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私の撮影コンセプト〜後編

フォトグラファーのkidskatsuya(きっずかつや)です。

今回も、私が撮影のときコンセプトとしていることについて、書いていきます。
前回(https://note.com/kidskatsuya/n/n0493a01e8c0a)は①②についてでしたが、今回は③④についてです。

【コンセプト】
①「人とは一味違う写真が撮りたい」
②「でも定番には定番たる美しさがある」
③「予定された奇跡をこの目で確かめたい」
④「しかし偶然の絶景にも出会いたい」

③ 予定された奇跡をこの目で確かめたい

~計画性重視の撮影

「奇跡」なのに「予定された」…矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、これが一番しっくりくる表現だと思っています。どういうことなのか、記していきますね。

「予定された奇跡」の代表格、ダイヤモンド富士(2020)

ここでいう「奇跡」とは、普段は見られない貴重な(奇跡的な)光景のことと思ってください。例えば、富士山に沈む細い月、特徴的な岩に流れ落ちる天の川、○年に一度の惑星大接近などなど…。これらは基本的に、シミュレートが可能、特に天体の動きは、ほぼ確実に、しかも数年前から。つまり、奇跡的な絶景でありながら、(天気さえ許せば)予定通りにそれが起こるのです。

したがって、フォトグラファーのすべきことは、予定された奇跡が予定通り見られるよう、適切な時間・場所にいることです。そして、本当に予定通りの奇跡が目の前で起こることを確かめながら、シャッターを切るのです。「狙いを定め、それを確実に手に入れる」という計画的な撮影が、今の私にはとても面白く感じられます。

奇跡のような光景が、「予定通り」起こるのを見届ける(2020)

また、自己紹介(https://note.com/kidskatsuya/n/n03cb42e92c6d)にも書いた通り、以前よりも撮影機会が確保しにくくなった私にとって、「カレンダーのどこに撮影機会を設けるか」というのは、とても重要な課題です。例えば、ライブカメラを見て「雲海出てるから今から急いで撮ってくる!」というスタイルは、今の私には適しません。しかし、「雲海出そうだから今週末は行ってくる(と週初めに家族に伝えられる)」というのであれば、突然出ていくのとはかなり状況が変わります。機動力のある撮影が難しい分、予想・予測やシミュレートを生かし、本当に撮りたいものを狙うことで、限られた撮影機会を最大限に活用していきたい、ということです。

以上のように、自分の興味からも、状況からも、こうした計画段階に重きを置いた撮影スタイルが今の自分には合っている、ということなのです。

④ しかし偶然の絶景にも出会いたい

~想定外を的確にとらえる


③の打ち消しのようになってしまいますが、これも本音の1つです。いくら奇跡的な絶景が予定されていても、自然の起こす奇跡には勝てません。つまり、(いい意味で)予定外の絶景が現れても、的確に写真に捉えていきたい、ということです。

ここまで大きな彩雲になるとは、想像しえなかった(2020)

例えば、富士山の周辺にできる不思議な雲。これらは、天気予報をうまく読み解けば、発生有無や位置などをある程度予想することができます。しかし、最終的にどんな形になるかは、できてみないとわかりません。思ったより雲が大きいぞ、となったときに、きちんと対応できるようレンズをもう1本携行しておく、そうすれば、偶然の絶景を逃さずに済むわけです。

「予定された奇跡」を狙ったら、「偶然」の雲の味付けが(2016)

流星群撮影のように偶然を待つような撮影は、私はあまり好みません(もちろん否定はしません)。しかし、全てが予定通り起こるわけではないし、自然であれ動物であれ人間であれ、偶然の出会いがもたらしてくれるものは必ずあります。そうした可能性を頭の片隅に意識しておくことで、よりよい1枚が撮れるのではないかな、と考えています。

おわりに

オリジナルを創り生み出すことに重きを置きつつ、定番写真からも学びを得てオリジナリティを高めたい。さらには、計画的に狙いを定めて撮影したい、でも偶然・想定外に対応できる余地・余裕も持っておきたい、そんなコンセプトで撮影を楽しんでいます。

みなさんはどんな思いで撮影に臨まれていますか?

お気軽にコメントしてくださいね!

それでは!

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