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【4月2日〜3日開催】SURVIVAL ADVENTURE『冒険キッズ』活動レポート

2024年4月2日〜3日に、茨城県の御前山青少年旅行村にて宿泊型スクール『SURVIVAL ADVENTURE 冒険キッズ』を開催し、無事終了致しました。
『アウトドアで学ぶ災害時シミュレーション』をテーマに、参加者16名・スタッフ8名体制の計24名で、2日間全11プログラムを行いました。

▶︎Day 1

▷1.生き残るための5要素

生きるために必要な命の5要素(空気・シェルター・水・火・食)を、冒険キッズに初めて参加した子は、ディスカッション形式で一緒に考えながら行い、前回参加し、バッジ★1つの子達は、復習を兼ねて、正解を答えるという形で行いました。
※命の5要素の詳細に関しては、下記のリンク先よりお読みください。


▷2.ロープワーク

初参加の子は、(ふた結び・自在結び)を練習し、バッジ★1つの子は、プラス(本結び・巻き結び)を練習しました。
頭と手指を使う作業は、脳の発達にも効果があると言われています。
繰り返し練習することで、身につくものなので、すでに何回も参加されている子達が、ものすごく上手になりました。
ロープワークは、後述のシェルターを作る際に使用したり、その他様々な用途で使うことができますので、覚えておくことでいざという時、身を守るスキルとなるでしょう。


▷3.シェルター

2人1組でシェルター作りを行いました。シェルターをどの場所に作ったら良いか、どのように作るのかの説明を受けたのち、シート1枚、竹2本、ロープ3本(長いの1本・短いの2本)、ペグ4本、ハンマー1つを各チームに渡し、先ほど、練習したロープワークを駆使し、協力してシェルターを作っていきます。
最初は、見よう見真似で作るシェルターも、回数を重ねていくことで、テンションのかかり具合や張り具合を自然と理解していくようになります。
災害時でのシェルターの役割は体温保持を第1優先に、またプライベートな空間を作ることにも役立ちます。


▷4.水のろ過

ペットボトルを使った濾過の仕組みを学び、また株式会社アンプラージュインターナショナル様(UPI OUTDOOR)より教材としてポータブル浄水器をお借りし、その仕組みについても学びました。
自分で作ったペットボトル浄水器で、泥水が透明になるまでろ過し、スチール缶に溜めるまでの作業を行いました。
実際の災害時では、ペットボトルでの浄水器は最終手段となりますので、このポータブル浄水器を1つ用意しておくことをお勧め致します。(下記リンクより)


▷5.ファイヤースターターで火起こし

濾過した水を煮沸消毒するため、ファイヤースターターの使い方を学び、火起こし体験を行いました。
火がつけられるようになったら、次に最大5枚の新聞紙を使ってコーヒーの空き缶に入った水を沸かすことができるのかというミッションに挑戦しました。
各々、試行錯誤しながら行っていました。先に答えを教えてしまうよりも、試行錯誤することが大切です。考えた上で、あとで説明を入れることで、原理をより理解しやすくなります。
答えは、空き缶のまわりに新聞紙をドーナツ状に重ねていき、下から火をつけることで新聞紙が燃え切る頃には水は沸騰します。
災害時にガスや電気などのライフラインが途絶えても、火があるだけで明るさを保つことができ、温かい食事を摂ることができるなど心のエネルギーともなります。


▷6.非常食体験と野外炊飯

空き缶で沸騰したお湯をアルファ化米非常食(カレーご飯)に入れ、非常食体験を行いました。(※安全を考慮し、濾過した水ではなく水道水を使用しています)
また、焚火の中に、じゃがいもを入れ、じゃがバタを作り、また飯盒でソーセージを茹で、その水蒸気で内蓋に入れたブロッコリーを蒸すだけという簡単料理に挑戦しました。
災害があった際は、自分で非常食が使えること、また簡単に調理ができるものを知っておくことが生きるために必要なことです。


▷7.ロングファイヤー焚火

冒険キッズ恒例の5mのロングファイヤー型の焚火を行いました。
インストラクターでもある声優・橋本達也(はしも)による朗読は、日頃、何かと忙しい子ども達にとって、心を落ち着かせることのできるリラクゼーション効果の高いプログラムとなっています。心地よい朗読を火を眺めながら、聴くひとときの時間は、最高の癒しの時間となります。
朗読鑑賞の後は、ジャンボマシュマロを熾火でじっくりと焼いて楽しみました。


▶︎Day 2

▷8.牛乳パックで作る簡単野外炊飯

朝食は、牛乳パックでホットドッグ(カートンドッグ)とチョコバナナを作りました。各自、マッチで牛乳パックに火をつけ、牛乳パックが燃え尽きると、パンも焼け、チーズも溶け、ホットドッグ完成!簡単ですが、最高に美味しい朝ごはんになります。
この牛乳パックチョコバナナは、当スクールオリジナルメニューで、程よくチョコが溶け、バナナの甘さが更に引き立ちます。
これからも牛乳パックでできる簡単料理を考えていきたいと思っています!


