お客様がいらっしゃると我慢せざるを得なくて、そんな時は食べものが喉まで詰まっている状態で接客をするので、もうほとほと自分が嫌になっていました。


そして帰り道、朝まで営業している焼き鳥屋さんに寄り、お腹いっぱいになるまで食べたりと、今考えると恐ろしいことを繰り返していました。


助けてほしい時に助けてと言えない。
辛い時に辛いと言えない。
すると、人はこうなるのです。
今ならよーくわかります。


今、思い出して書いていると、まるで他人ごとのように感じます。

そりゃメンタルも不安定にもなるし、疲労困憊でも仕方ないですよね。

なのに、あの頃のわたしはどれだけ多くのことを自分に求めていたんだろう。なんであんなに自分を責めていたんだろう。
『いくら若くてもしんどくて当然やん!』と言ってあげたいです。


からだはひとつしかなく、こころは娘とお店、ふたつに引き裂かれていたことに、今更ながら気がついて、涙してしまいます。


自分を労るどころか、風船のように膨らんだ自分の身体を嫌い、責め、道を歩くのも苦痛なのに、毎日お店でお客様の相手をする。
本当に可愛がっていただけたので、感謝があるのに苦痛も同じぐらいあって、色んな想いがせめぎ合っていました。


極度の睡眠不足と過緊張そして過食。
あの頃は一体、どれほどのストレスが身体にかかっていたことか。



そんな中でも、これでもかこれでもかという課題が次から次へと出てきます。
そりゃそうです。
わたしたち夫婦が越えれていない課題はそのままにして、状況を変えただけで、なんの解決もしていないのです。



そしてものすごく大きな変わり目がやってきます。
父の死です。


わたし達を愛し、信じ、助けてくれていた人が、突然、植物状態になり4ヶ月後にこの世を去ります。


55歳の父。
まさかまさか、1ミリも考えたことも頭をよぎったこともない出来事でした。


これをきっかけに、わたし達夫婦の行き先が変わっていきます。

そして、ここから少し先に、わたしの過食嘔吐がもっとも酷い時期がやってきます。


50年も生きていると、振り返るにもめちゃくちゃ時間がかかりますね笑
歴史長いなー笑


ではまたつづきを書きます。
スキをくださる皆さま、本当にありがとう😊
居場所を作っていただけて、感謝しています😌💕

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