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【1月6日〜7日開催】SURVIVAL ADVENTURE『冒険キッズ』活動レポート


この度、石川県能登地方で発生した、令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。


2024年1月6日〜7日に、茨城県の御前山青少年旅行村にて宿泊型スクール『SURVIVAL ADVENTURE 冒険キッズ』が開催されました。
今回、東京都キャンプ協会様より後援をいただき、参加者15名、スタッフ8名の計23名体制で、生きるために必要な【体温・水・火・食】を獲得するための、4つのミッションをテーマに行い、無事終了致しました。全7プログラムをご紹介致します。

▶︎Day 1

▷1.ロープワーク

シェルターに使用する4つのロープワーク(ふた結び・自在結び・本結び・巻き結び)を行いました。
ロープワークは、すぐ覚えてしまう子もいれば、苦戦する子もいたりと個人差がありますが、毎回、参加される子達は、慣れてきたこともあり、スムーズにできるようになってきました。


▷2.シェルター

まず事前に見本のシェルターを作っておき、ペグやハンマーの使用法の確認以外、一切の説明を入れず、まずシェルターを再現させる内容で行いました。
子ども達は、360度観察し、考え、完成させていきます。シェルター完成後、1度、すべての説明を入れ、再度、修正していくという形で行いました。
見ている私たちが「なるほど!」と感心させられる場面もあり、こちらが一方的に伝えるのではなく、子ども達自身が考え、答えを導き出すことに重きを置いたプログラムです。


▷3.水の濾過

水の濾過の仕組みを学んだ上で、ペットボトルに、炭→砂→小石を重ねて層を作り、濾過器を作りました。
泥水を注ぎ、透明に濾過される様子に、子ども達は興奮気味に、何度も繰り返し、水の濾過を楽しんでいました。
今回は、濾過だけでしたが、飲むためには、煮沸を行います。


▷4.野外炊飯(夕食)

野外炊飯の今回のメニューは、餅づくりと味噌煮込み田舎汁を作りました。
まず最初にアウトドアナイフの使い方を学んだのち、米を研ぎ、肉や野菜をカットし、調理の下準備を行いました。
煮込みと炊飯を同時にできるのが、飯盒の素晴らしいところで、煮込んだ水蒸気で、中子(内蓋)の中の米を炊くことができます。
炊いた餅米を蒸らし、各自、棒でつきながら、餅を作っていきます。半分は、田舎汁の中に入れ、もう半分は串に刺し、火で炙って、砂糖醤油でいただきました。
正月らしいものを作りたいと思いついたのが、この餅つきで、レシピがあったわけではないので、米と水の分量、蒸らす時間など、何度も調整してできあがったもので、子ども達が夢中になって作業している姿を見て、本当嬉しくなりました。
15個の飯盒を竹に吊るし、一気に炊き上げる様子はなかなか見られない光景です。(写真右上)


▷5.ロングファイヤー

圧巻の5mのロングファイヤー型の焚火を行いました。
インストラクターでもあり、声優・橋本達也による恒例の朗読は、心地よい声で、なんとも言えない癒しの時間となり、みんな静かに聴き入っていました。
日頃、何かと忙しい子ども達にとっても、火を眺めながらの朗読鑑賞は、心を落ち着かせるリラクゼーション効果の非常に高いプログラムとなっています。

朗読鑑賞の後は、通常の3倍近くあるジャンボマシュマロを焚火で焼きました。よく見られる井桁型のキャンプファイヤーですと、近づくことができませんが、このロングファイヤー型の焚火は、間近で火を見ることができ、炎が落ち着けば、熾火でじっくりマシュマロを焼くことができます。


▶︎Day 2

▷6.野外炊飯(朝食)

朝食のメニューは、牛乳パックで作るホットドッグ。
ソーセージとチーズをパンに挟み、アルミホイルで包んで、牛乳パックに入れ、マッチで牛乳パックに火を着け、調理します。
マッチを使い慣れていないため、恐る恐るなので、牛乳パックに着ける前に消えてしまうのですが、これも経験ですね。
マッチやライターを使う機会は、どんどん減ってきていると思いますが、使わないからできなくても良いのではなく、いざ使用することがあった際に、できることが大切です。


▷7.弓きり式火起こし

今回、1番子ども達が楽しみにしていたのが原始の火起こし(弓きり式)です。1人で行うのが難しいので、弓を引く人、押さえる人と役割を決め、チームで行いました。
弓きり式では、木の摩擦により、火種を作ります。太さの違う4種類の薪(写真左上)を集め、火種からどのように火を大きくしていくのか焚火の原理を学びました。


▶︎最後に

▷まとめ

今回、開催の直前に発生した能登半島地震は、改めて、災害・防災に対する意識を強く持たなければと感じる機会となりました。
実際に自分の身に災害が起きたら、どのように動くことができるのでしょうか。災害対策を事前に行なっていたとしても、もしかすると、何もできないかもしれません。
しかし、いざという時に役に立つ知識や技術、備えがあるというだけで、違った未来があるかもしれないと考えれば、今すべきことが見えてきそうですよね。
都市型災害では、帰宅難民で溢れることや避難所が開設されても入ることさえできないような状況が予測されます。そのような早急な公助が見込めない場合、自分自身で生き延びなければなりません。いわゆる自助です。
Kids Bushcraft Adventure®︎では、いざという時に役立つ知識と技術を学び、個々の力を伸ばすことで自ら生き抜く力を身につけ、問題を解決する力を目標としており、ブッシュクラフトの技術と知識は、この自助の取り組みに大いに役立ちます。
そして、子ども達には、災害は他人事ではないという関心を持ってもらうこと、そして1人でできるようになったという自信と自立心を育んでいきたいと思っております。
次回のサバイバルアドベンチャーでは、今までよりも少し踏み込んだ『災害シュミレーション×ブッシュクラフト』をテーマに、検討・準備を進めています。

最後になりましたが、ご参加いただいた皆様、常磐大学ボランティアサークル『TRICOLOR』の皆様をはじめ、開催にあたりご尽力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。私たちインストラクター・スタッフも本当に楽しい2日間でした。ぜひ、またお目にかかれることを楽しみにお待ちしております。


▷次回のサバイバルアドベンチャー冒険キッズ

▷日程:2024年4月2日(火)〜3日(水)1泊2日
▷場所:御前山青少年旅行村
▷対象:新小学3年生(現2年生)〜新中学3年生(現2年生)
▷募集:20名程度
▷交通:往復貸切バス(三軒茶屋⇄御前山)
▷スクール内容企画・実施
Kids Bushcraft Adventure®︎(株式会社マコス)
▷旅行企画・実施
東京都知事登録旅行業第2-6459号
(一社)全国旅行業協会正会員
株式会社グローバルツアー
東京都世田谷区代田3-34-17

※詳細は決まり次第、UPいたします。


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