対称性…………二項対立……空間と時間、ほつれる……蛍光灯が点滅するように切れかけていくもの、人生、と、人生から生まれたもの むかし教科書で読んだI was bornという詩
 ぼくがぼくから抜け落ちる感触(ずるりと全身を撫でてずるりと剥がれ落ちて糸を引く、糸の柔らかさ 消えていく感覚 それがぼくは心地いい 喉越しのよさが体の表面へと逆転したような 心地よさがグロテスクさに変わる瞬間(種が怖い あなたを殺すのが怖い ありふれたものが怖い))

 救急車が通りすぎていく
 救急車が通りすぎていく
 救急章か道りすぎていく
 求心串カ透りすき い

 沈黙の直前に突き刺さるエクスクラメーションマーク
 セイレーンということばの青さ
 ぼくは最後の子……(それ以外はあまりわからない でも、青さ──臨界──水平線──その向こうで燃えているものとして、ぼくには感じられる 燃えている 炎を見なくても熱があればわかる──)
 あなたの海、あなたの歯、あなたの愛、あなたの月、あなたの祈りが崇高なものだという直感、あなたのみる夢がうつくしいものだという確信、あなたの排泄物への信頼、あなたの教会、それに触れているあなたの世界や命が憎いとおもう、⚫︎そういうということは、その愛するひとを殺したのとおなじだ⚫︎⚫︎あなたをとおしてどこかに祈りが通じる感覚をおぼえたとき、もはやぼくはあなたを見ていないのだと気づく⚫︎⚫︎グロテスクだ、性欲があるように、ぼくは精神をつなげようとする願望であなたとは永遠につながれなくなる⚫︎⚫︎ぼくがぼくから抜け落ちる……⚫︎窓の鍵を開ける感触⚫︎未来がほしい宇宙がほしい⚫︎幻想がほしい⚫︎あなたは祈りや愛のことをはなしたことがあるだろうとおもう⚫︎ぼくは神さまではないのに⚫︎凝固⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎血が垂れている⚫︎……

 び
 れる、埋められたいとおもう、ぼくが まだ死んでいないあなたとぼくの殺したあなたに 統合──という十字架をおもいだすことばが──光のかたちをとる

できなかった

できなかった

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