私の撮影コンセプト〜前編
フォトグラファーのkidskatsuya（きっずかつや）です。
今回は、私が撮影のときコンセプトとしていることについて、書いていきます。
（後編はこちら https://note.com/kidskatsuya/n/n1c9b5c9a30b1 ）
【コンセプト】
①「人とは一味違う写真が撮りたい」
②「でも定番には定番たる美しさがある」
③「予定された奇跡をこの目で確かめたい」
④「しかし偶然の絶景にも出会いたい」
① 人とは一味違う写真が撮りたい
～オリジナルを創る喜び
これはフォトグラファーならだれでも考えていることだとは思います。しかし、敢えて一番にこれを挙げておきます。
私はもともと、写真が好き、というより、自然の中へドライブに行くのが好きでした。景勝地や展望台に行って写真を撮っているうちに、「もっときれいな（高画質な）写真を撮りたい」という思いが強くなりました。それがカメラ購入に至った大きな経緯です。1インチ高級コンデジで、APS-C一眼レフで、フルサイズ一眼で撮ると、確かに写真のクオリティはどんどん上がっていきました。しかし一方で、いくら絶景スポットで写真を撮っても、「みやげ屋のポストカードを買うのと変わらないのでは？」という思いも高まってきました。また、折しもSNS写真の拡大期、ネットには同じような写真があふれ、一か所に多数の人が集まる状況ができ始めた頃でした。Twitterで素晴らしい写真に出会うと、「自分も撮ってみたい！」と思うとともに、「結局同じ写真を撮ってもなぁ…」という思いも抱いてしまう自分がいました。すなわち、「定番写真」ではないものへの憧れが高まっていった、ということです。
やはり、世にまだ出ていない写真が撮れた時の喜びはひとしおです。自分だけのオリジナル、という満足感があるだけでなく、自身を表す作品にもなりうるからです。うまく表現できませんが、心の中で自然とガッツポーズが出てくるような、言葉にしがたい感情が湧きでてきます。
そういったことで、「一味違う」作品になるよう、様々な工夫を加えて撮影に臨んでいます。具体的には、計画段階で（主には撮影地、撮影時間帯など）、撮影段階で（主に構図、アングル、画角など）、です。もちろん撮影後（現像）にも工夫をしていますが、現時点では合成（明暗ブレンディング、パノラマ、地上と星の別撮り、被写界深度など）は行わず、1枚撮りでの作品作りに徹しています。
② でも定番には定番たる美しさがある
～定番写真の普遍性に学ぶ
さっき「定番写真」は撮りたくないって言ったばっかりじゃないか、と言われそうですが、私は「定番写真」を否定する気はありません。むしろ、「定番写真」だからこそ、検証する価値があると思っています。
だれもが「美しい」と感じる風景には、それなりのロジックがあるはずなのです。それは被写体の力なのか、構図が整っているからなのか、気象条件がよかったのか、或いはそれらがどう組み合わさっているからなのか…。「美しい」と感じられる理由を自分なりに考え読み解くことで、新たなヒントを得られることがあります。
また、「定番」というからには、それさえ撮っておけば間違いはない、という保証が付いています。特に、初めての撮影地や、時間の限られた旅行先では、何を撮ったらいいかなかなかわからないものです。いきなり独自の写真を撮ろうと無理をする前に、まず定番を抑えておくことの価値は高いと思います。
さらに、定番写真はフォトコンテストで強い、という側面もあります。地元のフォトコンテストでは撮り（獲り）尽くされた景色でも、テーマの広い・地域限定性のないフォトコンテストを見ると、定番写真が入賞しているのを案外よく見ます。普遍的な美しさが人々の目を引くのでしょう。
したがって、「定番写真」はそれとしてきちんと押さえておく、それが「一味違う写真」を目指すうえでも大切なのだと思っています。
ここまでのまとめ
長くなってしまったので、今回はここまで。
オリジナルを創り生み出すことに重きを置きつつ、定番写真からも学びを得てオリジナリティを高めたい、そんなコンセプトで撮影を楽しんでいます。
次回は、
③「予定された奇跡をこの目で確かめたい」
④「しかし偶然の絶景にも出会いたい」
について記していきます。
みなさんはどんな思いで撮影に臨まれていますか？
お気軽にコメントしてくださいね！
それでは！
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