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【癌日記50日目】恐怖の抗がん剤に向き合うマインドメイク5選/卵巣癌・子宮体癌

いよいよ今日から抗がん剤の第一クールが始まる。怖くて怖くて仕方がなかったけれど、それでも少しずつマインドメイクができてきた。


noteの内容を動画にしました。

抗がん剤に向き合うマインドメイク(1)抗がん剤に癌細胞と合体してもらわないと仕方ないよね

髪の毛が抜けたり、吐いたりなどの副作用が怖い抗がん剤だけれど、考えてみれば、私のカラダは抗がん剤と癌細胞の合体の場所だ。抗がん剤に癌細胞をしっかりキャッチしてもらう以外にない

怖いばかり言っていても仕方がない。そんなイメージがもてたのが気持ちを高められた最初のきっかけ。

この考え方は「僕は、死なない。」(利根健)さんの本の中に出てきた。癌闘病者の多くが読んでいるバイブル的な書籍。

最初は徹底的に抗がん剤を拒否し自然療法で癌に立ち向かった利根さんが、抗がん剤を受け入れていくところからでてくるイメージは力強い。

<<抗がん剤のイメージを変えてくれた「ぼくは、死なない。」の一節>>

私はこの薬、アレンサ
(利根さんの使用した抗がん剤の名前)を飲むことで健康になります。アレンサ、君は愛の弾丸。君は僕の身体に入るとがん細胞とハグします。そして二つは一つになって光となって消えていきます。

ありがとうアレンサ、ありがとうがん細胞。君たちは愛です。

そしてカプセルと水を一緒に飲む。身体の中に入ったアレンサががん細胞と合体し光輝いて消えていくイメージを描く。不思議なことにこれをやると身体が発光し始める気がした。僕はアレンサを服用するとき必ずこのおまじないをすることにした。

引用:僕は、死なない。

この文章を読んだとき、確かに手術や抗がん剤治療は西洋医学の極致の矛だなとおもった。

そうだ、抗がん剤はがん細胞と合体して私のカラダをまもってくれるんだ!     「抗がん剤=怖い」と思う方がおかしい。と、私の中のイメージがカチッと変わった。

イメージを変えてみてもそれでもいざ投与するときは涙がほろほろ流れた。

何やってるんだわたし!と、利根さんの文章の抗がん剤「アレンサ」の部分を私が受ける「TC療法」に変えて心の中で何度もとなえてみると、力がわいた。

抗がん剤に向き合うマインドメイク(2)よく眠る

意識してしっかり眠った。睡眠ぐらい心と体を癒してくれるものがないとしたら、よく寝て万全の状態にしておきたい。眠っているときは恐怖を感じなくてすむのもよかった。

抗がん剤に向き合うマインドメイク(3)きれいなものや思わず頬が緩むものに触れる

あー綺麗だな」「あーかわいいな」という気持ちも元気をくれた。お花や、動物や子供にふれると、生きなきゃいけないではなくて、自然と生きたいという気持ちが少しふくらむ感じがした。

怖いという気持ちからいきなり「立ち向かうぞ」へはハードルが高くて、少しずつ気持ちを変えるのが私には合っていた。

抗がん剤に向き合うマインドメイク(4)しゃべって笑う

家族や友人と電話でも面会に来てもらってでも、抗がん剤以外のことをおしゃべりする時間が、恐怖にふるえる自分からいつもの自分に戻してくれた

しゃべっていたのはたわいもない思い出話しだったりするけれど、笑ったり、なるほどと思ったりすると、「怖い」という気持ちをリセットできた。

抗がん剤に向き合うマインドメイク(5)マントラや念仏を唱える

私が怖い怖いと言っていると、インド仏教の修行をしている先輩からLINEが来た。

毎日、コップに新しい水を供えて、不動明王のマントラと、クルワットナムのマントラを唱え、終わったら、病院や家の周りの木(地から生えてる木)に、マントラによって生まれた徳分を全ての生きとし生けるものに捧げ、自分の願いが叶いようにお祈りするといいよ。水は神々に伝えやすいので(^^)

スピリチュアルには興味がないし、信心深いほうではないから普段なら怪しいと思うところだけれど、言われるがままにやってみた。

ベッドの上で、抗がん剤怖い、怖いと言いながら縮こまっているよりは100倍ましで、どういう意味だかわからないマントラをとにかく唱え、病院の外へ出て木を探して水を捧げるという「行動」を起こすことで、少し心が落ち着いて元気が出てきた。

よし。抗がん剤やるぞ! そんな気持ちになってきた。

【不動明王のマントラ】

ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダヤ
ソハタヤ ウンタラタ カンマン

ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク
サラバタタラタ センダマカロシャダ ケンギャキギャキ
サラバビギナン ウンタラタ カンマン

追記:癌がわかって98日目の追記

この日記を書いたのは癌がわかって50日目。このときはこうやって、恐怖の抗がん剤と立ち向かった。

以下の日記は癌がわかって98日目に書き、今こうやって追記をしている。4日後には、抗がん剤の第3クールが始まる次期だ。

第3クールが始まるころになると癌との向き合い方も随分変わって、「エビデンスレベル」にこだわりつつ、このときのようなマントラも並行して行うようになった。

50日目のころ、癌の本を読みすぎてとても混乱していた。癌治療のエビデンスレベルを理解せずに本を読みすぎて何を選べばいいのかわからなくなっていた。

この日記を読んでくださるあなたがいたら、ぜひ以下のページも読んでほしい。

ちなみに、このときは恐怖に感じていた抗がん剤治療の副作用は、抗がん剤を打って3日目に強く出る以外はほとんどなく、仕事にも子どもの文化祭や体育祭にもいけそうだ。

このときの私に教えてあげたい。


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