▷9.エマージェンシーシート(雨ガッパ)での体温保持

エマージェンシーシートと雨ガッパを使った体温保持の方法について学びました。
今回、株式会社スター商事様よりSOLエマージェンシーブランケットを教材としてご提供いただき、使用方法含め全員体験することができました。(下記リンクより)
また、エマージェンシーシートがない場合でも、雨ガッパと新聞紙を使った方法を体験し、低体温症になると、3時間で死に至ると言われていますので、改めて体温保持の大切さを学びました。
新聞紙は、火を熾す際や体温保持など、様々な用途で使え、非常に有効性が高いので、ぜひ、非常用持ち出しバックに入れておくと良いでしょう。


▷10.ナイフワーク

ナイフの危険性や使い方などのナイフセーフティーを時間をかけてしっかり学んだあと、今回は子供たちには馴染み深い鉛筆を削るというワークショップを行いました。
なぜ、アウトドアで鉛筆なのかと思うかもしれませんが、削り終わりのゴールが分かりやすいという点です。完成形がイメージしやすいと、どこをどのように削るのかが分かるので、ナイフワークの導入には非常に良いと思います。
※天然木の鉛筆を使用しています。


▷11.モルック大会

4チームに分かれ、総当たり戦で行いました。モルックとは、フィンランドの伝統的なゲームをアウトドアスポーツに発展させたものです。
ルールはシンプルで、1〜12まで書かれたピン(スキットル)を木の棒(モルック)で倒します。2本以上倒すと、倒れた本数分が得点(2本倒れたら2点)で、1本のみ倒れたら書かれている数字が得点(5番を倒したら5点)最初に50点にしたチームの勝ち。(50点を超えると25点に戻る)
誰でも簡単にプレイでき、なおかつ非常に面白いのでいつも盛り上がります!


▶︎最後に

はじめにこんな話を子供たちにしました。

『自然と人工の境目ってどこにあるのだろう』
元からあるものが自然で、人間が作り出したものが人工とした場合、

・人間が作った田んぼや植えられた樹木は人工?
・コンクリートの隙間から生えてる草花は自然?

個人的には、自然と人工の境界線って曖昧なところもあったりしてそこが面白かったりするのかもしれないと思っているのですが、大切なのは答えではなく、考えるということ、疑問を待つことの一例でこの話を子供たちにしました。

よく『自然を大切にしましょう』『人に優しくしましょう』と耳にすると思いますが、なぜ、自然を大切にしないといけないのか、なぜ、人に優しくしないといけないのか、それを考えて、そして想像することをこの2日間心がけてください。という話をしたところから今回の冒険キッズは始まりました。

当スクールでは、予め用意されている答えではなく、あくまでひとりひとりが自分で考えて導き出して欲しいというのが1つのコンセプトになっています。
アウトドアを通して、『考えること』そして『想像すること』を身につけることを目標の1つにこれからも子供たちに問いかけていこうと思っています。
最後になりましたが、今回、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。また夏に再会できることをスタッフ一同楽しみにしています。

See you next summer.


▶︎次回のサバイバルアドベンチャー冒険キッズ

▷日程:2024年8月10日(土)〜11日(日)1泊2日
▷場所:御前山青少年旅行村
▷対象:小学3年生〜中学3年生
▷募集:20名程度
▷交通:往復貸切バス(三軒茶屋⇄御前山)
▷スクール内容企画・実施
Kids Bushcraft Adventure®︎(株式会社マコス)
▷旅行企画・実施
東京都知事登録旅行業第2-6459号
(一社)全国旅行業協会正会員
株式会社グローバルツアー
東京都世田谷区代田3-34-17

※詳細は決まり次第、UPいたします。


▶︎キャンプ情報メディア『LANTERN』掲載記事

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